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地元高校ファッションコースへ特別講師

9月の事です。地元の高校のファッションコース科の生徒に『染色体験』の講義をしてきました。

ファッションが出来るまで、沢山の細分化された工程が存在します。撚糸、織り、染色加工、デザイン、パターン、裁断、縫製、などなど・・・ここに記載した工程は一部です。

高校の授業では、デザイン、パターン、裁断、縫製などは教えても『染色』までは専門知識がないと教えられないので、その部分をフォローする為、ここ2年ほど高校生に染色を教えに行っています。

ほぼ初めて染色を見る生徒がほとんどなので、『色は元から生地に着いているかと思った』『色って作るんですね』などの言葉がありました。

現在、日本国内外のアパレル製品やインナー(下着)などの染色は3原色の赤・青・黄を混ぜ様々な色を作っていきます。

例えば、元からパープルの染料は存在しませんし(家庭用染料は色々な色があります。)グリーンもありません。全て赤・青・黄の三原色で色を作るのです。

そんな事を説明しながら講義を進めていきます。

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その後、実習に入り実際にTシャツを染色体験してもらいます。

最初は、手順がわからずアタフタした感じですが、一番10代の凄さを感じるのは、『自由な発想力』です。

仕事をしているとどうしても『売れるにはこの柄』『このシーズンはこの色』『定番は・・』など商売フィルターがかかった発想をしてしまいますが、高校生はそもそも儲けは関係ないので、純粋に好きな色、柄、形、デザイン、などを表現してくれます。

教えに行ってるつもりが、逆に自由な発想力の勉強をさせてもらいます。なので講師と言いつつ生徒の作る作品が楽しみで、いつもワクワクさせられます。

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