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絶対悲観主義(楠木建氏)って知ってますか?~もうひとつの考え方の紹介

私が加入しているあんしん財団のLifeの3月号に掲載されたトップの特集記事に、この「絶対悲観主義」という考え方が紹介されていました。

この考え方は、生きづらくなって耳を防ぎたくなった人が、緊急避難的に取り入れると気持ちが楽になる効果があると思います。

あんしん財団Life3月号より


あんしん財団Life3月号より

思う通りになることはひとつもないという
後ろ向きでない前向きの考え方

最初にこの絶対悲観主義の基本となる、思い通りになることはひとつもないという考えに、ナニコレ、変な学者が変なこと言ってると思いました。

私のように、そこそこ熱血漢で、自らをSL機関車の熱く燃える石炭窯のようなイメージを持つ人間には不向きと学者(楠木先生)は言っています。

しかし生きるために「ハイ!」と言って生きてきた多くの人にとっては、多少とも頷ける考え方と思いご紹介する次第です。

普通の人の多くは、自分の思い通りにうまくゆくことなどこの世に一つもないという前提で仕事をするのがベストと言っています。

敗北を受け止めやすい

うまくゆかないというスタンスで取り掛かるから、失敗しても心安らかに敗北を認められる。・・・もうこれって、私には絶対無理。第一まったく楽しくないから。

特にインフラを預かる仕事をされている時、失敗は社会の安全を脅かします。

仕事の着手が早くなる

仕事を上手くやろうとして準備に時間をかけなくて済むので、仕事に着手するスピードが上がる。・・・確かにそうだけど、難しい仕事ほど事前の準備があってこそ失敗しなくて済むことになる。

メンタルダメージを受けにくくなる

地震がある人ほど失敗した時に大いに凹む。プライドは無駄であり、傷つくのが怖くて身動き取れなくなる。どうせうまくゆかないと考えると、リスクを恐れず行動できるので、ダメージを受けにくくなる。

・・・一度は失敗しても、2度も3度も、もっと多くの失敗が可能だろうか。もしかしたら、この絶対悲観主義はアンチテーゼ(最初の命題を否定する命題)なのかもしれない

自然と顧客志向になる

趣味や嗜好は自分の意思でできるが、仕事は自分を無にして、相手のことを主体にするため顧客志向になるので、相手の立場で物事を考えられるようになる。・・・なるほど、ある意味でこれは大切な考えと思います。今の世の中はこの逆のことが氾濫していますから。

悲観志向でも良い結果が出ると自信が持てる

仕事で思わぬ良い結果が出るとそれが自らの自信につながります。・・・自信の持続や反復を行うためには、なぜそういう結果になったかをきちんと知っておいて記憶の金庫の引き出しに分類して入れておく必要があります。何度も何度も役立てるためです。一過性の自信ほど危険なものはないとも思います。

フルスイングで仕事ができる

楠木先生は労働生産性を上げたい時、報酬だけに頼るのは限界があり、仕事が好き、意味があると思えるかどうかであり、成果にこだわらず、仕事を気楽に考えているから思いっきりできると言っています。・・・まあそれもあるだろうけど、絶対悲観主義の人でなくて、やる気満々の人こそ、仕事が好き、仕事に意味があると思ってがんばっている人が多くいると思います。

考え方も多様性を認め合う時代です。あなたは楽韓主義者ですか、それとも絶対悲観主義者ですか?どちらが良くて、どちらがいいということではありません。

ひとつのチームの中でこの二者の考え方の人が混在すると、仕事の前に人間関係で疲れてしまうのではないかと思うのです。

考え方は人により様々です。この考え方もひとつですね。

どんな人にも、燃え盛る火の火種はもっています。いつ燃え盛るかは別として。私はそれを信じて生きてきました。
自分の持つ命の炎を大切に生きましょう。強弱があっていいのですから。

(了)


飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします