みきとも

アフリカで医療活動に従事したり、40歳を過ぎて助産師資格を取得したり、産後うつが長引い…

みきとも

アフリカで医療活動に従事したり、40歳を過ぎて助産師資格を取得したり、産後うつが長引いたり、伴侶との離別があったり“波乱が王道”の人生です。                  子供三人 猫三匹と🇩🇪在住/写真は自前🌱 いっそ 心に雨をふらせるような 記憶も許しあえたなら🌈

マガジン

  • 内面の想いやうつだった日々のこと

    産後うつに苦しんだことと、そこから学んだこと。 そして日々の時間の中で感じる気持ちを掬い取って、言葉にしたいと思い書きました。

  • 人間関係

    夫婦関係や親子関係などの様々な関係について、言葉を探して綴りました。 書くことが難しいことも、文字にすることで初めて見えてくるものがあります。 ひとはそれぞれ生きる場所も違って、人生模様は様々です。 けれども共通した“想い”というものもあって、他者の物語から慰めを見出し、分かち合える何かがあるのではと思います。 「いつか誰かの胸に届きますように」という願いを込めて。

  • 創作

    エッセイとは別の形で物語を紡いでみたい。 小さな創作の場です。

  • ナースだったあの頃のこと

    看護師時代のこと。 さまざまな人生との出逢いと別れ。 忘れ難い出来事や面影について書いてみたいと思います。

  • モフモフ家族のこと

    我が家の三匹のメインクーン。 オレンジのSudi とブラックの Davi は雄の兄弟。 シルバーの Nadi は雌でベルリンから来ました。 いつも癒しを与えてくれる大切な存在です。 自由に愉しい猫生を送って欲しいと願っています🍀

最近の記事

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記憶の引き出しの中から

祖母のことを、そして彼女を巡る物語を綴りたい。 令和という元号を、初めて聞いた時に反射的に親しい気持ちがしたのは私の祖母の名前が「令子」だったから。レイコという名前はよくあるけど“令”という字は珍しいと予々思っていたので新しい年号にこの字が使われるなんて..と少しはしゃぎたい気持ちになった。 大正の終わりの方に生まれたこの祖母が他界して20年近くが経つ。 2年近く前にあるnoterさんのコメント欄に少し祖母の思い出話を書いたことがあって、その方から「ぜひちゃんと書いた方が

    • 昨日の補習校で魂が削られるみたいな理事会ミーティングがあって、唯一よかった事がオーケストラのオーボエ奏者のパパ友に逢えたこと。 今夕開催のオペラを楽団員枠のチケット€9で譲っていただく。 チャイコフスキーの音に耳を澄ませ命の洗濯をしよう。 吉凶は小さな世界に同居してるんだなぁ

      • 春の嵐が吹き飛ばしてゆくから、大丈夫きっと。

        今年のドイツは春の訪れが本当に早い。 桜が知らないうちに満開を迎えていたのが3月の終わり。去年は5月中旬くらいに咲き誇っていた藤の花が、今もう盛りを過ぎようとしていて少し焦っていた。 子供達を車で学校へ送ったあと、少し寄り道して藤に会いに行くか... あとで、夕方でもよくない? でもせっかくの晴天の朝、少しだけやっぱり行こう! そう決めていつも曲がる所を真っ直ぐに走った。 そこは国道沿いの私が住む街の入り口の古い建物、そこの壁を覆うように藤が咲く。 春になると毎年。 初

        • PERFECT DAYS 再観 2回目だと最初に気が付かなかったことが見えて場面の意味が変わったりする。 それは人生も同じかも知れない。 エンドロールのトップが役所広司ではなく“箒の女性”だったことに、ドイツ人らしさが表れててじんわり愛おしくなる。 人間讃歌の映画なんだな

        • 固定された記事

        記憶の引き出しの中から

        • 昨日の補習校で魂が削られるみたいな理事会ミーティングがあって、唯一よかった事がオーケストラのオーボエ奏者のパパ友に逢えたこと。 今夕開催のオペラを楽団員枠のチケット€9で譲っていただく。 チャイコフスキーの音に耳を澄ませ命の洗濯をしよう。 吉凶は小さな世界に同居してるんだなぁ

        • 春の嵐が吹き飛ばしてゆくから、大丈夫きっと。

        • PERFECT DAYS 再観 2回目だと最初に気が付かなかったことが見えて場面の意味が変わったりする。 それは人生も同じかも知れない。 エンドロールのトップが役所広司ではなく“箒の女性”だったことに、ドイツ人らしさが表れててじんわり愛おしくなる。 人間讃歌の映画なんだな

