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傲慢な民たち

自分の頭ではわからない事、自分が知っているだけの範囲のことを常識と呼んでそこから外れた事、自分が知っているだけの世界を当たり前と呼んでそこから外れた事。
それらをキチガイ、やばい、狂ってる等と断罪、排斥する人のなんと多いことか!人間が絡むと余計そうだ。そんな勘違い裁判官がこの世に多すぎる。むしろマジョリティだ。

彼等は未知の世界が怖いだけだ。自分の知らない、未踏の地がそこにあることが怖くて怖くてたまらないだけだ。
「それが襲い掛かってくるんじゃないか」「それに巻き込まれるんじゃないか」とか。そういった恐怖心や不安感を剣や盾にして、相手を敵だと思いこんで振り回している。
愚の骨頂だ。
本当の敵は自分たちの不勉強や無知さ、それをそのままにしておきながら他責するその怠慢こそだ。
それが何故わからんのだろうか。

理解できないものがあるのは仕方ない。一生かけても知り得ないもののほうが世の中には多い。
恐怖や不安を感じるのは仕方ない。ヒトが生きていくに感情はつきものだ。
しかし、だからといって、それを自分で処理するのを怠りながら、自分の手に負えないものを排除しようとするのは一体何様なんだ。
その手に負えないものが一体何から来て、どうしてそうなったかすら考えようとしない横着さはそれこそ一体どこから来たんだよ。

人にはそれぞれ事情がある。頼むからその事情を見もしようとしないで、誰かをボロカスにサンドバッグにするのはやめてくれよ。
窮屈だよ、色々。

これを言っちゃブーメランだけど、自分の理解できないものに対してだって「なんだかどうにもならない経緯があったんだろう」「どうしてこうなったんだろう」って一度受け止めることはできるはずなんだよ。
その過程があれば、人を人とも思わないような
(例えば「こんなキチガイは病院に閉じ込めておけ」だとか「こんなやばいやつが外を歩いていると思うと恐ろしい」だとか)言葉は言えないと思うんだ。

頼むよ。本当に息苦しいんだ。

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