見出し画像

【潜在保育士さん復帰応援】辞めてから復帰するまでの1人の保育士ストーリー Write.1


こんにちは。
保育園の園長をしているSanaminaです。

私のブログを読んでくださっている方で

保育士の資格を持っている人はいますか?

保育士として現場で働いている人はいますか?

保育士資格を持っているけど、一度も現場で働くことなく別の職種で働いている人はいますか?

保育士として働いていたけど離職した人はいますか?

保育士になりたい、これから保育士として働くという人はいますか?

保育士資格を持っていないけど保育に興味ある人はいますか?


保育士として働き、離職して、なんとなく復帰も考えているけど…またあの日々に戻るのもなんかいまいち良いイメージに繋がらない…とモヤモヤしている人はいませんか?

私は保育の楽しさ、魅力、子ども達の可能性や保育現場のリアルをブログに書いています。


「保育の質の低下」

保育園や子ども園が急激に増え、待機児童問題は解決してきていますが、不適切保育の問題が増え、保育の質を問われているのが今の現状です。

保育の質の低下には
早期離職が多いことと潜在保育士が多いことに原因があるとされています。
つまり、保育士不足が保育の質の低下に繋がっているのです。

保育の質を向上していくための取り組みとして
「内容」「環境」「人材」の3つの観点から保育の質を考え、それぞれに関連する基準値などを定め、質の確保を図り、質の向上に資する取り組みが推進されています。

しかしながらそこで働く保育士が十分に満たしていなければ元も子もありません。

保育士の人数が不足している

ただでさえ、忙しい保育現場なのに、十分な保育士がいないとなるとさらに業務は苦しくなりキャパオーバーになってしまいます。
そんな精神状態で子どもたちに良い保育ができるでしょうか?

保育士不足の考えられる原因
厚生労働省の調査ではこんな感じです。

厚生労働省 「保育士の現状と主な取り組み」参照


・職場の人間関係
・給料が安い
・仕事量が多い
・労働時間が長い
・妊娠、出産
・健康上の理由

それに加え、責任の重さも最近は原因の一つであると言われています。

これらの原因により早期離職者が多くなります。
確かにこれは間違ってはいないのかもしれませんが、一般企業と比べてどうなのかはわかりませんよね。一般企業も、私たちには想像できないほどの悩みや問題はあると思います。

潜在保育士の存在

そして、保育士不足に影響を与えているとされるのが潜在保育士の存在となります。

保育士登録者数から考えると
潜在保育士は約6割以上と言われています。

こんなに保育士不足と言われているのに
半数以上が保育士の資格を持っていながら保育士として働いていないんです。

こんな寂しいことはありません。

「保育士」になる人は、なりたくてなり、小さい頃からの夢を追いかけてなった人が多いですよね。最近流行りの言葉でもある「好きなことをして生きていく」の先頭を切っているはずなのに現実はそう甘くはありませんね。

でも、潜在保育士の中には
「保育士としてまた働きたい」
「やっぱり子どもが好き」
「保育士をもう一度やってみたら今の自分ならどうなるかな」
など保育現場に後ろ髪を引かれている人は少なくないはずです!

そんな復帰を考えている人が再就業する場合の希望の条件は厚生労働省によるとこちらのようです。

厚生労働省「保育士の現状と主な取り組み」参照

通勤時間、勤務日数、勤務時間が同率でトップを占めているほど、今は働き方を重視して職場を決めている人が多いようです。



不適切保育とされる関わり

保育士不足によって、日々の業務はさらに大変になります。
そうなるとどうなるでしょう?
先生達の心の余裕は無くなるのは当然です。
時間に追われ、焦りながらの保育、毎日をこなすことが精一杯となり
子ども達一人ひとりに寄り添う時間がなくなってしまいます。

近年、問題になっている不適切保育とは、そんな保育現場の実情や闇を表しているようにも思います。

そうは言っても、保育士不足が原因というだけではありません。
絶対にあってはならないことには変わりないし
世に出ている不適切保育の問題は想像するだけで胸が痛む行為です。
決して許されないことです。


「不適切な保育の未然防止及び 発生時の対応についての手引き」では、不適切保育に対して、以下のような種類が挙げられています。


1.子ども一人一人の人格を尊重しない関わり
2.物事を強要するような関わり・脅迫的な言葉がけ
3.罰を与える・乱暴な関わり
4.子ども一人一人の育ちや家庭環境への配慮に欠ける関わり
5.差別的な関わり


