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予防接種、予約争奪戦

インドでは、2021年5月1日から、18歳以上も予防接種の対象として、政府はvaccine driveなるものを積極的に進めています。

私は会社で予防接種を実施する、とのことだったのでのんびりしていましたが、すでに6月に入り、会社からは「もうすぐ実施する」という通知のみ。少し焦ってきました。


やっとここにきて予約の方法を調べましたが、変化に強いインド、さすが。

まずは政府のwebsite、CoWinで自分の携帯番号を登録し、OTPを取得、接種時に共有するためのPINコードを取得します。

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その後、自分の住んでいる地域で予防接種を実施している病院を探し、空き状況を見て(ないですけど、笑)、予約します。その際、45才以上かどうか、1回目/2回目の接種なのか、2回目であれば前回の接種からの経過日数などに注意しなければなりません。(現在はCOVAXIN、COVISHILD、SPUTNIKの3種類がある様です。)

実際に予約しようとしてみましたが、向こう2週間ほど、すべての病院の予約枠は埋まっていました。

じゃあ、今度また見ておこう~、と軽い気持ちで考えていたところ、同僚からは「そのままログインして、何回もリフレッシュするんですよ。空きが出るのを待つんです!」と言われてしまいました。

・・・おお、すでにここから気合いが違っていました。

さらにこの予約も1枠獲得のために、複数でログインし、待っている人もいる様です。

すぐに枠が埋まってしまうわけです。。

さて、予防接種を受けたい!予約したい!というニーズに合わせ、各種アプリケーションサービスも変化していきます。


インドのオンライン・ペイメント・アプリ、Paytmは、この予防接種の空きが出たら通知する機能を追加しました。業種全然違うんですけど。。(笑

この通知機能をオンにしておくと、空きが出た時に通知が来るので、より予約できるチャンスが増えるわけですね。

しかし、インドの人口は多い。

同僚は、ある日の夜中2時過ぎに通知を受信し、100枠の空きがあることが分かったため、すぐさま予約を試みましたが、一枠予約するのがやっとだったそうです。旦那様の予約は取れず。。。

私は、なぜみんな平日の日中に予防接種を受けに行っているのか不思議だったのですけど、恐らくこれが理由なんですね。予約できれば御の字。日時の希望などにこだわっていてはいつまでたっても予約ができません。(私の様に・・・。)


もう一つ、アプリの試みとして面白いな~、と思ったのは、park+という駐車場の情報提供アプリ。

なんと予防接種もドライブスルーで!

ドライブスルーだから、なんの関係もなさそうなこのアプリが予防接種の情報を提供しています。どうやら、ドライブスルーの場合は、多くが予約できないらしく(一部は要予約)どこでも「早いもの勝ち」となっています。

例えば、朝10時~午後の5時まで、先着100名まで、予防接種の種類(会社名)、18才以上か45才以上か、1回目か2回目か、といった情報が確認できます。つまり早く情報を得られれば、接種できる可能性も上がるのです。早起きするべし!まさか駐車場情報アプリに予防接種の情報があるなんて、予想もできないですよね。

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これらを調べたものの、結局予約できないままだった私でしたが、今度はやっと会社から「予約開始します!」と通知が来て、慌てて予約を。。。と思ったらエラーに。なんで?なんで?すぐに予約したのに~。もう埋まっちゃったの??

何度やってもうまくいかないので、結局その日はあきらめました。

そしたら、次の日に新たに社内の通知が。

私の住んでいるところは明日から予約受付を開始するそうです。

・・・それを先に言ってちょうだい。

そんなところはインドらしいなあ、と思いますけれど、政府が予防接種をぐいぐい推進しているのは見て取れますし、ニーズがあると察知するやいなや、すぐにアプリに新しい機能を追加したりする柔軟性は日本も見習うべきじゃないかと思います。

ともあれ、明日は無事予約できるでしょうか。。。。

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