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一時帰国: 子供と一緒のリモートワーク初体験

妹の家初日は、甥っ子と姪っ子の戦いで始まった。

姪っ子が甥っ子のおやつに興味をなくしたことで(そもそも見たら食べたい気になっただけ、笑)、決着はついたが、子供と一緒にいる事の恐ろしさは、これが永遠に繰り返されることだ 。

そして、何がケンカの原因になるかも分からない。

今日の原因はおやつだったが、明日はおもちゃかもしれないし、明後日は車に乗る順番かもしれない。。


甥っ子は姪っ子より2歳上なのだが、見ているとわざわざ姪っ子を不機嫌にするようなことを言って煽ったり、ちょっかい出したりしている。

私も兄がいて、小さな時はそうだったが、兄とは妹をからかって楽しむ生き物なのだろうか。漫画で見る、妹を守るイケメンなお兄ちゃんなど、私は見たことない。(いや、世の中にはいるんでしょうが、笑)


そんなワケで、次の朝も同じような揉め事が大小勃発していた。その中でパソコンを開き、仕事するのは中々に大変だと、仕事を開始した瞬間に気づくが、次の日のお留守番のためにも、甥っ子姪っ子達と交流はしておかねばならない。

甥っ子はシャイなのかあまり近づいてこないが、姪っ子は人見知りしないので、どんどん話しかけてくる。

ねえ、ねえ、何してるの?
触っていい?
ヤ~ダ、私もお~

突然、パソコンのキーボードを触られそうになったり、話しかけられたり、膝に座られたりしながら、仕事を進める。

私は仕事を初めて30分で、全然集中できず、仕事も処理できていないことに気づく。

このコロナで厳しかった数年間、小さな子供と一緒にリモートワークを乗り越えてきたお父さんお母さんを心から尊敬する。


とりあえず、甥っ子は自分で家にあるスマホで YouTube を見始め(姪っ子に邪魔されなければ静か)、姪っ子には私のパソコンでお絵かき(ペイント)させる作戦にした。

1日しか一緒にいないが、子供たちはずっとテレビを見るか、スマホを寝っ転がって見る姿しか見ていない。それ以外はごはんかお風呂かケンカしているか、だ。

私が来ているので、日々のペースを乱されていて、妹も「今だけ」と許可しているのかもしれないが、スマホ以外の時間も作らないといけない。

最終的にどのような方針で子育てするのかを決めるのは母親である妹なので、あまり無責任な口出しはしないしできないが、私が家に居る間だけでも、何か他の事に興味を持って欲しい。

姪っ子はパソコンでのお絵描きに興味を示した。その間にwifiを切っておけば、だらだら何かをすることも無い。

カードゲーム(かるたの様なおもちゃ)や、お絵描きも好きな様で、可能な限り付き合って遊ぶ。妹が外出していた時はSpy Familyを初見で描かされて大変だった(笑)


だが、これらも、仕事中はできないので、仕事の合間を縫って受け答えしたり、ちょっとだけ付き合ったりしていた。

金曜日は会議があるので、このままリビングにいるか会議の間だけ2階の部屋に移るかちょっと迷った。しかし、会議の開始前は二人とも静かにしていたので、リビングで継続することにした。

しかし、会議前半で、一人遊びに飽きてしまった姪っ子は隣にやって来て「お絵描きしたい~」と言い出した。慌てて会議をミュートにし、パソコンを準備してやり隣に座らせて、お絵描きをさせる。

しかし、お絵描きにも飽きてしまい、別の遊びが良かったのか、それとも私の注意を引きたかったのか、ちょうどミュートにしていないタイミングで、

「ねえねえ、3Kちゃん(名前で呼ばせている)、遊ぼうよ~。お仕事いつ終わるの?」

と、思いっきり、姪っ子の発言が会議に入ってしまった。(笑)

おおおお~、このタイミングで発言したね?

大慌ててミュートにしたが、時既に遅し。ちょうど自分が通訳をしたり、発言をしたりしなければならないタイミングではなかった事が、不幸中(?)の幸いである。

姪っ子をぎゅっとして、「もうちょっとだけね?終わったら姪っ子ちゃんのやりたい遊びしようね」と言うと、満足して戻って行った。ちょっとだけ私の注意を引きたかったのだろう。

リモートワークが一般的になってから、数々の事故があり、これもごく一般的なもので、きっとみんなもほっこりしたに違いない。

と、自分に言い聞かせる。(笑) 

少なくとも自分だったらかわいいな、と思う。


こんな時「ちょっとだけ手を止めて子供の相手をする」と言うのは、子育てしているうちは中々できないものだ。私もできていなかった記憶がある。

自分が子育てしている時はできなかったが、目の前にいる子供に対してはできる様にしたい。


冷や汗をかきつつ、この会議を終えて、その後は内部の打ち合わせであった。こちらは同僚1、2名での小さな打ち合わせなので、気楽であった。子供たちにも好きな様にさせようと思っていたが、その雰囲気が伝わったのか、先ほどの会議よりもぐいぐい来るようになってしまった。(笑)

子供は、本当によく大人の事を見ている。

打ち合わせに参加している同僚は、私が日本に帰国中であることを知っているので、場所が違っている事も知っており、理解もある。

しかし、どうやら甥っ子姪っ子が元気過ぎたのか、

「甥っ子姪っ子さんたちは何人いるんですか?」と聞かれて、爆笑してしまった。(笑)

二人しかいないのだが、元気過ぎて、もっと大人数に聞こえたらしい。子供が元気なのはいいことだ。親はエネルギーを消耗することも多いのだが。


8月中の大半は妹の家に居るつもりなので、子供と一緒にリモートワークするスキルもついていくだろうか。

普段は一緒にいない人物が家に居る状態で、新しい事を見たり聞いたりしていい刺激になればと思う。


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