「コロナ禍と児童生徒」に関する調査を紹介した記事で、興味深いものがあった。
簡単に言うと、「コロナで部活ができなくなって、中学生は悲しんだ。でも、それってみんながみんなそうなのかな?」というもの。
これを読んで、ふと、中学・高校生時代の部活に対する複雑な感情がよみがえってきた。
私はチームスポーツ系の部活に入っていた。レギュラーだった頃、部活が楽しくて仕方なかった。活動場所に行くのにスキップをしそうになるくらい楽しい時期もあった。上達すること、勝利すること、本当に楽しかった。
ところが、レギュラーから外れてからは、正直、部活が楽しくなくなってしまった。台風が来て休校になり部活もなくなると、正直嬉しかった。
ちなみに、この記事で出てくる調査はインターネット上で公開されており、読むことができる(【1~3】のファイルが該当箇所)。
この章を担当した山口先生は、章末の結論部分でこんなことを書いている。
「部活がなくなったのに大してダメージを受けていない中学生」像というのは、大人が好感を抱く中学生像ではないだろう。
だとしても、現実に、そういう中学生はいる。
どっちが良いとか悪いとかではなく、そういう中学生もいるのだ、ということが重要なのだと思う。
「適切なデータに基づく実態把握」の重要性を嚙み締めつつ、「部活なしラッキー♪」と思っていた自分も圧倒的マイノリティーというほどではなかったのだと、十数年越しに知ってちょっと安心した。