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ポケモンカードの優しい世界

いきなりですが、

占術(2)
スペルブースト(コスト-1)

この言葉でピンとくる方、カードゲームを広くたしなんでますね。
これはカードゲームのキーワード能力です。

前者はMTGから。山札の上からカッコの枚数を見て、望む枚数を山札の下へ、残りを上に戻す処理効果。カッコの数字は色々。

後者はシャドウバースから。スペルを使用したとき、手札のカードにカッコ内が働く効果。カッコの効果は色々。

僕の知る限り、他のカードゲームにも様々なキーワード能力が存在します。

何故このようなキーワード能力が生まれたか?
各カードゲームは、似たような効果や同じテーマを持った効果が多く存在します。そのメカニズムを短い言葉で示すことで、テキストの簡略化や処理の統一を図る狙いがあると考えます。

さて、ポケモンカードには、このようなキーワード能力は存在しません。
むしろサポートの「シロナ」と「オーキド博士の新理論」は、同様の効果でありながら異なるカード名です。

例えば、「リフレッシュn(自然数)」というキーワード能力を設定し、(自分の手札を全て山札に戻して切る。その後n枚を引く)と設定するのは、どうでしょう?

シロナは「リフレッシュ6」、サナは「リフレッシュ5」、ジャッジマンは「お互いにリフレッシュ4」、となりテキストを簡略化出来ます。

でも、きっとポケモンカードは、キーワード能力を採用しないでしょう。

その理由は、初めてポケモンカードを触った人が分からないから。

ポケモンカードのメインターゲットは、子供です。
子供達が手に取ったとき、説明書でキーワード能力を調べながら遊ぶより、一字一句カードのテキストを読みながら遊んだ方が分かりやすいはず。
そんな初心者への優しさが、ポケモンカードに込められていると思います。

また、日本と海外でもポケモンカードのターゲットは、異なる気がします。
それを読み取れるのが、プレイマット。

日本のプレイマットは、イラストを背景にバトル場やベンチなどのカードを置く場所が四角い枠で分かりやすく示されています。時に、美しいイラストを阻害してると揶揄されることも。

一方、海外のプレイマットには四角い枠はなく、イラストのみ。
これは、競技志向が高い=大人向けの趣味と捉えられる海外ならではの文化と考えてます。

長く続けていると中々気付かないですが、ポケモンカードが初めて触るカードゲームに最もふさわしいと思います。


趣味と仕事に役立つ実験結果をあなたに。