見出し画像

実際に死神に会った話をします。
あれは私が18歳の時。海外留学中の出来事でした。
留学して8ヶ月目になろうとする時。環境の違いや、クラスの課題などで疲弊した矢先に、私は極度の脱水症状と疲労により、寮のベッドの上で倒れてしまいました。その時人生で初めて救急車に乗りました。だいたい夜の8時ぐらいだったかと思います。ストレッチャーに載せられ、車内に入る時、空に星と月が輝いているのが見えて、無性に腹がたったのを覚えています。私がこんな逼迫した状態なのに、夜空は今日ものんびり瞬いている。一人憤慨したのを覚えています。救急車は夜だということで、日本のようにうるさいサイレンはならさず、さながら霊柩車の如く静かに私が暮らしていた寮から出発しました。留学先の大学に医学部もあり、大学病院の個室に搬送されました。

ここから先は

2,272字

¥ 100

サポートありがとうございます。感謝です( ◜ω◝ )