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辻選手が地元に来た話。〜2022.1.22-23 茨城vs広島〜

私のヒーローが地元にやってくる。

ヒーローの名前は辻直人選手。
私が一番好きなバスケットボール選手だ。
プレーはかっこよくて普段はおちゃめで、意外と繊細で人見知りなところもあったりする、みんなの心を引き付けて離さない、太陽みたいな人。

そんなヒーローが、私の地元・水戸にやってくる。
もちろんBリーグの日程が出た瞬間に1月22日、23日の予定表に「茨城vs広島@水戸」と書き込んだ。
でも実は、予定表に書き込んだときには想像もしていなかったもうひとつの楽しみができていた。
それは、辻選手のオンラインサロン、#TEAMNAOTOの仲間に会えることだ。

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元々、川崎にいた期間が長い辻選手には、関東在住のファンがとても多い。だから、今季広島が関東に来る貴重な機会に、みんなこぞって足を運ぶことになったようだ。この試合の前に行われたzoom配信でも、多くの方が「茨城に見に行きます!」と発言していて、辻選手もすごく驚いていた。

TEAMNAOTOの最初のオンラインミーティングのとき、1番印象に残ったこと。それは、性別や年齢問わず、多種多様な人が辻選手を応援しているのを実感したことだった。
普通に生きていると似たような年齢や立場の人としか関わらなくなるものだ。
学校のクラスは同い年の人が集まる。仕事もだいたい、似たような雰囲気やスキルを持つ人が集まりがち。
だから、年齢も違えば職業も違う、一見なんの関わりもなさそうな人たちが、辻選手を応援しているという共通点で集合しているスマホの画面が新鮮で、おかしくて、そして、いとおしくてたまらなかった。辻選手の話を聞きながらニコニコしている画面上のたくさんの顔を、私もニコニコしながら眺めた。

例えば受験生の方と、受験生を子供に持つ親御さん。
先生を目指す方と、現在進行形で先生としてお勤めの方。
TEAMNAOTOではそんな方が交流して、励ましあっていたりもする。
なんてすてきなことなんだろう。
昨今流行りの”ダイバーシティ”ってやつは、TEAMNAOTOにあるんじゃないかしら。

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試合当日。水戸にやってきた辻選手のファンと何人か話をさせてもらった。
どこから来たんですか?と聞くと、まさに津々浦々といった感じで、はるばる関西からお越しの方もいれば、たまたま今の私の家から数キロのところに住むご近所さんもいらっしゃった。画面越しに見るのと同じように、年齢も性別もてんでばらばら。共通しているのは、みんな辻選手のグッズを身につけていることくらいだ。

そんな多様性社会の見本市のような人たちが、試合が始まると、みんな同じように背番号3がコートを駆ける姿を目で追いかけた。辻選手の放ったシュートが入ればガッツポーズがシンクロする。辻選手がベンチで声を出せば一緒になってコート上のプレイヤーに精一杯の拍手を送る。声援ともヤジともつかない言葉をチームメイトに投げかけた時は、思わずみんなで顔を見合わせて笑った。

心がなにか暖かいもので満たされる感覚とともに、頭にありきたりな言葉が浮かぶ。

私たちはみんな仲間だ。

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辻選手は日曜日の試合でチームに流れを呼び込む活躍を見せ、試合後インタビューに呼ばれて本当にヒーローになった。
日曜日のヒーローというと、日曜日の朝テレビでやっている、かっこいい決めポーズで変身する特撮ヒーローみたいだ。
でも私たちのヒーローはインタビューが終わったあと、とてもかっこいいとは言えない珍妙な決めポーズを披露して、群がるファンたちからひと笑いさらって颯爽と帰っていった。

周りから感慨深げにつぶやく声が聞こえる。
「今日は、ほんとーに楽しかった!」
今はマスクから上しか顔が見えないけれど、みんなの嬉しそうな瞳がきらきらと輝いていた。

みんなを笑顔にする私のヒーローが地元にやってきた。
かけがえのない仲間たちを連れて。

仲間たちと一緒に、これからも応援し続けます。

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