見出し画像

[寶登山神社+氷川神社+白鬚神社+岩戸神社] 鏡に込められた光のエネルギー

幼い頃より、願い事や苦しいことがあると神様に願い事へ行くといった寺社仏閣には困ったときの駆け込み寺的な感覚がありましたが、祝詞を奏上しはじめた頃より、その考え方はガラリと変わりました。

神前では、穢れを祓い賜え、清め賜えと唱えますが、その祝詞は願い事を叶えるための言霊ではありません。神道の考え方として、心にある穢れを祓うことで、また身を禊清めることで、むしろ心願は自らの力で成就させることができるという考えです。神様は私たち一人一人が、六根を清浄できるように師と祖となり、導きを与えてくださる存在です。

この神道の考え方は日本人の様々な習慣に息づいていますが、祝詞に描かれた言霊の本当に意味は薄れかけているかもしれません。私たちの祖先はこういった言霊を教科書や参考書を読んで暗記したのではなく、自然の中にいる精霊や八百万の神様と日々、向き合い、対峙・交信を重ねながら体現してきたようです。

すでに退化してしまっている自らが穢れを祓い、身を清める自力を呼び戻すために、様々なパワーを持つ神様をご紹介したいと思います。その時期が到来しましたら、引き寄せの法則に身を任せて、出会うべき神様に出会っていただければと思います。



寶登山神社(ほどさんじんじゃ) ー 埼玉県秩父郡長瀞町

第12代 景行天皇の皇子 日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の道のりにて寳登山の山火事にあうが、どことなく現れた山犬が火を止めたことから火止山(ほどさん)と名付けられ、その後、麓の泉から宝珠が飛翔したことより、寶の登る山として寳登山(ほどさん)と改名された。

寶登山神社 鳥居
寳登山神社 本殿

御祭神には、神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)である初代天皇 神武天皇が祀られ、山の神 大山祇神(おおやまづみのかみ)、そして、火の神 火産霊神(ほむすびのかみ)が祀られている。

日本武尊 みそぎの泉
宝登山の山頂に向かう前に身を清めたといわれる禊の泉
日本武尊 みそぎの泉

火を消した山犬は山の神 大山祇神の眷属であり、また火による災難除けとして火の神 火産霊神を祀ることで、様々な災除けの御神徳があると古くより信仰をあつめている。

奥宮

ロープウェイの山頂駅から徒歩6分ほどの場所には奥宮があり、日本武尊伝説そのものの社がある。

**
北極星は常に真北にあり、動かない星として方角を知る時の目印として使われています。その昔、磁石が無かった頃の古代人たちも同じようにこの北極星をもとに、星が東から西に沈んでいく様子を見て、そして太陽が東から昇り、西へ沈んでいく姿を見て、春夏秋冬に変化する太陽の道に紙垂を垂らして、田植えや稲刈りの時期を村人に知らせたようです。

宝登山神社 しめ縄と紙垂

しめ縄は注連縄や標縄、〆縄、七五三縄、示縄、四手縄と様々な文字で表すことが出来ますが、それぞれの文字には意味があるとされ、四方に結界を張るための縄とされたり、何かしらの指標となるような縄とされたりと、一般的には神と現世を分ける結界として、邪気が神の世界へ入ることを防ぐための縄と考えられています。

この背景には古事記にある天照大神の天岩戸に隠れてしまった逸話があり、天照が岩戸に隠れた後の世の中は真っ暗闇となり、光が無いため作物が育たず、また疫病が蔓延する等、様々な災いが行ったため、二度と天照大神、即ち、太陽神が岩戸に隠れてしまわれないように、天岩戸の入り口にしめ縄を張ったということです。

古代より、しめ縄を張る神事を1年で最も日が短くなる冬至に行っており、今でも大和地方ではしめ縄を冬至に張り替える風習があり、宮崎県高千穂にある天岩戸神社でも冬至にしめ縄を張り替えています。

しめ縄を張り替えるというと、正月の行事の一つという感覚でしたが、その謂れを紐解いてみると、太陽神である天照が二度と岩戸に隠れてしまわないように結界を張るための縄として、また1年を通して最も昼が短く、夜が長くなる冬至に邪気払いを行うために、しめ縄を張りなおすことが冬至の風習となったようです。

しめ縄を見ると気が引き締まり、心が洗われるような気持になります。それは、古代に生きた人々と、現代を生きる私たちが、まさに高次元でエネルギー同士が同期をしているからです。
現在を生きている私たちは、現世だけを生きているような気持になりますが、私たちの魂は太古の昔より輪廻転生を繰り返し、今を生かされています。しめ縄を見ると、自然と沸き起こる神への畏敬は、過去生を通して私たちが体現してきたことであり、冬至はそういった退化してしまっている私たちの感性を呼び起こす、一つの高次元への入り口です。

風水の冬至とは、一陽来復(いちようらいふく)といって冬の陰の状態から春へ向けて陽の状態へ転じる境目と言われています。
すべてを上昇に転じるエネルギーが流れ始めている冬至を1年の境目として大切にお過ごしください。


氷川神社(ひかわじんじゃ) ー 埼玉県さいたま市

須佐之男命(すさのおのみこと)、御妃 稲田姫命(いなだひめのみこと/奇稲田姫命・くしなだひめのみこと)、そしてその御子となる大己貴命(おおなむちのみこと)が祀られており、その後、日本武尊が東国征伐の際に祈願をされた神社となる。

