乙女だよー♩

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王子さまのいないシンデレラ姫、

自分が何なのか分からなくなってしまった。 夜中、ひとりで食べるアイスは味がしなかった。 窮屈な日常から乖離するようにベットに仰向けになる。私を侵食する。 傷つくために生まれてきたわけなくて、幸せになりたくて生きているわけでもない。誰のために何をしたいかなんて考えたことがなかった。 ほんのり甘い卵焼き、あたたかかったな、私にかける言葉には愛情のあの字すらなかったのに 私って少女であることに縋って生きてきたからさー 14歳の時に観た映画、好きだった人の息遣い、かかとが潰れた

    • ぜんぶ先生に重ねるのやめたいな、いっそのこと殺してくれないかなー

      いくら好きとはいえ、味噌ラーメンだけ食べ続けたらいつかは飽きるよね〜〜っ 一生少女でいるには、ある程度の妥協も必要だった。 例えば、23時に帰宅した夜はメイクシートだけで済ませる罪悪感すらも愛してあげなきゃいけないんだってこととか。 解いたリボンにしわだらけのワイシャツ、 かわいそうな私でいたいから体に穴を開けるなんて、一年前の私には考えつかないようなことだった。 小さな承認欲求を拾い集めてひどく膨らんだ自己顕示欲はどんな形であろうと醜いから 新居に広がる柔軟剤の香り

      • 少女Aの終焉

        制服を着ることがコスプレ扱いされるようになってからは世界がモノクロに変わり、ピンクでさえ色褪せて見えた。制服ピューロも制服えっちもせずに終わってしまった“女子高生期間”への未練や執着は人並みではないことなんてわかっていた。 女子高生として息をするだけで嫌な大人たちから性的搾取され続けた。私は絶対に忘れない、電車で横に座ったスーツ姿のおじさんが、手の甲を私の太腿に何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

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        王子さまのいないシンデレラ姫、

          大人になるまであのお城には入れないよ

          逃げ出したかった 2時間に1本しかこない電車に揺られながら、未だに存在すると信じている運命の人との出会いを想像していた。 絶望が反射して輝く海の眩しさに目を細める。貴方は運命の人ではなかった。もし、この一方通行な愛が蒸発すれば、涙の雨でも降らせることが出来たのに!ただただ悲しい気持ちだけが積み重なる。優しくない。 無人駅のベンチに寝転がり、ぷかぷか浮かぶ雲を眺めること数時間、日が沈みかけていた。 赤と青って紫になるんだって、図工の時間で初めて知ったときの衝撃はもう思い出せな

          大人になるまであのお城には入れないよ

          死んじゃった女子高生の亡骸と

          部屋の隅に置かれた指定スクバを眺めて思う。あれ、3年間毎日使ってる人なんて片手に収まるくらいだったよね。化学室特有の鼻を突く匂い、旧館4階にあるトイレの個室で食べたお弁当の味はもう覚えていなくて、でも涙のしょっぱさだけは鮮明に覚えているの、息苦しくて嗚咽が止まらない。逆光に追い詰められて黒く染まった自分自身の影を踏めなくなった。 あれは去年の夏のこと、 外気温は37.5° くたびれる。 午後に微睡む君のもの寂しげな視線は、夏の温度とまざって溶けてしまいそうだった。濃すぎるよ

          死んじゃった女子高生の亡骸と

          貴方の唇とお揃いの、桃色を。

          終わりをすんなりと受け入れてしまうことに対する恐怖が拭いきれない。何度も何度も書き直したアイラインの跡が赤くなって、ずきずきと痛む。 マスカラは弱アルカリ性に敗北したし、キスをして貴方のもとへ移ったグロスになりたかったよ、居心地の良さそうな貴方の薄い唇は桃色で、色素の薄い肌にとても映えていた。愛を知るにはまだ幼く、未熟だったから、名前を呼ばれるだけで胸が苦しくなる原因はわからなかった。 女子高生ブランド剥奪、すなわち死亡を意味するそれは無遠慮に私たちを襲う。スクバの底に描い

          貴方の唇とお揃いの、桃色を。

          ツインテールの天使を殺した

          151センチ39キロ、てんびん座でA型の君は黒髪主義者だった。痛むことを知らない艶髪は天使の輪がかかったようで、重たい前髪は眉下で平行に揃えられていた。 確か去年の夏。やけに暑くてどうかしそうな日に僕はどうかしてしまった。君を家に呼び出すのははじめてのことだった。君が僕に対する警戒心など微塵もないことはとっくの前から知っていた。僕ばかりが君のことを知っている。でも君は僕の本名もこの社会のことも知らなかったから、愛情もセックスも知らなかったから、僕は君をぐちゃぐちゃに犯した。ツ

          ツインテールの天使を殺した

          乙女でいることの窮屈さ

           眠たい気持ちに嘘は無いはずだったのは3秒前、隣で眠る君の頸椎をなぞってみた午前6時45分。また、心が満たされないまま朝日が昇るのを見届けてしまった。東向きの窓、おやすみモードの携帯電話、2人の体温が染み付いたシーツは汚れていたし、こんな話は前もした?カーテンの隙間から漏れる光が君のくせ毛を照らしている。光を受けた金色は余計に眩しくて、愛おしくて、苦しかったはず。冬の空気は痛くて寒い、寒い寒い寒すぎるあまりに悴んだ右手の薬指にはささくれ、これは私がまだ17歳の時のお話。おはよ

