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読みたいと思う読者といかに早く出会うか?

先日の社内研修で、講師が話していた言葉が印象に残った。創作活動にも活きてくると思うので記しておく。

営業マンが客先に売り込みに行く時の話で、客に商品を買ってもらうためにどのようにアピールし、セールストークを展開していけば良いか?
という話題だった。

それに対し、講師は、
「その商品が欲しいと思わない客にいくら売り込みをしたところで時間の無駄。売り込みを切り上げ、その商品を欲しがりそうな客のところに行った方が良い」
と、バッサリ。

いくら饒舌に商品のアピールをしたところで、欲しくないと思うものに対して興味を持ってもらうのは無理なのだ。

商品を買う気になるようなセールストークを磨くのは、力の入れどころが違う。

人の気持ちを変えるよりも、興味を持ってもらえる人を探す方が効率が良い。
今買いたいと思っている客に早く出会うために足を動かすべきだ。


この思考は創作活動にも活かせると感じた。

今自分が活動しているフィールドの読者の興味を惹くように努力するパターンもあるが、自分の作風を好んでくれる読者を探しに行くというパターンもある。

後者の方が望みがあるかもしれない。

創作活動で成果が出ていなくても、自分が無価値と決めつけられたのではない。
今自分を評価してくれる人、自分の作品を好きと言ってくれる人にまだ出会えていないだけ、という発想の転換だ。

そう思うと少しは前向きになれる気がする。

研修中、講師はこう言葉を続けた。
「行動しないと、客には出会えない」
「地道にコツコツと顧客を開拓するしかない」


創作だって、そう。

自分の作品を好きだと言ってくれる読者に出会うために、行動するべきだ。

読者に自分の作品を見つけてもらうためには、コツコツ書いて、コンスタントに投稿する。地道に積み上げていく方法しかない。

出会いは偶然で、劇的な出会いがあるかもしれない。

でも自分ができることは、劇的に変化するわけではない。
1日数千くらい書いていた人間が1日1万も書けるようになるわけはない。
少しずつ積み上げていくうちに、少しずつ向上していくもの。
焦れったいかも知れないが、自分を信じて今日を積み上げていくしかない。

その先に、自分を変える運命の出会いがあると信じて。

生きている限り、希望はある。


余談だが、会社の研修は営業向けではなく、いろんな職種の社員が集まり、仕事に対する向き合い方や心構えを発表し、議論し合うものだった。
理系の開発職の私は、営業、管理(経理や人事)、企画、製造など他分野の仕事は随分違うんだなと発見があり、聞いていて楽しかった。


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