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’23年度の飲食店対策1:飲食店のコンパクト経営への転換 by飲食店の困った!を解決相談所大分

 今冬もオミクロン5の次の新型コロナが広まると言われており、感染力は2.5倍とのこと。もう感染症の2類から5類扱いだろう。
そして、社会の手かせ足かせとなっている「感染者数の発表」はもう不要になるといいと思う。

■飲食店は苦戦の中で最後の山場を迎えている

 今年の忘年会をすると言っている方は50%~60%いてそれなりに週末中心に忘年会の予約を頂いているようです。
やはり、コロナの感染かですから若い方が中心。

私の知り合いのお店も7月~11月にかけて、経営者の方が感染しており、
お店をそれぞれ1週間休んだと言っていました。

コロナ禍の3年間を生き抜いてきて、ここで息絶えるのも口惜しい感じがありますが、倒産情報では、飲食店の倒産件数が激増しており、
20年より、21年、21年より支援金等のなくなった22年が一番倒産件数が
増えるとのことでした。

まさしくその傾向は顕著と思います。
年内で閉店、年明けの1月半ばで閉店、来年の3月や前半期で閉店などが
検討される時期でもあります。

もはや新型コロナの5類化が起こらなければ絶滅危惧種の飲食業界に
なってしまいそうなところにあると思います。


■希望の灯り:お店を人と食材を最小限度しか
 使わないコンパクト経営に変える

前提になっている考えはこうです。

2年間も3年間も赤字経営を引きづっている経営では、もう黒字にはなりません。あきらめましょう!
赤字店を経営し続けることは社会の貢献ではなく単に自己満足の世界です

その代わり、絶対黒字になり、自分と従業員さんが安心して働けて、
売上げと利益が出る新たなお店の仕組みに変えましょう。

今こそ、変える時期にいま差し掛かっています。

■1つの調理方法×1つの商品群で専門店化する

 調理方法がシンプルであれば、専門の調理人は不要です。
1か月~3か月間亜あれば、素人の方でもそれなりにできます。

〇おにぎり屋・・・ご飯を炊くだけ・・・絞り込みで「海鮮ものだけ」も
〇おでん屋・・・・おでんを炊くだけ・・ 〃  「高級ネタだけ」も
〇天ぷら屋・・・・天ぷらを揚げるだけ  〃  「海老だけ」も

今からチャレンジして開業するのなら、同じ県内に1店舗しかない、
日本中でも10店舗しかないお店でも、「ニーズ」があると考えれば、
検討してみる値打ちがあります。

<令和5年 利益が出る飲食店3条件>
●店舗の広さ  1/2(半分にする)
●従業員数   1/2(半分にする) *他の1/2は別事業をさせる
●食材原価率  30%~33%

売上が上がれば儲かるという考え方をやめて、
利益総額を増やす考え方に変える 
ことが前提です。
 

■不特定多数客より顧客管理客を育てよう

 お金を使わない時代になると、「利用客の囲い込み」がもっと
激化します。
そうなると、不特定多数を相手にした情報発信は、誰にも刺さりません。

顧客の管理をトコトンしましょう
○顧客リストを作りましょう
○手書きのDMを出しましょう。
○バースデー招待、特典をプレゼントしましょう
○ファミリーの利用や、お友達との利用に便宜を図りましょう


今までのやり方では利益が出ない飲食業界に変化しています。
あなたの意思に関係なく大きく変化しています。
すべてがそういう変化をして新たな時代が生まれようとしています。

(了)


飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします