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料理はサバイバルスキル

今日はコロナワクチンの3回目の接種に行って来た。

予約枠は朝の8時~11時だったので、9時半ごろに病院に到着した。
まっすぐ会計に案内され、支払い後、会計となりのこぢんまりした(いや、ぼろっとした?)ブースに行くように指示された。

ワクチンのブースに並んでいる人は一人もおらず、中には若い女性の看護師がスマホを見ながら暇つぶししていた(笑)

領収書を提示して、ワクチンをちゅん!と、打ってもらい、終了。
ものの5分で終わってしまった。
証明証などはワクチン接種直後からオンラインで入手可能だ。

コロナによって失ったもの(特に大事な人と過ごしたかった時間)は多くあるだろうが、同時に状況に適用しようと色々と工夫がなされたことと、その裏にはIT技術の貢献が大きいことを実感する。



先々週は手術の準備のため、このnoteにもよく登場する友人にも留守の間の手伝いなどの相談で、よくチャットしていた。

その日は既に夜の10時半を過ぎていたが、
友人が「もう夜ご飯食べた?」と聞くので、
「そうね、もう終わったよ」と答えた。
(ダイエットの為、普段は10時半~19時の間に食べる様にしている。)

「え、何食べたの?なんか残ってないの?」と妙に色々聞いてくるが、
毎回食べる分しか作らないので何もなかった。(笑)
(こちらもダイエット対策。すぐに食べれるものがあると、つい食べてしまう。。。)

「ええ~。。。」とチャットにも関わらず、残念そうな顔が目に浮かぶ。

どうしたのかと思えば、友人のお母さんは数日前から地元に用事があって帰っているので、家に一人なのだそうだ。

(そのことで何か問題でも???)となったが、
翻訳すると「友人はごはんを食べたいのだが、ご飯を作ってくれる人がいないので困っている」と言う意味であった。

自分で何とかしなさい(笑)

友人は料理が一切できないわけではないが、インスタントラーメンを作るとか、パンを焼くとか卵を焼くぐらいで小学生レベルである。
例外的になぜかチャパティだけはできるらしいが、一緒に食べるサブジ(野菜カレー)は作れないのでお母さんが作る。

料理する元気もスキルも無くても、インドはデリバリー文化なので、贅沢を言わなければ真夜中ぐらいまでは注文ができる。

なので、
「今はうちにはすぐ食べれるものは無いから、なんか頼みなさい。じゃなきゃマギー(インド版のインスタントラーメン)でも作ったらいいじゃないの」と提案したが、

「なんかちゃんとしたもの食べたい」とわがままを言う。

そこで「家の近くにある24*7に行くから、一緒に行こうよ」と2度目のお誘い。(24*7=トリップアドバイザーのマークがついたコンビニ)

こちらもヒマであったので、付き合うことにした。

「お腹空いたよ~~3Kさん早く!」と電話で急かされつつ、私の部屋のあるタワーの下で待ち合わせて急いで友人の車に乗り込み、事情をきくと、

「今日はビルヤニが食べたかったんだけど、思いついたお店はもう全部クローズしてて。。。気が付いたらこんな時間になって、(ビルヤニ以外の)他の店もクローズし始めて。。」と言う。
(ビルヤニ=インド版炊き込みご飯。比較的安く、肉+米なので腹持ちもよい。もちろんベジビルヤニもある。)

しょうがないなあ。。。とも思うが、
この若干抜けているところが友人の良いところでもある気がする。(笑)


24*7は家から車で10分かからないところにある。
そこに向かいつつ「そう言えば、あの辺にもう1件ビルヤニ出しているところがあるから行ってみよう。」と友人は決定事項を告げる。

このエリアは多少分かっているので、夜中に近いが私も平気だった。
何より一人じゃない事が重要だ。

日本だと夜中にコンビニ行ったこともあるよなあ、とか思い出してしまう。
安全であると言う条件付きで、夜中にふらふらするのって、楽しい。

ついた先は、なんと私が狂犬病の注射を打った病院の向いであった。
この病院の向いにも、我々が住んでいる様なソサエティ(団地)があるので、そうすると当然、敷地内にスーパーやレストランなどがある。

友人は「ちょっと待ってて」と言い、私を車に残して、その一角に向かって行った。

てっきり持ち帰りにするのかと思って待っていると、
「やった~まだ開いてた!食べて帰るから来て」と、嬉々として車に戻ってくると、道路脇に駐車した。(それまでは路肩に適当に停めていただけ)

そして、もう夜中も差し迫る中、テーブルを壁際に片づけ、椅子もテーブルの上にひっくり返された、クローズしかけたお店の片隅で友人が腹を満たすのを、チキンを一つ二つもらいつつ付き合った。


次の日は、私も仏心を出して、多めに作ったチキンを食べるかと聞いたら喜んで飛んできた(笑)

これを毎日続けてしまうと、友人は自分では何もやらなくなるので、それ以降は放っておいた。もし連絡してきたら、付き合うつもりであったが、残りの日は連絡が無かったので、どうやら自分でサバイバルできたようである。

夜ごはんを食べに一緒に出かけたり、
自分の作ったごはんを食べてもらったり、
(たまに)誰かとごはん食べるっていいな。

これが毎日だと『楽しみ』が突然『義務』になるのだが。

気軽にそんなことができるのもご近所さんならではの利点だ。
せっかく同じソサエティにいるのだから、今度は友人が作ったチャパティでもごちそうになりに行こうかと思っている。

その時はきっとサブジ(野菜のカレー)無しで、友人のお母さんお手製のアチャール(インドの漬物)が出てくるんだろうな、きっと。


コンビニへの前回のお誘いは以下。前回はマギー(インスタントラーメン)が食べたいと言い出した。



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