見出し画像

ビザの切り替え:3歩進んで、20歩さがる?

12月上旬に退職してから、次の会社に入社するべく、各所に聞いてまわって奮闘中である。

離婚したことにより、ビザのステータスをOCIから雇用ビザに変更する必要があった。色々と確認して回った結果、以下の流れで手続きをする必要があることが判明した。

①OCIキャンセル→②出国許可をもらう→③日本に戻って新しいビザの手続き

退職直後の時点では、まだOCIは有効なのですぐに新しい会社への入社が可能だったのだが、新しい会社が入社後にビザのステータスを変更する事にどうしても首を縦に振らない為、しぶしぶ新しいビザ入手の手続きを開始することにした。

退職前に新しいビザのapplication formは入力済みだったし、必要な書類もほとんど用意できていたので、後は日本に帰国して手続きを進めるつもりであったのに、各所への確認で結局インドにいて何も進展が無いまま、2週間が経過してしまっていた。



①OCIのキャンセルをするには、

FRROのポータルサイトでapplication formをオンラインで作成し、申請する

FRROに行き、OCIカードを返還して終わり

だと思っていた。

ところが、これが大きな間違いで、この後のスケジュールに大きな影響を与えることになる。



新しい会社の人事と散々やり合った結果、すぐの入社は許可されず、OCIのキャンセルをしなければならない事になったのは、12月の半ばだった。

上記の通り、FRROのポータルよりapplication formを作成して申請した。

もう、これで本当に元夫との法的なつながりはなくなるんだなあ。

・・・と言う感傷よりは、

OCIを持っていると言う優遇された状態を手放すのが嫌で仕方がなかった。

何かを望んで手に入れたら、何かを手放さないといけないのだから、仕方がないのだけども。

早くビザを入手して、新しい会社に入社したかったので、12月19日(月曜日)に申請した後、木曜日に「明日の金曜日にFRROのオフィスにに来てOCIカードの返却をしてください。」と連絡があった時には、飛び上がるほど嬉しかった。

やった!これで次に進める!日本に帰国して新しいビザの申請ができる!

と、思ったのだった。

FRROへの料金の支払いはDD(Demand Draft→定額小為替みたいなもの)で行い、このDDの発行が面倒で前回もトラブルになっている。連絡があったのは前日の夕方で、その準備が面倒であるにも関わらず、私は嬉々としてその準備に取り掛かった。

ちなみに、家のすぐ近くの銀行で発行をお願いしたのだが、上司のサインをもらえないとかで、木曜日中には発行できず、金曜日の朝にFRROの近くの銀行で発行してもらった。朝一番に銀行の窓口で手続きをしたのに、結局、指定の時間には遅れてしまった。

やはりDDには何かある。



指定された日にFRROのオフィスに行き、いつもの部屋にまっすぐ向かう。

もう何度も来ているので、勝手知ったる顔で部屋に入り、OCIカードの返却に来た事を告げる。指定されていた時間は過ぎてしまっていたが、他に誰もいなかったので、すぐに受付してもらえた。

指示されていた書類を提出すると、返却を受け付けた事を示す控えをもらう。

書類を受け取ったFRROの係の人は、「じゃあ、これで書類は受け付けたので、この控えを持っててくださいね。OCIのキャンセルの処理には、今日から最低32日間かかりますから。」と言った。

え?・・・・これで終わりじゃないの??

