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3分、時間をください

肩の幅くらい足を広げ、楽に腰掛けます。
肩や肘の力を抜き、手を膝の上に優しく置きます。

指先を軽く広げ
指先から太ももへ暖かさを感じたらそっと目を閉じます。

ー深呼吸ー
ー深く、呼吸に集中して。

あなたは今15歳。
高校受験の頃。
色々な葛藤があるかもしれない。
でも未来は希望でいっぱい。
毎日がきらきらしていて、楽しいことばかり。
辛いこともきっとあったけど、よく覚えてない。

さぁそんな15歳のわたしから
少しだけ遡ります。

あなたは今、小学一年生。
買ってもらったばかりのランドセル。
黄色い帽子。
毎日はしゃいで過ごしていた?
給食が楽しみだった?
校舎の匂い。
グラウンドの砂埃。
道草をしていた通学路に生えた雑草…

どんな景色が見えますか?

さらに遡りましょう。

あなたが一番最初に感じた、
つらい記憶の頃へ、遡ります。

つらかった思い出。
その時のあなたが目の前にいます。

あなたは今、どんな気持ちですか?
あなたの周りには、誰がいますか?
あなたに何を、話しましたか?

あなたはどんな表情をしていますか?

…不安そう?泣いている?怒っている?

あなたは、小さい頃のあなたは
小さな心と体で
一生懸命解決をしようとしていたのですね。
あなたはとても、とても、頑張っていたのですね。
小さい心で
経験もない小さな心で
わけのわからない感情と闘っていたのですね。

あなたはとても頑張っている。

そんなあなたが、今わたしの膝の上にいます
向かい合わせにわたしの膝に座っています

そっと抱き寄せて。
そして深呼吸

あなたはどんな表情をしていますか。

もう少しだけ、抱きしめて
あなたを心の中でぐっと抱きしめてあげてください

そしてあなたにこう、口に出して行ってあげてください

「わたしはとても頑張った」
「わたしはとてもとてもえらいよ」

もういちど。

「わたしはとても頑張った」
「わたしはとてもとてもえらいよ」

最後に、もういちど。

「わたしはとても頑張った」
「わたしはとてもとてもえらいよ」

ーーーーー

私の記憶が現実に戻ります。
深く深呼吸をして、目を開きましょう。


あなたはとても頑張っています。
とてもえらいんです。

あの時言ってもらいたかった言葉を
代わりに私が言ってあげましょ。
大丈夫です。

あなたはとても頑張っている。
すてきな、すてきな人だから。


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