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映画『女優iの憂鬱/COMPLY+-ANCE』(MIRRORLIAR FILMS Season4より)

ABEMAで、『MIRRORLIAR FILMS Season4』を観た。

「だれでも映画を撮れる時代の幕が開く」
《MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)》はクリエイターの発掘・育成を目的に、映画製作のきっかけや魅力を届けるために生まれた短編映画制作プロジェクトです。年齢や性別、職業やジャンルに関係なく、メジャーとインディーズが融合した、自由で新しい映画製作に挑戦します。
“変化”をテーマとした36名の監督による短編映画を4シーズンに渡りオムニバス形式で公開。初監督多数、俳優、漫画家、ミュージシャンらが参加し、一般公募枠の12作品は、419作品の応募から選抜されました。映画祭の開催ほか、多様な作品を多様な形で国内外に届けていきます。

MIRRORLIAR FILMS公式ウェブサイトより

オムニバス形式のため、Season4の中でも9作品が含まれているのだが、私が観たのは、斎藤工さん監督の、『女優iの憂鬱/COMPLY+-ANCE』。

伊藤沙莉さんが、女優の伊藤沙莉さん(本人)を演じ、コンプライアンスを気にしすぎるスタッフたちから取材を受ける15分ほどのコメディ作品となっている。

新作映画の番宣のため、カフェで頼みたい飲み物や休日の過ごし方、好きな動物などについて伊藤さんがインタビューを受けるのだが、スタッフが過剰にコンプライアンスを気にして、冷静に考えたらおかしいだろう、というレベルのヤラセを伊藤さんに強要していく。


インタビュアー:普段カフェに行ったらどんなものを頼まれますか?
伊藤:今の気分にもなりますけど、ジンジャエール飲みたいな、とか
インタビュアー:ジンジャエールはダメ。ハイボール飲んでないかな?
              って(思われちゃう)。この時間にお酒を出す店に行ってインタビ 
              ュー受けてるんだなってなっちゃうと、どうしても苦情……(略)


ドッキリカメラのような斜め下からのアングルに捉えられながら話す伊藤さん。
伊藤さんは、戸惑いつつ、なんだかおかしいなあという表情を見せながらも、その気持ちをグッと抑えてしばらく従っているのだが、最後に反撃する。

私は伊藤沙莉さんが好きで、伊藤さんのラジオを時々聴いているのだけど、飾らない口調で色々とざっくばらんにお話されるので、そこがとても好き(2回も好きって言っちゃってる(照))。

↑ 私が聴いている伊藤沙莉さんのラジオ

この映画の、最後の、いざ反撃!の場面が、伊藤さんがラジオで見せるちょっとぶっちゃけるときを想起させ、嬉しくなってしまった。笑
思わず苦笑してしまう、みたいなシーンも、ご本人にしか見えない。

端から見たら「やりすぎだろ」と思って笑ってしまうけれど、いざ自分がこの伊藤さんの立場になったら、相手の言いなりに終始してしまうだろうなと思った。
やや大げさに伝えないと皮肉が皮肉として伝わらないと思うのだけど、やや大げさに表現することで、多くの人が皮肉として受け取れるようになっていた印象を受けた。

あと、アルコ&ピースの平子祐希さんが出演していて、ちょっとやばいことを普通に言ってしまう感じが結構似合っていた。
私は平子さんは、かりそめ天国で仁支川峰子さんと謎の関係性を築いているイメージしかないので、意外だった。笑

皮肉の効いた作品や、社会風刺をした作品が好きな方におすすめ。


…15分ほどの短編映画だと、映画観てる時間よりも感想書いてる時間の方が長ぇ。笑


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