また、こども家庭庁では「虐待等と疑われる事案」と定義されているほど、虐待に近い行為なんです。

実際にどのような不適切保育の事例があるのかを見てみましょう。
以下は大きくニュースなった事例です。

・頭をバインダーでたたいて泣かせる。
・足をつかみ、宙づりにする。
・泣かない園児の額をたたき、無理やり泣かせようとする。
・怒鳴りつけ、頬をつねる。
・食事を完食させるため強制的に口に押し込む。完食することを強要する。
・思い通りの行動をとらない子どもを、別室に連れて行き叱責したり、暗い部屋に閉じ込めたりする。
・園児を無視する。
・園児が食べたものを吐くまで、嫌いな給食を食べさせる。
・給食を2時間以上にわたって食べさせ続ける。
・園児が吐き出して机の上や床に落ちた食べ物を再び園児に食べさせる。

子どもの生命に関わるかどうか、といえばそうではないかもしれません。
でも、不適切の一言では済ませられない行為ですよね。
子どもの発達に影響は及ぼしているでしょう。

こんなニュースが出るたびに
保育士さん達は自分の保育や声かけを振り返っているのではないでしょうか。

さきほどの事例は度が超えすぎて、同じ世界線だと思いたくないですが

例えば、
すでに頑張っている子に対してのさらなる「頑張れ」
やりたくない子に対して「みんなやってるよ」
できない子に対して「みんなはできてるよ」
お散歩の準備が進まない子に対して「急がないと置いて行くよ」

言う側の言い方、前後の背景、子どもの性格など色々ありますが、これらは全部不適切な言葉選びとなります。というか、そもそも子どもの気持ちを受け止めていないし認めてもいないですよね。


保育園は集団生活ですので、当たり前ですが集団で動きます。
集団ではありますが、その中にはちゃんと一人ひとりの子どもがいるということ。
それも先生たちはわかっています。

本当は一人ひとりしっかりと向き合って寄り添いたいはず。
適切な言葉選びだってできるはず。
でも、忙しさからくる余裕のなさの焦りから悪循環になってしまうんです。

好きでこの職についている人がほとんどの中、
どうしてこんなことなってしまうのでしょうか。



さて!
色々と前置きが長くなりましたが
今回は潜在保育士についてスポットを当てて記事を書いてみました。


「一度保育士として働き、別職種に転職し、その後保育士の復帰に成功した1人の保育士ドキュメンタリー」



ナオさん(仮名)現在41歳
小学1年生の長女と3歳の次女の育児を奮闘中
アウトドア派
自由人のようで計画的で真面目な性格
保育士になることが小さい頃からの夢
面倒見が良い
めちゃくちゃ好きだった人に諦めず何度もアプローチして結婚
頑張り屋
体力やメンタルが強い
流行りに左右されやすい

こんな特徴の人のお話です。

♯1 保育士を目指して指定保育士養成施設(2年制)に入学

小さい頃から保育園の先生になるのが夢だったナオさん。

自身の保育園だった頃の先生に憧れて、保育士になろうと決めました。
推薦で短大に入り、
短大時代はそれなりに友達と遊び、プライベートを満喫しながらも
学校で保育について学びます。
実習にも行きました。
初めての保育現場では学びも多く、人とのコミュニケーションが苦手ではないナオさんにとってはさほど辛い思いをした実習ではありませんでした。
というか保育士になること、
この一択のみが自分の将来像だったので、
この道で進む他の選択肢もなく腹を括っていました。
ちょっと怖い感じの先生はいたし、
保育の現場のマイナスなことを吹き込んでくる人もいたといいます。
ナオさんはそんな人達とも笑顔で接し、夢を実現させます。

♯2 保育園に就職

初めの就職先は600年余り教育の歴史が受け継がれている私立の定員150人以上の保育園でした。

ナオさんは年少クラスの担任を任されました。
ナオさんは新卒で保育士として奮闘しながらも
「カレンダーの赤の日は仕事は休み」を合言葉に日曜日は高校からの友達と一日中遊んでいたと言います。
保育士の仕事は土曜日も当番で出勤があるので必ず休めるとは決まっていないし、どちらにしても土曜日は仕事をする日と決めていたナオさん。
これがよく言う「持ち帰りの仕事」ですね。

仕事はというと
まずは制作物
ナオさんの家には画用紙がいっぱいありました。
月の壁面や子どもたちの制作準備などはほとんど持ち帰りの仕事でした。
「こんなの作ったよ」と写真で保育士仲間の友達に見せ合いっこすることもありました。
保育の制作物の参考書もいっぱい家にありました。

もちろん制作物以外にも書類の仕事も山ほどあります。
反省、計画、ねらい、企画。
平日の残業は当たり前の毎日でした。

ピアノの練習もしなければいけません。
弾きながら歌うのは簡単ではありません。
練習が必要です。

そして、人間関係問題
嫌味な先輩、意地悪な先輩、性格がキツイ先輩、ターゲットを決めてイジメる先輩。
いろんな人がいました。
そんな人ばかりではなく
仲良くなった同期もいたり、大学時代の保育士仲間と会って現状を言い合って発散したり、ナオさんなりに自分をコントロールしながら働いていました。

この頃のナオさんは
職場の人間関係について
「すみませんの大安売り」と思いながら関わっていたと言います。

何か言われるたびにとりあえず
「すみません」
誰かと関わるたびに
とりあえず
「すみません」
ナオさんなりにこれでなんとか上手くやりくりしていたのです。

やっぱり保育現場の人間関係って怖いですね…。

夢の保育士として働き始めたナオさんですが
先ほどの厚生労働省の資料の通り
離職の原因が一つ一つ重なってきましたね。

・人間関係
・仕事量が多い
・勤務時間が長い
*給料は一般の保育業界と変わらないので安いということになります

それでもやっぱり夢の保育士です。
ナオさんは頑張って続けます。

運動会やクリスマス会で
自分のやりたい演目を考えて子ども達と一緒にやりきることは何にも変え難い達成感があり、他のしんどさがフラットになる程でした。

♯3  主任保育士にキャリアアップ

保育士2年目はリーダーになり、3年目は主任を任されたナオさん。
順調にキャリアアップをしていきます。

…のように見えますが

その現状は
保育士の入れ替わりが激しいからとも言えます。
前任の主任が辞めるから、リーダーが主任になって、担任の中で優れている人がリーダーになって…という構図になりますよね…。

ナオさんが保育士として素晴らしいというのはもちろんですが
入れ替わりの激しさは隠しても隠しきれません。

保育士が離職する原因のさらなる一つ
・責任が重すぎる
が入ってきました。

そりゃそうです。
3年目で主任なんて荷が重すぎますよね。
年齢もまだまだ20代前半です。
園全体を把握して職員同士の人間関係などもやりくりしていくのです。
自分よりも年上の保育士さんがほとんどの中で
指示を出したり、提案したり、注意をしたり。
保護者だって自分よりも年上の人ばかりです。
心の疲労は半端じゃないはずです。

♯4 保育士として働くことに限界がくる

ナオさんはドライブが好きでした。
いつものように友達と遊び、
ナオさんが車を運転している時
「明日が嫌だな〜。このまま車で突っ込んでしまったら明日が来なくなるかな〜」
と、一言つぶやきます。

これはもう限界ですよね。

ナオさんは保育士の仕事をすることに限界が来ていることや、仕事の愚痴は友達には一切言いませんでした。
相談したこともないほどです。

ただ、保育士仲間の友達には悩みは打ち明け、お互いにモチベーションアップを図っていたといいます。

それから月日は経っても、
ナオさんは何回か同じようなことを言葉にしていました。
限界が一刻一刻と近づいている感じです。

もちろん本当に車で突っ込むなんてことはしません。
ナオさんの心の中は本心だけど、本気ではない。
そんな感じだったのではないでしょうか。

♯5 離職の理由、別業種に転職

3年間、保育士としてやり切った後、
ナオさんは別業種に転職しました。
「このままだったら保育士が本当に嫌になりそうだから」
「他のやりたいこともやってみたい」

という理由からの離職、転職です。

この理由からも分かるとおり、あんなに辛かった保育士だったはずなのに保育士が嫌になったわけではなく、まだ保育士の仕事が好きというのがわかりますね。

ナオさんは住宅メーカーに就職しました。

第1期潜在保育士期間となります。

別職種すぎるほど別職種ですが、保育士を離職しての転職はこんな人は多い気がします。

モデルハウスの受付をしたり
事務仕事をしたりなど
住宅に興味があったナオさんは
それはそれは楽しかっといいます。

プライベートも仕事も本当に充実していて、趣味に時間をかけられるようにもなっていました。
アウトドア派なナオさんなので、休みの日だけではなく仕事終わりも毎日楽しんでいました。

