明るい夜

書きたいように書こう 柿谷曜一朗

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書きたいように書こう 柿谷曜一朗

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サマータイムマシン・ブルース

 私がこよなく愛する演劇集団について。 ヨーロッパ企画と名乗るその劇団は、その9割を40代のおじさんが占めている。京都を拠点として活動しており、定期的に行われる本公演をはじめとする劇団での活動のほか、メンバーはそれぞれドラマや映画への出演、脚本でも活躍している。個人名では伝わらなくても、顔写真を見せれば「なんかみたことある」という人たちばかりだ。  ヨーロッパ企画のHPやWikipediaを見ると、各メンバーの参加作品の多さに驚くはずだ。中でも、劇作家の上田誠は、枕詞につ

    • 「いい人すぎるよ展」に思うこと

       最近、誰かの価値観や思考がわかるようなコンテンツに触れた際の感想として、「この面白さが全くわからない人たちが沢山いてほしいなあ」と思うことがある。  これを読んで、「自分だけ知ってる優越感っていいよね」とか思った人たちは、私の定義ではその「面白さが全くわからない人たち」に入る。そんな山みたいなことを言いたいわけじゃない。本題をストレートに言うとしたら、「『面白さを感じた私』とはいったいなにものなのか」である。 いい人すぎるよ展  『いい人すぎるよ展』とは、クリエイティ

      • プロトコルがどうとか学ぶ講義で、もちゃもちゃと書いてらあ

         スマホってぇのは、もう言わずもがな必要不可欠な代物でございますが、あたかも対面で会話していると思い込んでしまうときってぇのがありますなあ。実際の感情や思いが伝わらず、コミュニケーションに齟齬が生まれる、なんてことも多いわけで。  新作落語の枕みたいにしてみることで、課題のレポートの一部をnoteっぽくしようってぇ魂胆でございます。  現代は、メッセージの句点ひとつをもってハラスメントなどと取り沙汰される時代である。  元々の、非対面時におけるコミュニケーションならば、文字

        • 欲しいひみつ道具1位 →「ポップ地下室」

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        サマータイムマシン・ブルース

          NITEに入って何でもかんでも爆破したい母

           暑い日が続いている。  外出時は、家から目的地までの間に個人的な給冷ポイントを設け、公共施設やコンビニを通り抜けながら歩いている。電車の時間を逆算し、ギリギリまで図書館で冷気を溜めたり、水筒が空になれば無印良品にピットインして冷水をもらったりする。最近では、老若男女問わず日傘を差す姿を見かけるし、ネッククーラーや携帯扇風機を使う様子は珍しくなくなった。  私も、アツアツの状態で電車に乗り、冷えた車内で携帯扇風機の冷風を浴びまくり、電車を降りる頃には体が冷えきるような毎日を過

          NITEに入って何でもかんでも爆破したい母

          韓国で見た2対2の激アツ囲碁大会

           韓国旅行、雑記です。 4人対戦!DX囲碁スタジアム  ホテルにてテレビをつけると、初老の紳士4人が碁盤を一心不乱に見つめていた。どうやら囲碁をやっているようだ。しかし、4人に対し碁盤は一つしかない。ということは、片方は選手で、片方はセコンド。さしずめ師匠といったところか。違った。4人とも現役だ。4人が順番に碁石を掴んでは並べていくではないか。  2対2の囲碁。そんなレギュレーション日本で見たことない。あるのかもしれないが確実にマイノリティだ。でも韓国ではこれが普通で、テ

          韓国で見た2対2の激アツ囲碁大会

          母の推し活に付き合った話 in韓国

           3月に、韓国・ソウル旅行をしてきた。 母親とふたりである。とある人が催す美術展が目当てだ。メンバーも目的も地味な旅路の傍で、不思議な縁があった。  母には推しの俳優がいる。パク・ギウンさんという俳優だ。私は、詳しくは知らなかったものの、小学生の頃からたまに話を聞かされていたので、存在は知っていた。  母から聞いた来歴を少しだけ。彼は元々画家志望であったが、持ち前の男前ルックスを活かし俳優となった。人気俳優として韓流ドラマに多数出演。日本人に親しみのある顔つきだったことも相

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          はないちもんめで奪い合われたい人生だった

           はないちもんめとは、江戸時代の市井の様子を描いたわらべ歌で、銀一匁の花をめぐって繰り広げられる値下げバトルである。  諸説あるが、花を女性の隠語とし、人身売買をうたっているともされている。歌詞にある「勝った」「負けた」は、「買った」「(値段を)まけた」とも捉えられる。  我々が親しんでいるのは、校庭の隅で営まれるゲームであろう。  2陣営に分かれ、歌いながら近づいてキック、後退りしてキック。堂々巡りになったところ、突如「相談しよう」という鶴の一声。これを皮切りに会議が行わ

          はないちもんめで奪い合われたい人生だった

          パーティーはすぐそこ

           ふたご座の最終日が私の誕生日である。 ただ、誕生日であるだけで、特別な予定はない。大学に行き、つつましく家に帰る。学食のモブおばちゃんが急に踊りだす、なんてことはない。ろうそく吹き消したあとくらい暗く見えてしまうかもしれないが、このくらいが性に合っている気もする。  それでも、急にパーティーに呼ばれたら、喜んで行くと思う。今年一年の抱負を聞かれた際の大喜利くらいは用意していくつもりだ。  結局イレギュラーな予定はなかったが、言葉上で祝ってくれる人がいた。いくつか書き記す

          パーティーはすぐそこ

          よしなしごと、丸ごと

           noteを始めてみることにした。  なにかを始めたことにしないと押しつぶされそうなくらい先が不安だ。少しでも先に進んでいる自分を、後で振り返った際に気づくための行動をしなければ。今日は無駄ではない一日を過ごしたという、記憶の上書き保存をしていこうと思った。  ただ、ネガティブというわけではない。一言にまとめるなら、楽しく何か書きたいんだ!というところに落ち着く。文章を書く習慣をつけたい。  箸の持ち方と寺社仏閣におけるマナーには定評がある私だが、その3本目の矢として「

          よしなしごと、丸ごと