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まきと真まきのおはなし

左はまきです。右は真まきです。

ひだりの空白は世間です。

真まきは、とても素直でかわいい子です。

ほめられたいし愛されたいし無邪気に振る舞う子です。

真まきはまだ小さいのでできないこともたくさんあるし、うまく喋れないけどおしゃべりもとても大好き。

まきのことも頼もしく思って好きだし世間にもとっても興味があります。

まきは、とてもしっかりもので世間からは大変信頼されている頑張り屋です。真まきのことも大好きです。

ある日、真まきは、世間がみたいと思いました。

でもなぜかまきは真まきを外に出してくれません。

おもいきってまきが寝ている間に世間にでてみました。

すると、まきが今まで見たことのない顔で真まきに掴みかかると、とても怖い声で怒鳴り、怒り狂いました。

真まきはなにが起きたかわかりません。

まだ小さい真まきはごめんなさい、ごめんなさい、と繰り返すことしかできませんでした。

翌日、真まきが起きるとまきはいつものまきでした。ホッとしていつも通り無邪気に過ごしていました。

しばらくそんな日が続いたある日、まきは夜遅くに泣きながら帰ってきました。

心配になった真まきは、大丈夫?おやすみしたら?ねんねしたら?と言いました。

すると、まきはこの間以上に怒り狂い真まきにひどい言葉を浴びせかけ時にはつよくぶったりもしました。

真まきは、なにが起きたか今回もやっぱりわかりません。また今日もごめんなさいごめんなさいと繰り返し時間が過ぎるのを待っていました。

真まきは少し大きくなりました。

そして、あるときふとこう思ったのです。

なにか悪いことしてるんだろうか。

そこで、まきにきいてみました。

ねぇ、どうして私をぶつの。どうして私にひどいことをいうの。私がなにか悪いことをしたの。

まきは、きくなり号泣して、なにも悪くないあなたは悪くないと繰り返します。

そして、真まきを抱きしめました。

真まきは、大きくなったとはいえまだこどもです。

なにが起きたかわかりませんでした。

でもなんだかとてもうれしかったのです。

真まきは、まきに一番愛されたかったから。

おしまい

【まき】


【真まき】


…続く

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