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【三橋貴明】緊縮財政のレトリックの欺瞞を突け!

【今週のNewsピックアップ】
三橋経済塾第十三期開講!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12830791571.html
「国民負担」の説明が
あまりに「斜め上」でむしろ感心した件
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12830915607.html

日本国民のための政治をするためには、
緊縮財政を転換するしかない。

環境が、財政拡大なしでは
国民を救えない状況になっている。
緊縮財政などという、
贅沢をする余裕はもはやない。

結果、追い詰められつつある財務省は、
政治家などを活用し、
次々に奇想天外な緊縮レトリックを
繰り出してきています。

たとえば、ガソリン税の
トリガー条項凍結解除については、
自民党の萩生田政調会長に、
ガソリン価格高騰について、
「脱炭素などを考えれば、
ある程度金額的に
国民に慣れていただくことも必要ではないか」
などと、もの凄い発言をさせた。
カーボンニュートラルまでをも、
緊縮財政のレトリックに活用するのか!

日本はたしかに、
温室効果ガスの排出を
全体としてゼロにする、
カーボンニュートラルを
目指すことを宣言しています。

とはいえ、期限は2050年なのです。
当たり前ですが、
政策を考える際には
「短期の救済」と「長期の目標」を
区別しなければならない。
2050年にカーボンニュートラルを
達成するとして、
今、実質賃金が下落を続ける中、
ガソリン価格の高騰が続き、
国民が困窮している。
「カーボンニュートラルを
達成するためには、
ガソリン価格が高い方がいい」
とは、なりませんよ、どう考えても。
なぜ、2050年の話を引き合いに出し、
「現在」の国民の困窮を放置するのか。

さらには、少子化対策
(と称する子育て支援)の財源について、
これまで散々に
「国民に負担が生じないように」
と言ってきたにもかかわらず、
「国民に負担が生じないようにとは、
国民負担率を引き上げない、という意味だ」
「医療保険料に上乗せし、
財源を確保するが、
全体で国民負担率が上がるわけではない」
「緊縮財政で診療報酬、
介護報酬を引き下げれば、
財源を確保できる」
と、やってきた。

いやあ、凄い。
むしろ、感心したくなってしまいましたよ。
支援金制度(医療保険料に上乗せ)と称し、
国民の所得を取り上げ、
児童手当や保育サービス充実に使う、と。

たしかに、全体では
国民負担率は上がりませんが、
「結婚できない貧困に苦しむ
国民の所得を取り上げ、
結婚できる世帯に渡す」ことになる。

思いっきり格差拡大策になってしまう。
かつ、国民を分断する。

さらには、医療や介護に対する支出を
削るために、
「少子化対策」を診療報酬削減、
介護報酬削減の理由に活用しようとしてくる。

もはや狂気です。
財務省と緊縮派政治家の欺瞞を突き、
大声で批判しましょう。
ここで負けると、
この後は増税と政府支出削減の
ラッシュとなりますよ、確実に。

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「経済大国ニッポンの不自然な没落
なぜ、「信じられない衰退」は現実化したのか」
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https://in.38news.jp/38botu_teika

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「年金倍増で日本経済は大復活する!
デフレの終わり、
第二の「高度成長」の始まり」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38nenk_blog

◆メルマガ週刊三橋貴明Vol761
コモディティと戦略物資
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
化石燃料や穀物など
「平時のコモディティ(一般的な商品)」は、
有事において戦略物資となる。
この現実を日本国民は
理解しなければなりません。

◆メディア出演

株主資本主義と財務省の財政均衡主義に
挟み撃ちされている日本国民
[三橋TV第787回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/QWSlzzpc82U

内閣支持率21%!消費税減税賛成58%!
審判の時期が訪れたぞ、岸田総理
[三橋TV第788回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/JpIjTHKeT2M

迫る政局の乱
日銀が利上げしてはならない理由を
解説しておこう(これに反論できる?)
[三橋TV第789回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/fH1i7BVSIPM

日本は経済成長していない。
確かにその通りです。
ならば、日本経済を成長させるためには
どうしたら良いのでしょうか。
日本経済の成長に
本当に必要な指標、考え方、
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わたし、シンガーsayaと共に
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第二巻」です。
さあ、私と共に経済成長について
「ゼロ」から学んで下さい。
特別コンテンツとして、
三橋貴明&saya
「シンガーsayaが
三橋先生にひたすら聞いてみた第一回」
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12月16日開催、
三橋経済塾第十二期第十一二回対面講義の
お申込み受付を開始しました。
https://members12.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2291
ゲスト講師は佐藤健志先生です。

◆チャンネルAJER
「何故、現在の実質賃金のグラフが
岸田内閣を苦しめているのか?」
(前半)三橋貴明AJER2023.11.28
https://youtu.be/78Vhm5JnaF4


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