人との出会いの幅も広がり、保育士時代には考えられなかったような様々な人とも出会い、いろんな刺激も貰っていました。


♯6 復帰の理由①公務員保育士試験

3年ほど住宅メーカーで働き今までの我慢を発散するかのように楽しんでいたナオさんですが
自分の年齢やこれからのことを考えていきます。

そこで受けると決めたのが
「公務員保育士試験」です。
これは年齢制限があるため、後から受けたいと思ってももう遅くなってしまうんです。
自治体によって年齢制限は異なりますが、ナオさんの地域は30歳までという制限でした。
公務員保育士とは
地方自治体が運営する保育園や保育施設などで勤務する保育士をさし、地方公務員と位置付けられています。
なので、他の職種の公務員と同じように待遇や福利厚生は安定しているのです。
有給休暇や育児休暇も比較的とりやすいとも言われています。
数年に一度、同じ自治体内にある他の施設へ移動があるのも特徴の一つです。

やっぱりいつかは保育士に戻りたいという気持ちはずっと持っていたのでしょうね。
しっかりと自分の将来を見据えて人生を考えているのは流石だなと思いました。
私は計画性がなく、気持ちのままに動いてしまうタイプなので…。
本当に尊敬します。

そして、見事合格です。

♯7 保育士としての復帰

公務員保育士として公立の保育園に就職が決まりました。
勤務場所は家から近いわけでもないですが
安定を求めたナオさんにはぴったりの働き方だったようです。

ナオさん的には
こんなメリットがあったようです。

給与面
退職金、年金
書類などの書きやすさ
残業や持ち帰り仕事の割合
職員の入れ替わりが少ない

でも、一概に
公立保育園の方が良いというわけではありません。

*公立保育園の特徴

運営元が地方自治体となる
保育士資格に加え、国家公務員の資格も保有
長く続ける職員が多くベテランが多い
異動が定期的にある
保育内容が自治体で統一
保育士研修が手厚い
充実した設備

*私立保育園の特徴

比較的若い保育士が多い
基本的に異動がないため継続した保育が出来る
独自の保育方針があり、教育面も充実
実力次第で出世できる
ICTシステムなど新しい取り組みに積極的
基本的に年齢制限が設けられていない

自分の働き方にあった保育園を選ぶことから始めると良いですね。

保育士として安定して働いていたナオさんは
やがて結婚します。

結婚してからも保育士として働き続けます。
公立保育園の特徴通り
異動も経験しました。
でも、公立保育園の異動なので
園の保育方針も変わらず
書類の書き方も変わらず
環境の変化に苦労することはなかったようです。

♯8 妊娠・出産

妊娠したナオさんは
保育士を辞めます。
今は比較的育休、産休も取りやすくなりましたが当時はそこまで一般的ではありませんでした。

第2期潜在保育士期間です。

無事出産し

毎日、育児に奮闘していました。

保育士としてはプロなのに、自分の子育てになると初心者になるとはよく言いますよね。
ナオさんもそんな1人でした。
旦那さんや自分の両親や義理の両親に助けられながらみんなで助け合って育児を楽しみます。

♯9 子育てしながらの保育士復帰、2人目の妊娠

そして子どもが幼稚園に入ったと同時に
保育士復帰。
パートとして勤務し始めてすぐ
2人目の妊娠がわかります。

1年も経たずに辞めることになったのですが
短い保育士生活を楽しめたというナオさん。
やっぱり「保育は楽しい」「自分にはこれだ」と改めて実感したようです。

2人目が無事に生まれ
世の中はコロナ禍入ります。

第3期潜在保育士期間です。

3年ほど保育士と離れ、育児に奮闘しつつ
保育士への復帰を考え始めます。

パートは業務量が少なくて時間も短く、気軽に働きやすいけど、子どもが成長するにつれて正規職員で働くことも考え始めたナオさん。
でも、正規職員なら残業や書類、持ち帰りなどのことをどうしても考えてしまっていました。

