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飲食店未来学29:飲食店迷惑防止条例をつくる時代です~ホテル旅館だけじゃないクレイマーの存在

🌰旅館業法の改正で宿泊拒否できる世界に。
しかし 飲食業界には迷惑防止の法令がない

 ホテル、旅館業は、迷惑をかける利用客の利用禁止をできるようになるとのこと。
これを知って、飲食業の世界には何も「飲食店迷惑防止」の条例も法律も
ないということに思い至った。

飲食店のほんの一部のお客さまのルール違反行為を体験して、飲食業界での仕事辞めた人は多くいると思います。
 そして長きに渡り、ある程度はお客さまだから。。。と、大目に見てきた
風潮があります。

しかし、貴重な採用した人材の人に仕事をしてもらうためには、業界とお店が、「従業員を守る」ことをもっと積極的にしなければなりません。


🌰実際のクレーム行為の数々

 ざっと数えてもこれくらいあります。
1人の迷惑行為者さんがいると、店内すべてのお客さまが
快適な食事を妨害されて不快に感じます。

クレーム行為の実例

●周囲に迷惑なくらいの大声で話す
●食べ物を散らかす(テーブルの上と下、周辺までも)
●喫煙禁止の店内でタバコを吸う
●店員に対する暴言や暴力行為
●卓上の食器や調味料を大きな音を立てて乱暴に扱う
●店側に実現が容易でないことを要求する
●不当な割引の要求
●店側の落ち度に対して金銭を要求する
●店側に不当で過剰なサービスを要求する
●土下座を要求する
●泥酔者の店内利用
●クレーム常習者の利用
●メニュー提供物以外の料理や飲料の店内利用

🌰私の出会ったクレーム例

1,4人組の鍋料理客は”たかり”でした

 あるお店の店長さんからの緊急電話。
隣の町の100席規模の焼肉と鍋料理の店からでした。
(今はもうないお店です)
チンピラさん風の4人客から難癖を言われていると連絡があり、
急行したが、すでに帰った後。

手口を聞くと、
・4人で来店して鍋料理を12,000円分くらい注文。
 酒も注文していた。総額15,000円程度。

・9割がた食べ終わった時に、店長が呼ばれた。

・鍋の底の中央に大きな1っ匹の銀蠅が鎮座していた。
 (羽もきれいで姿も崩れていなかった)
 *到着後、証拠の蠅を見て、完全にやらせと確信した。

・「どうしてくれるか」とすごまれて、立ち往生。
 (ここで私にレスキュー電話をしてくれた)
 *着くまでに30分はかかる場所。

・店長は土下座して謝ったが、元から金銭目的のため、
 「誠意を見せろ」と言われて、
 飲食代は店負担、迷惑料として〇万円を出して帰した。

・この後、店長の話を聞き、駆け付けた経営者と3人で協議して、
 次回から同じ事案があれば、警察に電話をするようにしました。

彼ら4人が初犯?でない証拠は、「誠意を見せろ」というだけで、
「いくらいくら金をよこせ」という立派な金銭要求の恐喝に当たることは
一切言わなかったからです。

地元の暴力団がらみの人物かどうかはわかりませんが、その後、
2度と来ませんでした。


2,家族4人のファミリー客は地域の無銭飲食クレーム常習者
  でした

 このファミリー(夫、妻、子供2人)は、自宅周辺の飲食店を軒並み
荒らしまわったクレーマー親子で、目的は「無銭飲食」。
つまり、
・食事を4人分注文

・食事の大半を終える

・焼きが足りない➡腹が痛くなった などのクレーム。
 (もちろんちゃんとしたものを出した上でのクレームづけ)

・お店側は、立場上誤る姿勢で入ります。

・料理をタダにしろとは言いません。
 お代はいただきませんからという言葉が出るまで言い続けるわけです。

・でもこの時、私も、この場にいましたが、
 この無銭飲食ファミリーが荒らしまわっていることを他店からの情報で
 事前に知っていました。家族構成が同じ。同じクレーム内容。

 よそでもやっていることをほのめかすと、諦めて、お金を払って退散
してくれました。それ以降近辺では、この手の事案は消えました。

 *きっと最初のお店で味をしめて、繰り返していた家族と思います。


飲食店は生き延びるために幾多の苦難も乗り越えています。
機会がありましたら、外食のご利用をよろしくお願いします。

そして
ご利用のすべてのお客さまが、快適な食事を楽しまれる
世界になることを望みます。

さらに、飲食店のスタッフさんが、安心して働ける世界に
もっともっとなることを望んでいます。

(了)
 



飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします