褐色脂肪細胞を活性化させて痩せる!

今回は褐色脂肪細胞を活性化させて健康的な体型を目指す人のためのnoteです。どのような行動が褐色脂肪細胞を活性化させるのか調べてまとめました。やみくもにダイエットをしてはリバウンドを繰り返している人に読んでほしい内容です。今回のnoteが少しでも読者の皆さまのお役に立れば幸いです。

脂肪細胞の種類

脂肪細胞を大きく分けると白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2つに分けることができます。その中間の「ベージュ脂肪細胞」というものもありますが、今回は褐色脂肪細胞としてまとめて扱います。白色と褐色、それぞれどのような働きがあるのか見て行きましょう。

白色脂肪細胞

いわゆる皮下脂肪や内臓脂肪はすべて白色脂肪細胞です。体にある脂肪と聞いてまず思い浮かべる脂身です。お腹やお尻に特に多いですが、全身に存在しています。

中性脂肪や糖を取り込んでエネルギーとして蓄えています。飢餓状態になってしまった時に使うためにエネルギーの貯蔵庫として存在してくれています。嫌われていますが本来ならありがたい存在です。

白色脂肪細胞は全身に約300億個あるといわれています。そのひとつひとつが球状に膨らんでイクラのようになります。余分なエネルギーはすべて溜め込みたいのですが、大きくなるだけでは足りないほどエネルギーが余ってくると数が増えます。どんどん増えます。肥満者には800億個もの白色脂肪細胞があると言われています。

そして、一度増えた白色脂肪細胞は減りません。大きさは小さくなるけど数は減りません。数が多ければ多いほど、エネルギーを溜め込む事が簡単になります。つまり太りやすい体になります。過去に太っていた人は脂肪吸引でもしない限り800億個の脂肪細胞とともにずっと生きていく事になります。人生のパートナーです。

褐色脂肪細胞

褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞とは逆のはたらきをしてくれます。つまり脂肪を燃やしてくれます。貯蔵庫である白色脂肪細胞のエネルギーを分解して熱にします。体脂肪の燃焼組織です。褐色脂肪細胞を活性化させて体脂肪を燃やして健康的な体型を目指しましょう。

褐色脂肪細胞の細胞の中には、熱を発生させるミトコンドリアという小器官が多く存在しており、鉄も豊富に含むため茶色く見えています。

新生児に多く存在しており、加齢とともに減少していきます。20歳で6割ほどに減り、40歳では2割まで減ります。白色脂肪細胞は減らないのに褐色脂肪細胞はどんどん減っていきます。減りすぎです。

「歳をとると代謝が悪くなって痩せにくい」と言われるのは褐色脂肪細胞の減少のせいかもしれません。また、褐色脂肪細胞の減少は生活習慣病やメタボリックシンドロームの原因になることがわかっています。

しかしご安心ください、褐色脂肪細胞は増やせます。そして女性は男性より褐色脂肪細胞を再生しやすいといわれています。

褐色脂肪細胞が存在する場所は限定的です。首、わき、鎖骨、肩甲骨、心臓、腎臓周辺といわれています。白色脂肪細胞は全身に存在していましたが、褐色脂肪細胞は限られた場所にしか存在してくれません。

ちなみにアングロサクソン系より東洋人の方が褐色脂肪細胞が少ないです。これが「日本人が欧米に移住して欧米人と同じ食生活をしていると日本人だけ肥満になりやすい」事の原因のひとつといわれています。

白色脂肪細胞がエネルギーを溜め込むのは飢餓に備えてのことでした。褐色脂肪細胞がエネルギーを燃やすのは熱を発生させる為です。細かい話になりますが、化学エネルギーではなくダイレクトに「熱」としてのエネルギーになります。つまり直接的な体温の上昇です。

褐色脂肪細胞を活性化させるには

褐色脂肪細胞を活性化させるにはいくつかの方法があります。まずは寒冷刺激です。脳の視床下部と呼ばれるところが寒さを刺激として感じると体温を維持する本能がはたらき脂肪燃焼のスイッチが入ります。視床下部が暑い寒いという刺激をしっかり感知できるように規則正しい生活をする事が推奨されています。明るいうちは活動的に、夜はしっかり寝る。それが間接的に褐色脂肪細胞を活性化させることに繋がっています。逆に言えば生活リズムが乱れがちな人は太りやすく痩せにくいです。まずは生活リズムを整えましょう。

寒冷刺激は褐色脂肪細胞を活性化させるだけでなく褐色脂肪細胞の数を増やす事が分かっています。薄着で20度以下の部屋に1時間いると明らかに褐色脂肪細胞を活性化させる事ができます。数週間継続すると細胞の数が増えて体脂肪も減少します。冬は褐色脂肪細胞を増やす大チャンスです。

しかし寒い部屋にずっといるのはあまり現実的ではありません。他の方法を試してみましょう。ありがたいことに褐色脂肪細胞を活性化させる食品があります。唐辛子などに含まれているカプサイシンという物質です。いかにも体脂肪を燃焼させて熱を発生させそうな食材です。

他に、茶カテキンも有効です。継続的に茶カテキンを摂取しましょう。さらに(マウス実験ではありますが)魚のDHAとEPAが褐色脂肪細胞を活性化させるのに有効だと分かっています。特に青魚の脂にはDHAとEPAが豊富に含まれています。青魚は健康に良いイメージがありましたがダイエットにも良いのですね。

寒いところが苦手で唐辛子も魚も嫌いな人もいらっしゃると思います。ご安心ください。ラストチャンスが待ってます。褐色脂肪細胞を活性化させる最後のチャンス。それは運動です。

特に肩回しが有効です。褐色脂肪細胞の存在している場所を思い出してください。そうです。肩甲骨です。肩甲骨を閉じたり開いたりするように大きく動きましょう。ひじで大きな円を描くようにゆっくり回しましょう。背筋を伸ばして胸を開いて深い呼吸を意識しながらひじを回します。指先は肩に軽く触れて肩を大きく回しましょう。動きはゆっくりで大丈夫です。

肩回しを繰り返していくと肩甲骨の可動域が広がってくるのを実感してくると思います。姿勢も良くなり猫背の解消にもなり、呼吸も深くなります。その上さらに褐色脂肪細胞を活性化させるとなれば、肩回しをしない理由がありません。毎日やりましょう。

まとめ

さて、今回のnoteは以上です。褐色脂肪細胞を活性化させて痩せるには、どのようなアプローチがあるかを思い出しながら簡単にまとめます。「寒い部屋で薄着で過ごし、青魚に唐辛子をかけて食べながら、お茶を飲みつつ肩をぐるぐる回す」これで完璧です。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。今回のnoteが読者の皆さまの健康につながれば嬉しいです。次回も読んでくれたら嬉しいです。また次回お会いしましょう。

メリークリスマス🎅🎁🎄

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