見出し画像

食べ塾69:うどん店の売上はごぼう天と肉とオリジナルうどんでできている!

うどん店で最強のメニューは何かご存じでしょうか?
それは「肉ごぼう天うどん」です。価格も800円超えで安めの定食ほどの
価格が一発で稼げます。

今回はみんな大好きなごぼう天についてご紹介します。

■ごぼう天の個性がうどん店の個性です

厚みや長さなどの形、固さなどの食感、風味、衣の食感などで
ごぼう天の個性が分かれます。
九州では福岡県・大分県に多いメニューと思います。

ポイント1生ごぼうを揚げる
  厚いものは外が焦げて中が生煮えになる。
生で揚げるなら、せいぜい厚さ1mmが限界。

ポイント2茹でる
  茹でると茹で時間や冷水や放熱など冷まし具合により、
柔くなりすぎてごぼうの風味も抜けて一定の仕上がりが難しい。

ポイント3:蒸す
  私はうどん店に対してはこの方法を勧めています。
蒸し器やスチコン、または電子レンジを使って過熱して固さと風味を
残しながら、フライヤーの油の中で衣が固まりごぼうが熱くなれば
出来上がりというものです。
*アクが出る場合は、何十秒か冷水に漬けた後、水気を切り容器に入れて
 冷蔵庫保存しておきましょう。(3日間~4日間くらいは持つはずです)

ポイント4:隠し味は「ごま油」
  フライヤーの中に入れてもいいし、盛り付けた後にごま油を2滴ほど
落としても、美味しくなります。

■個性的なごぼう天4タイプ
タイプ1

ごぼう天01

当然ながら大きくてガツンと来る歯ごたえが
人気です

しかし、お店を利用する客層により、経営者の方が売りたい好みと
食べたい好みが違う場合があります。

女性・子供・高齢者
 口が小さかったり、噛む力が弱くて固さの限界があったりします。

ごぼう天好き・若者
 少々厚みがあるともっとファンになる傾向があります。
 しかし、ごぼう天も高くなってきていますからご用心。

私は個人的には、
厚さ3~4mm、長さ12cm位のものをこのタイプの標準の大きさ
と思っています。

タイプ2

ごぼう天02

 このタイプを手作業で作る流派があるそうです

私の知っているお店は、一番オリジナル感のあるこのタイプのごぼう天を
「どんぶりを作る親子鍋」を使って作っています。
開店前の時間に毎日50枚以上揚げるそうです。
余っても油のコーティングがあるので翌日までは使えます。
(*使用前には10数秒間は油にくぐらせます)

タイプ3

ごぼう天03

まるでまくら木か物干し竿のような棒状の形状
のごぼう天です。上がる時間もかかりそうです。

30年間飲食の仕事をしていても、この形状のごぼう天にはお目にかかって
いません。*一度自宅で作って体験してみます。

タイプ4

ごぼう天04

 残念ながら、一番手作り感と歯ざわり感に乏しい作り方と思います。
でも、機械が使えることで「カット作業」は
軽減されます


あなたはどのごぼう天スタイルがお好みでしょうか?

うどん店は
ごぼう天で個性を売り
肉のせで旨さとごちそう感を売り

オリジナルメニューで高価格商品を売って
ガッチリ稼いでいます

楽しみながらご検討ください。

(了)

飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします