151.師弟関係

https://note.com/3ayako/n/n438b5ed22d96

こんにちは
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151.師弟関係

師匠がある日に鬼灯様から試験を受ける事になった
試験に合格したら晴れて弟子入りする条件だったと思う
でも確か他にも理由があって
どうしてもこの勝負に勝たなければいけない理由が
あったんだけど…忘れてしまった
(記憶が曖昧ですみません…!)

三回の機会があり
その内の一回でも鬼灯様に攻撃を当てれば合格となる

相手は神様です
ハッキリ言って勝ち目なんてある訳がない
ハンデを設けて貰うも心許ない

神様と精神体で戦うなんて身体に傷は負わなくても
魂に傷はつきます
そして魂には修復機能はありません
勝ち気な師匠が折れるとは到底思えないし
誰に対しても何に対しても平等で礼節を尽くす
そんな鬼灯様が真剣勝負で手を抜くなんて事はしない

そんなの勝てるわけないよ!やめようよ!
そんな声も届かない…心配過ぎて半泣きの私

いざ勝負が始まって一瞬でした
鬼灯様の威圧が先か師匠の降参が先か…
あの勝ち気で向こう見ずのヤンチャな師匠から
「降参」の言葉を聞くとは思いませんでした

すると鬼灯様は
「勝てないとわかっている相手に挑む無謀をしない
それを見極めるだけの力量があったな」
(言葉の詳細は忘れましたが内容はこんな言葉)
と仰ったので私が
「もしも全力で挑んで来たらどうしていたの?」と
聞いてみると…
「全力で潰したな」と笑っていた
お…恐ろしい…!!!

この頃に師匠は自分ではどうにも出来ない相手にも挑み
結果として神々様に助けて貰ったり
微力ながら私がお手伝いしたりして
何とか事を収める事が増えていました

それも殆どの場合が
師匠が自ら招き寄せていたり
断るべき所を安請け合いしての端末

それを見兼ねた鬼灯様は
自分の力量を見つめる事と手に負えない事柄に
安易に首を突っ込まない大切さを教える為に
悪役(?)を買ってでてくれたのです

実際に師匠が招き入れた事は
師匠だけへの被害に留まらず
周りを巻き込み犠牲にしつつあったのですが
それ以上に疲弊した師匠の身を案じての
鬼灯様の深い愛情を感じました

こうして鬼灯様の試験は
「力量を把握して相応の対応をする」という
真の合格基準を満たして師弟関係が結ばれました

151.師弟関係