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繁殖大作戦始動

先週の金曜日の朝に雌猫、ナディ(メインクーン3歳)が床をゴロゴロと転がっていました。

一昨日に13歳の娘が「ナディまた赤ちゃん欲しいってなってるよ」

と言っていました。

そう発情期です。

3匹のうち、この子だけはまだ避妊手術を済ませていません(一度だけ家で仔猫を産ませてみたい)。
本当は我が家の、スディかダヴィに父親になって欲しかったのですが、2年前に外に自由に行けるように去勢手術を行いました。
雄猫はメスが発情すると匂いを追って遠くへ行ってしまう可能性がありますし、外に出す条件として去勢するのが暗黙のルールになっています。

ナディは過去に何度か発情期がありましたが、この辺に本物のオスはいないようで、またどうせなら同じメインクーンとの掛け合わせをしたいなと思いました。

※彼女の毛色はシルバーの“シェーデッド ”といって、毛の根元は白く、毛先側に向かって3分の1から2分の1ほど色がグラデーションのように入っている状態のことをいいます。
他のブリーダーがブリーディングに望まれたのですが、縁あって我が家に来てくれました。


猫の妊娠期間はおよそ2か月です。
誕生後12、3週間は母猫といて他所にお渡しする、というのが🇩🇪では一般的です。
そうすると、お見合い(仕込み)〜譲渡まで5か月と少しの時間がかかることになります。

雌猫の発情期は主に春と秋で、2月〜3月にかけて年初めの発情期があります。
この時期の妊娠は、夏休みにかかってしまい日本帰国が出来なくなるので避けていました。
春を避けて、秋はうかうかとしていて過ぎ去ること数回。

そして、迎えた先週の金曜日です。

切なそうにコロコロしているナディを見て、突如決心しました。

☎️ 電話せねば!

こちらには「Tier Welt動物世界」というプラットフォームが有ります。

ここでブリーダーや個人が動物(ここでは猫)の売買の情報を得ることができます。
スディとダヴィの兄弟猫のブリーダーさんを知ったのもこのサイトからでした。

ここに種馬ならぬ種猫の情報もありました。

雄猫の写真とコンディション(ワクチン済の有無、血統書の有無)、種付け料。
そしてメッセージが載っています。
種猫の飼い主は一般の人が殆どなようです。

メッセージも色々工夫されていて、

優しくて経験豊富

既に多くの雌猫ちゃんを幸せにしています

たくさんの仔猫のパパです

3日間は我が家に泊まってもらいます
一回でダメな時は、次の機会のみ無料で行います

などなど...

金曜日の朝、急遽このサイトをチェック。
すると我が家から90キロのデュッセルドルフに住む雄猫が居ました。

名前はシンバ、1歳半。

シンバの写真と生まれた仔猫の写真付きです。

飼い主さんの文章も丁寧でした。
写真で見る限り、シンバはなかなかのハンサムボーイ。
毛糸もシルバータビーのナディと合いそうです。

シンバ

ここでクリアしないといけないのが電話です。
見ず知らずの人にドイツ語で電話をすること。
在独年数だけは長くなりましたが、かなり苦手なのです。
しかし、ここで挫けていて発情期が終わってしまえば、また一年後になる...
発情期も、最初の数日が勝負なようです。
ナディの年齢を考えたらグズグズしていてはいけない!

「また後にしよ...」と時間を置けば絶対に電話はできなくなります。
“思い立ったが吉日” 勇気を振り絞って、速攻で電話をしました。

電話口に出たのは女性でした(ホッ)。
見知らぬ番号からの電話なので警戒モードでしたが、なんとか意思疎通を図れました。
コロコロし始めて今日が3日目くらいなので急ぎたい旨を言うと“今日連れて来て良いよ”とのことでした。
訛りの強いドイツ語からドイツ人ではないのが分かりましたし、フットワークが軽いのも良い感じです。
速攻で決めた相手ですが、どうやらご縁があったようです。

学校が終わった子供達3人を引き連れ、ケージに入れたナディと車で向かいました。

可愛い金髪ガールのお出迎え
飼い主さんはロシア系でした

金曜日のラッシュアワーの時間帯、そして高速道路アオトバーンで複数の事故があって、到着に2時間以上かかりました。

警戒しまくっているナディに、しっかり頑張るよう伝えます。

そしてさすがは今どき、
室内モニターを、長女と長男の携帯にダウンロードさせてもらいました。

「これで見れるねぇ」「スパイみたいだね」とウキウキの2人。
「ボクだけみれない...」と末っ子。

お迎えは月曜日(9/19)の夕方になりました。

飼い主さんから時々写真と「今朝仲良くしてたわよ💕」とメッセージが入ります。

「カメラに2匹とも写ってないよ。て、いうことは影で2匹でやってるかな?」

とかなんだかキワどいやり取りが子供達とあります。。

飼い主さん提供


結果はひと月後です。

もし赤ちゃんができてなかったら、これで避妊手術をしようかと考えています。
もう一度は無料でチャレンジできるのですが、この秋中にまたチャンスがあるかどうか...。

※猫は日照時間が14時間を越えると反応して発情期を迎える

もし仔猫が生まれたら、ずっと待ってくれていた友人達にお譲りしたいと思っています。

また結果をご報告いたします💓


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