♯10 復帰の理由②パートでの保育士再々復帰

下の子が幼稚園に入ると同時に
パートとして保育士に復帰します。
時間にも余裕が生まれた時、仕事を始めようと思う人は多いですよね。
ナオさんもそんな考えでした。
職種は保育士以外考えていなかったといいます。
自分にできることを最大限に即戦力で活かせる仕事であり、自信をもって働ける仕事です。

業務量や労働時間を考えた末、まずはパートからの復帰と決めたようです。

今働いている園は
ナオさん曰くかなりのブラック園とのこと。笑

でも
ナオさんの希望条件の
9:00-14:00という勤務時間で働けているようで割り切って納得して働いているみたいです。

でも、それはそれでお互いwin-winならオッケーですよね!

♯11 復帰してからの生活の変化

大好きな保育士としての仕事をしながら収入を得て
子育てと家事を両立して
人生を豊かにしていく。
簡単なことではありません。
仕事と家庭を上手くやりくりするためにはナオさんにとって勤務時間が1番重要となるとのことで、自分の希望の勤務時間を受け入れてもらえる園を選びました。

仕事で疲れてご飯がお惣菜になることもあります。
祖父母に協力もたくさんしてもらいます。
この先のことで悩むこともあります。
いろいろすべて含めて、今の生活も今の自分も好きだというナオさん。
保育士として働くことは自分の人生を輝かせるための一つの手段でもあるかのようです。
決して頑張りすぎず。
働くことで、家族の大切さがさらにわかったともいいます。
保育士の大変さ、素晴らしさもわかったといいます。

ナオさんにとって潜在保育士期間はこの先の保育士人生に必要な期間だったのかもしれませんね。

今もナオさんは保育士として働き続けています。
パート職員から正規職員に果たしてなるのか。
働き方を考えるにあたり自分の年齢も考慮し始めていきます。
そこも気になるところですね。

♯12 保育士があってこその自分

安定思考のナオさんにとって保育士資格は一つの安心材料です。
保育士を持っているからこそ、別職種に転職をした時もこの先の不安なく楽しむことができました。
だって、もし住宅メーカーを辞めることになっても、保育士としていつでも復帰できることはわかっていますから。
保育士は昔も今も変わらず求められています。
保育士としての職探しに困ることはありません。

だからこそ
人によっては「いつでも復帰できる」と思って
先延ばし先延ばしにして
結局ブランクが何十年もあいてしまってさらに復帰が億劫になってしまいがちです。
「いつでも復帰できる」と思っている人は
「いつかは復帰したい」と思っている人です。

もちろんブランクがいくらあっても構いませんが
少ない方が働きやすいのは当たり前ですよね。

この先も「保育士」の資格をチラつかせながら職探しの予防線を張り続けていきますか?

ただただ何もせずチラつかせるくらいなら、堂々と保育士として働いて愚痴を言っている方がよっぽど立派です!

仕事の愚痴は保育士じゃなくたって、どんな職種にもありますからね。

♯13 保育士資格を持っているということ

ナオさんの保育士としてのストーリーを見てみると
「保育士」という資格は自分の人生の一部であり、永遠に期限が切れることのない社会復帰への切符となるんです。

なんと言っても
自分がなりなくてなった保育士、
取りたくてとった保育士資格、
子どもが大好きな自分。
そんな自分が輝いて働ける場所は保育園なのです。

いつでも辞めることは出来ます。
それと同じくらい、いつでも復帰することも出来ます。

復帰してまた辞めることもあるかもしれません。
でもまた、復帰ができるんです。

働き方も様々あります。

私立保育園
公立保育園
正規職員
パート職員
時短勤務

「あの頃はしんどかったけど、でもそれだけじゃなかった。充実感もちゃんとあった。」という気持ちが残っていている方、いますよね?


まずは一度復帰してみてはいかがでしょうか?

案外、昔と働き方も変わっていますよ。

一度叶えた夢には続きがまだまだあるはずです。
ここで終わらせずに、これからの自分のライフスタイルに入れていってほしいです!

現場で今働いている私たちはいつでも待っています。
潜在保育士のあなたが保育士として復帰し、一緒に頑張っていけることを願っています。



今回のお話はこれでおしまいです。
では、また次のお話でお会いしましょう!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?