私は焦った。

今日でOCIカードのキャンセル手続きが完了し、出国許可の手続きを開始できると思い込んでいた。

「えっと、出国許可の申し込みはできますか?あ、後、新しいビザの申請にはこの控えがあればいい?」と、聞くと

「ここはOCIカードのセクションなので。それらはビザのセクションで聞いてね。隣の部屋だから。」と、返って来た。



そこで、隣にあるビザセクションに移動して聞いてみた。

部屋に行ってみると、入ってすぐの受付には一人の女性がいて、何かを聞いているが、係の人の対応がどうにもすげない。

「書類ある?・・・え、ダメダメ!これじゃ受付できない。やり直しして!はい終わり!!」

そう言われた黒人女性は泣きそうな顔をしている。すれ違った時によく見て見たら、赤ちゃんをおんぶしていた。

ここには何度も来ているが黒人女性の感情表現が豊かなのか、それとも職員の対応がきついのか、悲しそうにしている黒人女性を見かける事が多い気がする。

自分の順番が回ってきたので、先ほどの質問を繰り返す。

まず、出国許可は、OCIカードのキャンセルの控えがあるので、申請が可能。全てオンラインで完結する。許可の発行にかかる日数は一般的に4、5日だが、提出書類がきちんとそろっているかどうかによる。

次に、新しい雇用ビザに必要な書類として、この控えでいいかどうかは分からない。(担当は日本のインド大使館)ただし、控えを使って申請をしてみてもよいのではないか?がその係員の意見だった。(ただし約束はできない)



一通り情報を入手し終えた私は、FRROの待合室に行って、しばし考えた。

悩んでいるのは以下の2点である。

まず、一刻も早く、新しい会社に入社したい。
OCIカードがキャンセルとなるので、適切なビザがある状態でインドに滞在したい。その上、今は『無職』なので、やはり定収入が無く不安定だ。

自分一人であれば、インドを出てしまうのもよかったと思うが、にゃんこたちがいるので、やはり居場所の確保は必要である。

もう一つは、1月中旬~2月中旬に参加予定のミートアップがあり、これになんとしても間に合わせたい。

これは2022年の初めから参加を検討していた事だった。

ミートアップはインドでも日本でもない場所で行われる。仕事もあるしにゃんこたちもいるので、中々タイミングが決められなかったが、次の会社に入社する前であればその時間を確保できるだろうと思い、色々検討した結果、1月中旬に決めた。

それなのに、ここで『そもそもミートアップの初日に間に合わないのでは?』と言う問題が浮上した。(注:他の参加者もいるので、日程の変更は不可)

新しいビザの申請にはOCIカードがキャンセルされている事を示す書類が必要で、その書類の発行は最低でも32日間かかる。つまりどんなに早くても書類を受け取れるのは1月下旬で、出国できるのはその後だ。

その頃にはミートアップは既に開始しており、私は半分近くの日程に参加できない事になる。


ビザの申請をスムーズに行い、かつ、ミートアップにも参加できる方法が無いかを、何度も何度も考えた。

書類の発行を待たずに出国し、今持っている控えでビザの申請をしてみる?

書類をメールで送ってもらえるのか?

書類は他の人に取りに行ってもらう事ができるか?

再び、インド大使館とFRROに質問をしまくった。あまり何度も聞くので、最後の方には若干怒り気味だった(笑)



結論としては、

書類なしで申請できるが、問題があれば、その対応に時間もお金もかかる。

書類の発行までインドに残った方が良い。
(書類は本人のみが受け取り可能)

つまり、ミートアップには初日から参加できない。

ミートアップのキャンセルor別の回に参加するor遅れて参加する、の
どれかを考えなければならない。

となった。

今、時間はこんなにあるのに。

ずっと前から申し込んでいたのに。

何より、参加を楽しみにしていたのに。

誰が悪い訳でもないが、残念で悔しくて涙が出た。

しかし、確実にビザを入手するために、インドに残ることを決めたのは自分だ。受け入れるしかない。

FRROに来るように言われた時は、(これで次のステップに進める!)と喜んだものだったが、まさか、さらに30日以上かかり、その書類をインド国内で待つ必要があるなどととは思いもよらなかった。

少し前進したと思ったら、思いっきり後退してしまった様な気がする。

『人生で起こることはすべて意味があり、これもきっといいこと』

そう思って、目の前の事を進めていくしかない。


ちょうど1年ぐらい前に、FRROの手続きをした時のnote

DD発行の手続きの流れ

そのDDをもって手続きに行ってみたら・・・


サポートいただけた場合は、「子供が売られない世界をつくる」を掲げてインドでも活動をしている、かものはしプロジェクトに寄付します。