桃太郎外伝4

お婆さんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れて来ました……

お婆さんは、その桃を持ち帰ってお爺さんと割ってみると、なんと赤ん坊が生まれました。
しかも、六つ子です。
お爺さんとお婆さんは長男を桃太郎、次男を桃次郎、3男を桃三郎、4男を桃四郎、5男を桃五郎、6人目は女の子だったので、桃六子と名付け育てる事にしました。
桃太郎と桃四郎は生まれ付き体が弱く、半年ほどで亡くなりました。
桃次郎と桃五郎は流行り病に掛かり、5歳の春に亡くなって仕舞います。
あとの桃三郎と桃六子は立派に育ち、鬼退治ヘ鬼ヶ島ヘ行きましたが、何故か桃三郎は鬼と意気投合し、桃六子は鬼と仲睦まじく暮し始め、とうとう2人とも鬼ヶ島から戻りませんでした……

そんな事を想像したお婆さんは、流れて来た桃を拾わずに見送りましたとさ、めでたし…めでたし。