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SSやSSネタ思ったことを書いていきたい。 Wordとか創作ノートに書いた物の整理用ア…

有.

SSやSSネタ思ったことを書いていきたい。 Wordとか創作ノートに書いた物の整理用アカウント。

最近の記事

吐露、走る

リモートワークが続き、運動不足が深刻化したため、久しぶりに走ってみることにした。 ジョギングと変わらない速度でほんの数分だけ、普段は煙草の煙しか満足に取り入れない肺に外の空気を存分に取り込む。 気分は晴れやかで、清々しいとはこのことだ。と体が実感した。 しかし、体が違和感を察知する。不快感は理解する前に脊髄反射で脳に届く。 「痛い。」 左足の甲が痛みだす。いや、もうすでに走りたくない程度には痛い。 こんなもんかという思いを自嘲気味な笑いとともに飲み込んで、家に帰る道へと引き返

    • PCを買った勢いとお酒の勢いで書いたけど、目的地にたどり着く前に力尽きたし推敲も諦めた。ちゃんちゃん。

      • ♯6 「正解」

        カウンター席に一人。 ロックグラスに落ちた楕円型の氷を指先でつつきながら、その行為が彼女に「子供みたい」と笑われたことを思い出していた。 忘れたい思い出も記憶も氷のように消えてなくなればいいものを、冷え切った思考とは裏腹に、喉を潤すのとは真逆の目的で作られた琥珀色の液体を一気に飲み干す。 「マスター、同じ物を。」 「かしこまりました。」 居るのか居ないのか、存在感は確かにあるのに"そこに人が居る"という不快感を覚えないこのマスターの店にも随分と一緒に訪れたものだ。 彼女もこ

        • 【創作メモ】携帯電話、不在着信、キーホルダー、ウイスキー、訪れた土地

        吐露、走る

        • PCを買った勢いとお酒の勢いで書いたけど、目的地にたどり着く前に力尽きたし推敲も諦めた。ちゃんちゃん。

        • ♯6 「正解」

        • 【創作メモ】携帯電話、不在着信、キーホルダー、ウイスキー、訪れた土地

          私は私の友達を甘やかしてるでも、怒らないでも、怒れないでもなく、ただ自然とやりたいようにやってたらそうなっただけなんだよなぁ

          私は私の友達を甘やかしてるでも、怒らないでも、怒れないでもなく、ただ自然とやりたいようにやってたらそうなっただけなんだよなぁ

          そっか私は特別な時限定の特別枠じゃなくて、日常生活の別枠になりたいんだ

          そっか私は特別な時限定の特別枠じゃなくて、日常生活の別枠になりたいんだ

          ♯5 「乱視」

          「こんなに素敵な光の花束を、眼鏡をかけて眺めるなんてつまらないだろ!」 そう言ってアナタはホテルの窓際で、両腕をめいいっぱい横にひろげ愉快に笑う。 子供のように無邪気な声色で、都会の夜景を褒め称える。 夜中に突然起こされた私は、ベットの中で横たわりながら、今にも闇夜と一体化しそうなアナタから目が離せない。 一糸まとわぬその姿が、都会の暗闇のベールに包まれたように見えた。 「ほら!キミもご覧よ!」 ベッドで横たわったまま、視線だけは窓辺によせていた私がよっぽど退屈そうな顔を

          ♯5 「乱視」

          好奇心はあるけど向上心はなくて 自尊心はあるけど劣等感はなくて

          好奇心はあるけど向上心はなくて 自尊心はあるけど劣等感はなくて

          自衛のために買った銃で人を打つ

          自衛のために買った銃で人を打つ

          私にとっての「お前」と他者からみた「お前」

          私にとっての「お前」と他者からみた「お前」

          創作メモ✍︎ 海辺に面影 瞳に情景 断崖絶壁の死神 いつか誰かの何かのための

          創作メモ✍︎ 海辺に面影 瞳に情景 断崖絶壁の死神 いつか誰かの何かのための

          100円や200円を落としても 痛くも痒くもないけど 100円や200円を大切にする大人になりたかった

          100円や200円を落としても 痛くも痒くもないけど 100円や200円を大切にする大人になりたかった

          #4「抗う」

          ホカホカのご飯を食べて ふかふかの布団で寝る それだけで幸せに生きていられるのに 耳元にいる黒くもやもやした何が囁く 歩道橋を渡っている時 駅のホームを歩いている時 横断歩道を横切っている時 「ほら、あと一歩だよ。」 イヤホンをつけて 聞こえないふりをして 「意気地無し。」 左手でそっと右手の指輪に触れる 聞こえないはずの心臓の鼓動が とく、とく、と聞こえる お休みなさい よい夢を

          #4「抗う」

          #3「言葉の古今」

          幼い頃から海が好きだった。 家族で海に行くと、必ず母は私に言った。 「お母さんは海が好き。だから、あなたもいつか海を好きになるといいな。」 私は必ず「好き!」と返すのだけれど、母は何も言わずに笑いながら私の頭を優しくなでた。 毎年、夏休みには必ず家族で海に行った。 いつまで経っても浮き輪がないと泳げない私を姉は笑った。空気でパンパンにふくらんだ浮き輪につかまって、海月のように海面をただようだけで私は満足だった。 一人暮らしになってからは、一人で海に行くことが増

          #3「言葉の古今」

          オリンピックが感動を届ける裏では 子供と一緒に食事ができない医療従事者 同期と顔合わせすら叶わない新社会人 運動会や修学旅行、卒業式が中止になった学生 その全てを踏みつけて頂きに立つ景色はさぞ美しかろうね

          オリンピックが感動を届ける裏では 子供と一緒に食事ができない医療従事者 同期と顔合わせすら叶わない新社会人 運動会や修学旅行、卒業式が中止になった学生 その全てを踏みつけて頂きに立つ景色はさぞ美しかろうね

          宮城出身、考えた。

          震災から10年とメディアが口を揃えて報道する。 正直なところあまり実感がない。 上京してもうすぐ6年経つが、今でもあの日を昨日のことのように思い出せる。 私の地域に津波はこなかったけれど、ライフラインは2週間ほど途絶え、家は半壊し、隣町の慣れ親しんだ風景がなくなった。 私の地元は沿岸部地域から山をはさんで隣町。 地名を言っても通じなく、〇〇の隣町と説明をすると、必ず聞かれる、 「震災大丈夫だった?」 そこには、好奇心と話題作り、純粋な同情。 様々な感情が見え隠れしてる。

          宮城出身、考えた。