          乙女でいることの窮屈さ

          考えることなどを放棄して、おいしいパフェが食べたい話

          「 大人になりたくないと自分自身を抱きしめて喚いた今日の午後五時は夕焼けが綺麗で空が高かった。冬の朝、外で吐く息の白さはどの絵の具でも表せないほど特別だった。高校生活最後の授業日なのに前髪も曲がっちゃってかわいくないし昨日の夜のせいで浮腫んだ目は殴られたように腫れていた。朝の4:00から2分置きにアラームをセットしたのに5:00に起きた日なんて大体遅刻、でもツインテールの毛先は内巻きにワンカールさせないと気が済まなかった。 女子高生でいることが私の生きている意味なのに、「女子

          考えることなどを放棄して、おいしいパフェが食べたい話

          18歳になったこと、結構、悲しい。

          微熱なのでちょっぴり書きたくなってきた 見る人によっては不快な文を綴るし写真も載せますが、嫌いになったらブラウザバックしてください 私が17歳じゃなくなったら、 私が女子高生じゃなくなったら、 心の空洞は、放課後スタバやマフラープリなんかじゃ埋められないってことに気がつけなかった 女子高生であるからこそ許されること、あるし。 (この事について大人はあまり触れない) 精神的に未発達な私たちは、今がいちばん刺激を受けやすい時期だと思う 別れ際、君の香りを覚えるために深く息を吸っ

          18歳になったこと、結構、悲しい。

          今日で17さいおしまーい 病んだ夜に手首を切って湯船に浸けることも、ミルクティーを無駄に買ってしまうことも、先生に縋ることもやめる あの時、私たち、確かに一緒に息をしていたはずなのに、気がついたら私だけが醜く成長してしまった ☆脱☆未成年 子供じゃないもん17、文字通りになったね

          今日で17さいおしまーい 病んだ夜に手首を切って湯船に浸けることも、ミルクティーを無駄に買ってしまうことも、先生に縋ることもやめる あの時、私たち、確かに一緒に息をしていたはずなのに、気がついたら私だけが醜く成長してしまった ☆脱☆未成年 子供じゃないもん17、文字通りになったね

          閉じない瞳孔に死んだ細胞、18本のろうそく

          朝8時 バスに揺られ微睡みながら、君の指の爪が長いことを思い出して安堵する 君からは何の香りもしない せめて、シワのひとつもなく綺麗に伸びたそのワイシャツだけは柔軟剤の香りがしてほしかった、忘れてしまうことが怖いから 自殺未遂者を見るその目は、道端に落ちている、生き物だったものの亡骸を見つめるようだった。熱を放つからだが、どんどん、くずれていくこと 気がつけなかった 小学生の頃使っていた携帯を再起動させた カメラロールには、かすった傷跡が綺麗に羅列している腕の写真 数

          閉じない瞳孔に死んだ細胞、18本のろうそく

          いつの時代も女子高生は一緒

          あの子のリスカ跡やばいらしいよーって噂が広まる旧館フロア、髪の毛が毛先で枝分かれしていることのほうが私にとって深刻な問題だった (;o;) なんて可哀想なんて言葉を使う私が可哀想 ツインテールのあの子が今から飛び降りても リボンをつけたあの子が援交していても そんなのなんでもいいどうでもいいから、この狭い社会から出してほしい 制汗剤の香りが広がる体育終わりの教室とか 白く細長い指についたチョークの粉とか だっるい月曜日の2限に会える特別とか 覚えてしまった幸せを越え

          いつの時代も女子高生は一緒

          脆くて儚い少女性

          野菜ジュース飲んだら痩せるらしいよーって噂とか、前髪の上半分をピンで止めてシースルー前髪を目指してたこととか、早く帰りたくて適当に選んだビビットピンクのランドセルとか、パーカーにデニムのショーパンとボーダーニーハイソックスコーデ 小学校卒業と同時に卒業してしまった。何もかも忘れてしまいたいけれど、何もかも忘れてしまいたくなるようなほど今の現実から背きたいならむしろ過去の記憶だけ残して今は消えたいと思うべき?? むっずーー 車の運転とコンビニバイト、どっちが難しい?って聞い

          脆くて儚い少女性

          死化粧をして眠りにつく

          布団の中でうつ伏せになって画面の中に写る君の左手首を拡大する毎日なんてもう来なければいいのにってどこかの誰かにお願いする早朝4時 誰でもいいから抱きしめてほしかった 病院で私の名前を呼ばないでください ピュアで彩度100%な過去の思い出フィルターが剥がれる時は私の死に際 鬱期よりも、躁期の方が危険だって言ったじゃん 明るい希死念慮ってきらきらで、まぶしくて、 あたたかい 君にかけた言葉は、私がかけてほしかった言葉 耐性ついた体におくすりはもう役に立たない なんだか、

          死化粧をして眠りにつく