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【ローマが抱えている課題】~現場だけじゃ解決できないよ~

まえがき

こんにちは、メランコです!

先日、UEL(UEFAヨーロッパリーグ)ラウンド16の"セビージャvsローマ"を見ました。

結果は2-0でセビージャの勝利。確実にチームのレベルに差があると感じさせる試合内容でした。

自分はこの試合が、人生で初めてのフルで観たローマの試合でした。

この試合で感じたローマの課題を自分なりにまとめてみました!

「クソにわかが偉そうに語ってんじゃねぇ」とロマ二スタの方々に言われそうですが、どうかご容赦下さい。

もし「内容がおもしろかった」と思ったら、ハートやコメントを頂けるとありがたいです。

【素晴らしいと思ったところ】

⇒ボールポゼッション時のポジショニングが的確だった。

ベースのフォーメーションが、ポゼッションに優れた形である3-4-3ということもあり、ライン間・フロントスペースという適切な位置に、適切な人数がポジショニング出来ていて素晴らしいと思った。

(ライン間・フロントスペースが重要である理由の解説⤵)

ただ、右SBの選手の上がるタイミングが遅いのは気になった。

その分、ザニオーロがワイドに張って、クリスタンテがニアゾーンランをしていたので、右サイドも一応機能してはいたが…。修正は必要だと思う…。

【攻撃における問題点】

①:ジェコの低調なパフォーマンス

ジェコのプレーに関して詳しくは分からないが、1トップを任せられる選手のパフォーマンスとしては物足りなさを感じた。

<具体的なプレー>

ポストプレー

フィジカルには何も問題はないのだが、味方へのワンタッチでのパスに不安があり、結果としてボールを相手に渡してしまう場面が多いと感じた。

例えば…

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相手DFライン裏を狙ったボールに対するプレー

ジェコの弱点であるスピード面が関わってくるプレーであり、やはり物足りなさを感じる。

ワントップでの起用ではなく、"2トップで足の速い選手と組ませることも視野に入れた方が良いのではないか"と思った。

②:重要な局面での質

パスミスが本当に目立っていた。

「ポジショニングは良いのにも関わらず、中々シュートチャンスが作れない」という問題の最大の原因だと感じた。

サイドからのクロス、「通ればチャンス!!」という楔がズレてしまうシーンが沢山あって、もったいないない。

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【守備における問題点】

①:両シャドーの守備貢献の少なさ

両シャドー(ムヒタリアンとザニオーロ) は守備意識が低く、MFラインに戻って守備をする場面がほとんど見られなかった。(プレッシングもアリバイ守備のようなものだった。)

その結果、ローマの守備ブロックは5-2-3になってしまっていた。

当然2枚だけでは、中盤のスペースをカバーしきれず、逆サイドはがら空き状態。

1失点目は、逆サイドへのサイドチェンジが起点となり、広大なスペースを活かしたドリブル突破からのゴールだった。

失点にも直結する課題であり、早急に改善すべきだ。

②:5バックでも隠し切れないほどの個の脆さ

セビージャの選手たちの能力を褒めるべきなのかもしれないが、5バックそれぞれの選手が、簡単にドリブル突破をされたり、裏抜けを許したりしすぎだと思った。

コラロフという元々SBの選手をCBにコンバートしなければならないCB事情に加えて、スモーリングが欠場となれば、文句を言ってもショウガナイのかな?

【フォンセンカ監督は…】

⇒ポジショニングはとても良いので、守備ブロックに関して見つめなおして欲しい。あと、"ジェコ1トップ"以外のフォメパターンも考えみて欲しい。

【総括】

攻撃・守備において、それぞれ2コずつ問題点を挙げたが、これら全てに共通していることがある。

それは、選手の質と層の薄さだ。

選手に対して非常に失礼だが、セリエAでトップ4・ヨーロッパのコンペティションで相当上位まで勝ち上がることを求めらているチームのレベルとしては物足りないと感じた。

ここ数年のローマは、一貫しない補強戦略やモンチSDの一件などの問題を解決できずにいることが問題視されてきていることは噂程度には知っている。

この試合を見て、自分もそれらの意見に賛成せざるを得ないと思った。

一貫した補強戦略を持っているかどうかで、数年後のチーム状況は非常に大きく左右される
ということを改めて実感した。


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