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タイタニックを観て


死の瀬戸際に立たされた時にどんな自分でいるんだろうと、どんな自分でいたいんだろう

と、考えるきっかけだった。

自分を優先して誰かを犠牲にすることを厭わない部分も人間、
宗教や音楽やあるいは愛する人、そういった何かや誰かに縋りついていたいと思う部分も人間。

オーケストラ奏者が「あなたたちと演奏できて光栄です」と言ったその言葉にどんな想いがあったのか、運命を目の前にしてどんな覚悟があったのか、あの船の上でどんな絶望が、その中でかすかに見出したどんな希望があったのか。

子どもを寝かしつけるお母さんや寄り添う老夫婦、明かりを灯し続けようと必死になる労働者。描かれてるのはそれぞれの人間の死に方でなおかつ生き方で、そのひとつひとつに想像を巡らす余地があると思う。

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