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恐怖の打ち上げ花火

以前住んでいた家は
一度は誰もが聞いたことのある
大きな川のそば。


夏になると全国でも有数の花火大会が
開催される川で
当日になるとびっくりするほどの人で溢れかえる。


人が増えるのはまぁ家にいればいい話だけど
私はとにかく花火の音が怖くてたまらない。


目の前で花火が上がるなんて
サイコーじゃない!!
なんて他人は言うけれど
私にとっては苦痛のほか何者でもない。


花火というより
大きな音が苦手なのだ。


大きな音を聞くと
途端に体が緊張する。
ドキドキして、変な汗が出てくる。


全力で拒否しているんだと思う。


誰かが怒鳴った声とか
雷とか
スポーツカーのエンジン音とか



窓を閉め切っていても
窓を最も簡単に通過してくる爆発音に
次の年からは、その日は郊外に避難することにした。



花火は音が聞こえない
遠くで上がっているのを見るくらいがちょうどいい


真っ暗な夜空に
遠くに花火が打ち上がっているくらいが
私にはちょうどいい。


私は自分のことを人に話すと
意外と驚かれることが多い。


一般的に
女性が喜びそうなことには
喜ばないし
誰もが好きだとするものが生理的に受け付けなかったりする。


こんなふうに色々
マジョリティとは程遠いのに
木村拓哉さんが好きだというと
そこは王道なのね。って言われる。


そこはほっといてくれ。


あ。最近は菊池風磨くんも好きだ。

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