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[飯縄神社 里宮 皇足穂命神社+伊射奈岐神社+大麻比古神社] 一期一会に出会う神々と精霊

初めて訪れた土地であっても、昔から知っているような神様に出会うことがあり、それは木の神様と土の神様と天狗さんです。

木の神 久久能智命や土の神 波邇夜須毘売神は視覚からわかるのではなく、嗅覚から神様の存在が分かります。その香りを嗅ぐと、一瞬にして幼いころの記憶が蘇り、懐かしいような、心が安らぐ、安堵感があります。物理的には現在に身を置きながら、意識や感覚が過去の時間にいるような、時空の錯覚が生まれます。

そして天狗さんが現れる際には、必ず何かしらの試練に直面しており、風で揺れる葉っぱの動きや樹木の立ち方でその存在に気が付きます。最近では石鎚山で出会い、過去には鞍馬大山阿夫利神社で出会っており、試練や課題を解決するために不安や恐怖心といったネガティブな気持ちを手放すことを助けてくれ、やれる・やってみようという前向きな気持ちへ向かうようにサポートをしてくれます。

たまたま訪れた場所で木の神様や土の神様、天狗さんに出会いますが、心のリチャージをはじめ、次の次元へ上昇するための先導役になっていただけますので是非、こういった一期一会の出会いに大切にしていただければ幸いです。



飯縄神社 里宮 皇足穂命神社(いいづなじんじゃ すめたりほのみことじんじゃ) ー 長野県長野市富田


第15代 応神天皇の御代、飯縄山山頂に神世七代の第五の神 天神大戸道尊(あまつかみおおとのぢのみこと)を飯縄大明神として祀ったことが起源とされ、その後、学問行者が飯縄山にて飯縄大明神を大日如来としての拝受したとされる。

飯縄神社 里宮 皇足穂命神社
飯縄神社 里宮 皇足穂命神社

中部地方の火山地帯に産出される天狗の麦飯と言われる食べられる土砂を飯砂(いいずな)と言い、山にこもる修験者がこの砂を食べていたことより飯縄山は飯砂山と言われていた。またその飯砂は保食神の祭神 皇足穂命(すめたるほのみこと)の御神徳として、飯縄神社には皇足穂命を祀るようになった。

飯縄神社 里宮 皇足穂命神社 拝殿
飯縄神社 里宮 皇足穂命神社 本殿
皇足穂命神社の大杉

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天神大戸道尊は意富斗能地神(おおとのぢのかみ)とも呼ばれており、妹の大斗乃辨神(おおとのべのかみ)と共に天地開闢の二柱として宇宙に現れた私たちの祖神であり、創造神です。

意富斗能地神と大斗乃辨神(おおとのべのかみ)は村の入り口に祀られていることが多く、邪悪なエネルギーが集落へ入らないように防壁の守護神として結界を作り、私たちを守ってくれます。

その後、時代を経て飯縄神社には皇足穂命が祀られるようになったようですが、未だに天神大戸道尊のエネルギーが強くこの土地には残っており、邪な心を持つ者は飯縄神社へなかなか辿り着けず、周辺をグルグルと廻るようです。

飯縄神社 里宮 皇足穂命神社 参道

鳥居を入ると急な階段が拝殿・本殿へと続きますが、この一歩一歩をしっかりと踏みしめて登ることで、日頃より身体に沁みついている不安や恐怖心といった気が枯れる穢れが一つひとつ取り祓われ、拝殿・本殿の前に立ち、大きく深呼吸をして、新しいエネルギーを身体に吸い込んでください。
深呼吸を繰り返す中で、目の前が明るくなってきたかなと感じることが出来れば、神様から受け取った新しいエネルギーが、身心の栄養として充満した証です。

この土地に招き入れてもらえたことに感謝をして、そのご縁を次のご縁へとつなげていただければ幸いです。



伊射奈岐神社(いざなぎじんじゃ) ー 奈良県天理市

第10代 崇神天皇の御代に創建されたとされ、御祭神には伊射奈岐命(いざなぎのみこと)と伊射奈美命(いざなみのみこと)が祀られる。

伊射奈岐神社

その後、菅原道真公を祀る天神社が造営され、その奥には大和天神山古墳がある。大和天神山古墳は大和王権時代の大王墓が並ぶ大和古墳群の中に位置していることより、被葬者は大和王権の権力者であったと考えられており、木管や銅鏡23面や鉄製品などの副葬品が出土している一方、埴輪が出土していないことより、第11代 垂仁天皇以前の初期大和政権に造営されたと言える。