武蔵一宮 氷川神社
日本一長い参道
氷川神社 拝殿

その昔、出雲国では八岐大蛇(やまたのおろち)という大蛇が暴れており、その生贄として若い娘を捧げてきた。ある時、出雲を訪れた須佐之男命が生贄となる稲田姫命の両親から娘の命を助けてほしいと懇願され、見事に大蛇を退治した。その後、須佐之男命と稲田姫命は縁を結び、出雲にて幸せに暮らしたとされる。また八岐大蛇のシッポから出てきた剣は、布都御魂・韴霊剣(ふつのみたま)として天照大神に奉り、東征を試みた神武天皇に渡されたとされる。

蛇の池
氷川神社発祥の地何かを

**
本殿へ参拝後、引き寄せられるようにわき道を歩いていくと、門客人神社(もんきゃくじんじんじゃ)という神様に出会います。聞き慣れない神様の名前であったため、神様の謂れを調べてみると、アラハバキ神でした。
アラハバキ神とは、縄文時代に信仰されていた神様として、その土地の地主神とも言われています。そういった土地の神様に引き寄せられるということはとても幸せなことです。

氷川神社 舞殿

境内や神前で眷属に出迎えていただくことはありますが、神様から「こっちこっち」と引き寄せていただくこともあります。引き寄せていただいたには理由があり、なぜ引き寄せられたかという接点を紐解いていくと意外な過去世やご先祖様との接点が見えて来ます。

神様をお参りされる際には、願い事だけではなく、神様からのメッセージを受け取りに来ましたという気持ちで参拝してください。想像もしないような出来事や偶然の産物を受けとることが出来ます。


白鬚神社(しらひげじんじゃ) ー 滋賀県高島市鵜川

御祭神である猿田彦命(さるたひこのみこと)は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天孫降臨される前に、道案内として葦原ノ中国へ遣わされた道開きの神様として知られている。老いた容姿は白髪で白鬚を蓄えた老人であったとされ、長生きの神様としても知られている。

白鬚神社 鳥居
湖中大鳥居
上の宮
上の宮
湖中大鳥居

**
上野の不忍池が琵琶湖を模写して造形されたと言われるほど琵琶湖は特別な存在であり、また西国霊場の一つである竹生島や天武の近江朝、そして京都の鬼門を守る比叡山 延暦寺を含め、琵琶湖周辺には様々な歴史的遺跡が立ち並びます。
更に北へ上ったところには、高島町という知る人ぞ知る秀真伝(ホツマツタヱ)が発見された神社があり、ホツマツタヱとは古事記や日本書紀の原書となったという伝承があります。

岩戸社
磐座

上の宮のエリアには古墳が広がり、岩戸社はその古墳の上に建てられた神社として、その背後には磐座があったりと、古代より太陽神と水の神への祭祀が行われてきたことが分かります。

白鬚神社は猿田彦命が祀られていますが、まさに猿田彦は天孫降臨をされた天津神の中でも先陣を切って降臨されてきた神様の一人として、未開の土地を切り開き、進むべき道を照らす道開きの神様です。天智・安土桃山といった琵琶湖に栄えた文化より、猿田彦が持つエネルギーは道を開くだけではなく、人がやったことのないことを試していこうとする、大胆なエネルギーを感じます。
人がやらないようなことをやってみようと考えていらっしゃる方は是非、白鬚さん或いは、琵琶湖の龍神様にアクセスしてみてください。大きなパワーで背中を押してもらえると思います。


岩戸神社(いわとじんじゃ) ー 長野県長野市松代町

世界最古のピラミッドと言われている皆神山の中腹にある岩戸神社はそのピラミッドへの入り口とされており、御祭神に天照皇大神が祀られている。

岩戸神社
岩戸神社 神鏡

**
昔より皆神山は修験道が盛んだった土地として、様々な神様や眷属、そして精霊や天狗が山中にいたようです。一見穏やかな山ですが、木木や草草に宿るエネルギーは人間を森中へ誘い込みます。

皆神山

この地にて天狗と腕試しをしたと聞いても、なるほどと思うほどの探検地です。

もともとはその上にある皆神神社へ参拝しようと出かけたのですが、その途中にある岩戸神社が唐突に現れたため、慌てて車を止めて参拝しました。
背筋がゾクゾクとするような立て看板に引き込まれて岩戸神社の前まで行きましたが、岩谷の中はこじんまりとしており、日々を通して、この土地の方々に大切にされている神様と一目でわかりました。それは天照皇大神として祀られている鏡の輝きがとても美しく、強く太く光をだしているためです。神の化身となる鏡が日頃より磨かれていることが分かります。

この皆神山がピラミッドと言われる所以ですが、エジプトにあるピラミッドのように太陽神と繋がる場所が岩戸神社のようです。五穀豊穣や家族円満、諸願成就といった太陽神 天照皇大神へ願いを届けるために、この岩戸神社が祭壇として組まれ、そして先祖代々この地の方々がお参りをされてきたようです。

こういったその土地に根付く天照大神に出会えたご縁に感謝をするとともに、美しい輝きを放つ神鏡に込められた光のパワーへ触れることができた千載一遇の機会に感動です。

分杭峠や諏訪にはじまり、戸隠や御嶽山、善光寺や北向観音等々、長野県は神様と精霊、エネルギーの宝庫です。やる気がなくなったり、落ち込んだり、迷ったり、今何をしていいかわからないといった状態になった時には、長野県を訪れてください。訪れた先の長野には、今、私たちに必要なエネルギーがもった神様や氏神様がパワーを与えてくださいます。

私たちは高次である宇宙へつながればつながるほど、よりパワフルな引き寄せの法則を体現することができ、ひいては物事を動かすために必要なエネルギーを養います。そのエネルギーをつかみ取るためにも、中今(なかいま)を生きることです。中今とは過去を振り返らず、未来へ望みを託すこともなく、今に向き合い、今を全力で生きることです。高次へつながることは容易いことではありませんが、成し遂げた先には必ず、浄土があります。常に中心は私であり、あなたです。

今を大切にお過ごしください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?