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米が美味くて泣く

米の美味さに毎日泣いている。

給付金で炊飯器を買い換えた。
先代の炊飯器は、嫁が結婚前から使ってる20年選手だ。
末期は、炊き立てでもフスマを喰ってるみたいだった。
銀シャリが喰いたかった。
銀シャリを喰っているはずなのに。

ヨドバシ梅田で真空圧力IHの炊飯器を買った。

炊きあがった米が、ちゃんと真っ白でつやつやだった。
先代は、炊き立てでも黄ばんでいたのに。

喰ってみた。

ふっくらしてモチモチして甘かった。
これが米だよ。
涙が出た。

米が美味いと、たいていのことは許せる。
悩んでたことも、どうでも良くなる。
モヤモヤした気持ちも、クリアになる。

最後の試合

僕は空道という格闘技をやっているのだけど、去年の秋の全国大会一回戦で一本負け。
今のところ、これが最後の試合になっている。

空道の全国大会は、春と秋の年2回ある。
春は階級別、秋は無差別。
今年の春の地区予選には、エントリーしなかった。

シビアな勝ち負けの世界に、少し疲れてしまったんだ。
少し休みたかった。

noteへ

結局コロナの影響で、春の全国大会は中止になった。
普段の練習さえも、自粛になってしまった。

不謹慎な話だけど、ちょうどいい機会かと思った。
この機会に、格闘技以外のことをやってみよう。


それが文章だった。


最初は別のブログサービスで書き出したが、キナリ杯をきっかけにnoteへ。

noteは普通のブログサービスと違って、真摯に文章と向き合っている方が多い気がする。
格闘技にしても、その他なんの分野にしてもそうだと思うけど、レベルの高い所に身を置いた方が、結局自分のレベルも引き上げられる。
レベルの高い書き手のみなさんに刺激を受けながら、自分の文章レベルも上げて行こう。

#磨け感情解像度

キナリ杯は惨敗だったけど、コンテスト系には積極的に応募していこうと思った。
好き勝手に書くのなら、元々のブログサービスで十分。
人に読ませるに足る文章を、書きたかった。


この「#磨け感情解像度」というコンテストが、気になっていた。

最初、このコンテストの趣旨もよく理解しないまま、過去作をそのまま投稿した。
「6月中に投稿された作品」が対象なのに、僕は5月の作品を送ってしまった。
運営のサトウカエデさんから、「その作品は対象外ですよ」という趣旨の、ものすごく丁寧なDMをいただいた。
その節は、ご迷惑おかけしました。

元々、送った後で「俺の作品だけ場違いじゃない?」
って思ってたから、ちょうど良かったのかも知れない。
「しっかりコンテスト用の作品を書こう」と思った。

で、その作品

とは言え、ではどういう作品なら場違いじゃないのか。
結局答えが出ないまま、その頃モヤモヤしてた感情を、そのまま書いた。
応募締め切りの日の夜に書いた。

「突然消えた友達」の話だ。

はっきり言って、これは「作品」ではない。
公共の場を使った、単なる「私信」だ。
雑だ。
稚拙だ。
恥ずかしいことこの上無い。

ただ、文中のY先生が、本当にどこかでこのテキストを見てくれていれば、とも思う。

そして結果

結果は、入選ならず。
予測していたこととは言え、やはり悔しい。

勝負の世界に疲れて文章を書き出したはずなのに、結局また勝負にこだわっている。
もう少し達観できないものか。

ただ、入選作を読むと、そのレベルの高さに驚く。
マトモに勝負しようと思った自分が、恥ずかしくなるほどに。

山羊課長の場合

※最初に断っておきますが、引用する作品は、僕と相互フォロー、もしくは何かしらで絡んだことのある方に限らせていただいております。
ビビリなので。

この課長は、僕のテキストをよくTwitterでも取り上げてくれる。
本当にありがたい。

僕が漠然と「こんなん書けるようになりたいなぁ」と思ってた「こんなん」を、実際に書いていたのが、この課長だった。

このやりとり通り、僕と課長は同じ「流派」な気がする。
ただ、自分の返信にもあるように、僕が白帯なら課長は黒帯だ。

課長に追いつくことが、今の目標だ。

金魚風船さんの場合


「山羊課長」は呼び捨てなのに、突然さん付けになった‼︎
と思うかも知れないが、平社員の僕にとっては「課長」は敬称だ。
ある意味、さん付けよりも敬った呼び方だ。

この金魚さんは、タイトルが自由律俳句で、その俳句にインスパイアされた文章が続くというスタイル。
ただ、いつもこの俳句がすごい。

あの娘の耳に開いた穴を数える
公衆電話の順番待つ夜光虫
乱雑に開かれた袋閉じの女と目が合う

僕は、限られた空間にセンスの良い言葉をチョイス出来る人がうらやましい。

僕は、いいタイトルを付けることが壊滅的に下手なので(応募作のタイトル参照)、この人のセンスには嫉妬してしまう。

椿-TSUBAKI −さんの場合

徐々に壊れて行く妻、それに気づかない夫。

この旦那は、多分奥さんだけじゃなく誰にでも優しい人なのかな、と思った。
だからモテるんだろう。

平安と狂気は、紙一重だと思う。
本当に月並みな感想だけど、浮気は絶対にしてはいけないと感じた。
するつもりも予定も無いが。
嫁を狂気に堕とすわけにはいかない。

椿さんは、普段はいい話やホンワカした話を書かれているのだけど、たま〜にこういう「こわい話」を書く。
この「こわい話」のファンなのである。

そして白米へ

それはそうと、今日の白米のおかずはなんだ?

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・ホッケの塩焼き
・キュウリのぬか漬け
・大根と油揚げの味噌汁
・ビール(第3)

すばらしい。
米が美味い。
米が美味いと、おかずもさらに美味くなる。
米が美味いと、ちっちゃなことはどうでも良くなる。


才能ある人と今の自分を比べて、勝手に凹むのはもうやめた。
僕はただ、粛々と書き続けよう。
書き続けた先に何が見つかるのかはわからない。
何も見つからないかも知れない。
それでも、書き続けよう。


ごはんおかわり‼︎

僕が好きなことをできているのは、全て嫁のおかげです。いただいたサポートは、嫁のお菓子代に使わせていただきます。