伊射奈岐神社 拝殿
伊射奈岐神社 本殿

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第10代 崇神天皇の御陵 行燈山古墳を訪れた際に足をのばした伊射奈岐神社は169号線に鳥居が少し奥まったところに立っており、見る方向によっては森に隠れているため、通り過ぎてから気が付くことになります。

169号からの鳥居を入ると、鬱蒼とした木々が目の前に現れるため、一瞬、入ってもいいのかなと躊躇しますが、「お邪魔します」といって参道を歩いていくと、本殿・拝殿へ導かれます。

境内には厳島・大山咋・素戔嗚社をはじめ、建勲神社、琴平・事代主・太神宮、春日・若宮・秋葉神社、稲荷神社といった西の神様から東の神様まで様々な神々が祀られており、大和王権の影響範囲が垣間見れます。

多くの神様が祀られているため、一柱一柱の神様にご挨拶をして本殿へ戻ったところで、「(本殿に向かって)右側にもいますよ」と声をかけられた気がしたため、目を凝らしてみてみると確かに右側にも社と鬱蒼とした森が見えました。

伊射奈岐神社  拝殿(手前)と本殿の間にある隙間

そして右側へ行こうとすると、再度拝殿へ戻ってからの道のみのようで、近道はないのかなと目を下にやると、拝殿と本殿との間にある扉が開いており、「どうぞ、お通りください」と目の前にいた天神牛よりご案内がありました。

天神牛

手前の扉と奥の扉の両方が体1つ分のみ開いていたので、遠慮なく通らせていただきました。

稲荷神社

本殿もさることながら、伊射奈岐神社で一番パワーがあるところは稲荷神社と古墳です。稲荷神社へ入るや否や大きな風が吹いてきたため、「呼んでいただいた神様はお稲荷様だったのか」と神様のお出迎えに感謝しました。

稲荷神社

稲荷神社ではその後ろに伸びる木にもご挨拶していただけると久久能智命が喜ばれます。そしてその際に吹いてくる風に身体を預けて木からくるエネルギーを養ってください。


大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ) ー 徳島県鳴門市大麻町板

初代天皇 神武の御代、天富命が麻布木綿を阿波国にて生産したことを起源に、その祖神である天太玉命(あまのふとだまのみこと)こと大麻比古神が守護神として祀られる。

大麻比古神社 拝殿

本殿の裏山 大麻山に鎮まる奥宮 峯神社に祭祀されていた猿田彦大神(さるたひこおおみかみ)を合祀する。

大麻比古神社 本殿
大麻比古神社 本殿裏側

本殿の裏側には8つの末社があり、食の神 豊受社をはじめ、山の神 山神社や丸山神社等が祀られており、ご神木である楠木は樹齢千年余りを経てこの地を見守り続けている。

ご神木
メガネ橋 / 心願の鏡池
第1次世界大戦で捕虜になったドイツ兵士が1日も早く故国に帰れることを願いつつ、池を掘ってメガネ橋を建設した

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境内に入るとまず、楠木の精霊様が大きく身体を拡げてお出迎えしてくださいます。その姿は大きいだけではなく、誰に対しても平等に、同時に受け入れる魂であり、その精神が伝わってきます。

1本の楠木でありながら複数の木の精霊が合わさっているようで、様々な人々の願いを穴から吸い取って、葉っぱを通してシャワーのようにシアワセの光を降らせています。

木の前に立つと、「天狗の翼を白い筒状に変えてあげる」と言われたようで、石鎚山の天狗様より頂戴した羽がロケットのような筒状になったような気がしました。なんとなくですが、久久能智命に、からかわれたような感じです。

拝殿横にある狛犬さんに「写真を写しますが・・・」と声をかけると、写真用にポーズをしていただいたような、とても愛らしい笑顔をいただきました。
前掛けも、とてもおしゃれな虎模様で、「おしゃれですね」と声をかけると、少し恥ずかしそうな、誇らしげな狛犬さんの顔を写真に収めることが出来ました。

拝殿前 狛犬
拝殿前 狛犬


私たちは高次である宇宙へつながればつながるほど、よりパワフルな引き寄せの法則を体現することができ、ひいては物事を動かすために必要なエネルギーを養います。そのエネルギーをつかみ取るためにも、中今(なかいま)を生きることです。中今とは過去を振り返らず、未来へ望みを託すこともなく、今に向き合い、今を全力で生きることです。高次へつながることは容易いことではありませんが、成し遂げた先には必ず、浄土があります。常に中心は私であり、あなたです。

今を大切にお過ごしください。



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