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「した方がいい事」と「したい事」との違い

私はテディベアが好きだ。
これをいうと

意外!

という顔をされることがよくある。
多分こういうのに興味がないと思わせる
言動を普段からしているからかもしれないが
テディベアは大好きなのだ。


テディベアならなんでも、
というわけではなく
少しブスくれた機嫌の悪そうなテディベアが好きなのだ。


その昔
テディベア作家になろうかと
いろいろ調べたこともあったが
まだその夢は今後も叶えられるかもしれないので
温めて取っておくことにする。


社会人になってすぐの時に
日帰り社員旅行があった。


当日のルートの中に含まれていた
テディベアを取り扱っているアミューズメントパークを
たいそう楽しみにしていたのだが
体調を崩してしまい参加できなかった。


体調も回復して会社に行くと
違う部署の先輩に声をかけられた。
先輩は違う部署だけど
普段から可愛がってくれていて
お兄ちゃんのように慕っていた人だ。


振り向くと大きな紙袋をかかえていて
それを私に差し出してくれた。


はいっあげる!
と私に差し出して


じゃね〜と軽やかに去っていった。


私は、まさか。。。と思いながら
開けてみると
テディベアが入っていた。


私はテディベアが好きだとは
誰にも言ってなくて
社員旅行のテディベアも
密かに楽しみにしていただけなのに
なぜだか先輩は私にテディベアをくれたのだ。


きな粉のような可愛い色をした
少し不貞腐れた私好みのテディベアだった。


うっ。。。かわいい。


私は超絶嬉しかった。



生まれたての赤ちゃんくらいの大きさの
そのテディベアは一瞬で私を虜にした。


寝る時もずっと枕元に置いていて
それから10年以上私と寝食を共にした。


なぜ先輩が私にテディベアをくれたのかは
わからないのだけど
そのテディベアを見るたびに
早々に辞職した会社の先輩だけは思い出した。


そのテディベアはもういない。


顔が抜群に可愛くて
好みだったのに


引っ越しの時に夫が
ぬいぐるみなんてダニの温床だ!
といって私に手放すことを勧めた。


その時は納得して手放したはずだったのに
いまだに思い出してしまうということは
やはり手放したくなかったのかな。


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