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心ざわつく朝の静寂

今朝の外はよく冷え込んでいた。
少し霧がかり、畑には霜が降りている。
辺りはまだ薄暗いが、日が昇り始めた東の空は明るくなり始めていた。
年末ということもあり、人や車の動きが少なく静かな朝。

風がない冷えた空気の中を歩く朝は、日常とは少しかけ離れた何か特別な物を感じた。
朝の静寂が、とても心地良かった。
昼前から小春日和になる日がここ数日続いているが、実はこんなに特別な時間帯があったことを知ると、少し勿体無く感じた。
でも、こんなに冷え込んだのは今朝だけだと思う。


アンティークビオラがかわいい


早くもチューリップの球根から芽が出る



今年の秋から我が部署に異動してきた人がいる。その人は凄く明るく社交的で、何を言われても何があってもへこたれない、疲れ知らずでいつも元気な人というイメージ。
でも、人だもの。いくらいつも元気に見えても悩みがないなんて事はない。
実は、誰よりも繊細な人なんだと先日知った。


その人は私の事、凄く興味を持ってくれていると感じる。私の事、好いてくれていると感じる。

ここ何年、そう感じる人と働いた事がなかったので、マティさんは◯◯?と様々な質問をされて少し戸惑っていた。
しかし、嫌な感じはしない。質問される内容も嫌じゃない。


少し深い話になった時、「マティさんは悩んだ時はどうするの?」と聞かれた。
私は「自分が納得できるまで一人でひたすら考えます」と言った。
するとその人に「どうして誰かに相談しないの?」と言われた。
「…」
わからなかった。
でも多分どこかで、この気持ちは誰にもわかってもらえないと思っている。
ただの愚痴になってしまうのも嫌なのもある。


自分を出す。
自分を隠す。
苦しいのはどっちだろう。



答えに困っているとその人は、「力になれるかわからないけど、悩んだ時は話聞くからね」と、小説やドラマでしか聞いた事ない言葉をかけてくれた。

さらっとかけてくれた言葉だが、実は繊細な彼女は凄く勇気を振り絞って言ってくれたに違いない。


今まで、自分と同じくらいの熱量を持ったスタッフと働きたいと思っていたが、仕事納め直前にもらったその言葉を受けて、自分の事をわかってくれる人が一人いたら、それである程度救われる、頑張れると思った出来事だった。



わんも空気の冷たさを感じるのだろうか。いつものような引っ張りはなく、私の隣にぴたっと付き、凄く上手に散歩ができた。
おかげで、真面目な事を考える事ができた1日の始まりだった。




2023年もいよいよ明日で終わりですね!
振り返ると早いですが、来年の事を考えると長く感じます。
今年もnoteを続けられて良かったです。
たくさん読んで頂きありがとうございました。




noteでの出会いに感謝します
                ☺︎マティ☺︎

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