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        記事

          霧と光と影〜桜の咲くころ

          霧が出てきたなぁ、季節が動いているなぁと冬の終わり、そんな頃に思い浮かべたことを記事を書こうと思っていたら桜が目の前で揺れる季節になっていた。 自室の勉強机の前の窓から庭に咲く山桜が見える。 今が満開。今だけちょっと日本みたいだ。 この家に越してきてから13年になるが、ずっと雑木林の一端だった土地が拓かれて隣に家が建とうとしてる。 最初の基礎工事の時は浴室の鏡が揺れるほどの振動だったが、今はカチカチというトンカチの音や重機の音が断続的に聞こえる。 外が少し騒がしいけど、こ

          霧と光と影〜桜の咲くころ

          中2娘が補習校で書いた敬語の手紙。 前夜に交わしたコロッケのリクエストからの引用。時間内に苦心して書いた形跡が 笑 補習校理事長..滅多にない人事で悩まされついに弁護士さんに介入して貰うことに。 心労絶えませんが、補習校がなければここまでの日本語教育は到底できません。感謝です。

          中2娘が補習校で書いた敬語の手紙。 前夜に交わしたコロッケのリクエストからの引用。時間内に苦心して書いた形跡が 笑 補習校理事長..滅多にない人事で悩まされついに弁護士さんに介入して貰うことに。 心労絶えませんが、補習校がなければここまでの日本語教育は到底できません。感謝です。

          ストレスとワタシ

          “二月は逃げる”といわれるが、その通りで駆け足で過ぎようとしている日々を見ている。 年度末が近づいて来て、日本語補習校の理事長の仕事も途切れなくやって来る。 昨秋から私の両肩を重くしている人事の件がなかなか終わらず少し困っている。 そこに領事館からの案件も来て、パソコンが苦手な私は慣れない事務仕事に四苦八苦している。これが全て無償仕事である。事務員さんが欲しいと無性に思う。 “在外子女の日本語教育を担う補習校”は文科省や外務省関係で援助を受けているため、領事館とのやり取り

          ストレスとワタシ

          親として、自分自身として。

          昨晩、元夫のDと話し合いをした。 詳細は割愛するが、生活に密着した話で本当なら昨年のうちに話しておかないといけない類のものだったのだが、話し合い嫌さに何かと理由をつけて延ばし延ばしになっていた。 今年だってうかうかしていたら時は駆け足で過ぎ去って行く。精神衛生上ちゃんと話した方がいい。 1時間以上に渡った話し合いで、ヒートアップして大きな声も出てしまったので彼が帰った後、心配顔の娘(14歳)が部屋に入って来て私に尋ねた。 「母上、大丈夫〜?」 (注:漫画とアニメ好きな娘

          親として、自分自身として。

          ただいま瞑想中。

          1月に入ってしばらくしたある日の夜、唐突に眩暈が始まった。ふだん眩暈などあっても一瞬なので目を閉じてもひたすら、瞼の奥でグルグルと世界が回転している状態に焦った。 それが丸一日半続いて3日目の朝、目を覚ましたら眩暈は終わっていた。 眩暈と一緒に軽い嘔気もあって、これが何かの風邪ウィルスによるものなのか、心因性のものなのか、もしや更年期障害か!?と焦ったがよく解らない。 ただ眩暈が起こる少し前に久しぶりに元夫 Dとひと悶着があった。 悶着というか、私が一方的に口火を切るようにし

          ただいま瞑想中。

          2023年のこと、そして感謝と。

          2023年は大きな節目の年でした。 17年間の支援の終わり 18年前にリベリアで出逢い、2006年から支援を続けていたマーサが日本の大学院を卒業することで、私にとって大きな安堵を伴う節目の年になるなぁ...と、2月くらいから漠然と、しかし強く感じていました。 卒業式の日に30歳になった彼女を、2006年初めて治療のために日本に連れてきた時、私は同じ30歳だったのでした。 この符号に、なにか運命の輪が廻っている様な不思議な感覚になりました。 17年という振り返れば途方もな

          2023年のこと、そして感謝と。

          両極のハザマ/境界線の上昇|#小牧幸助文学賞

          ❄︎ 両極のハザマ ❄︎ 境界線の上昇 #小牧幸助文学賞

          両極のハザマ/境界線の上昇|#小牧幸助文学賞

          コダマコトダマ|#小牧幸助文学賞

          脈打ち呼ぶ己が声に魂を研ぎ澄ませてみろ。 「20字で小説を書く」 小牧幸助さんの企画に参加させていただきました。 20字で小説なんか書けるの?! と最初は思いましたが、限られた枠(制限)の中で産み出されるものって奥深く面白いなぁと感じました。人生においてもまた然り。 創作は殆どしない者ですが、とても楽しかった!みなさまも是非気軽に参加されてみてください。 新しい世界が拡がるかも...!? #小牧幸助文学賞

          コダマコトダマ|#小牧幸助文学賞

          2年前の11月、新月の日にnoteを始めました。 新月には願い事をすると良いと知って心の中に在る“夢”みたいなものを書き出しました。それが全て叶っていると気がついたのは最近。 これは夢だなぁ...と思いつつ書いたものが。 今日、11/13が同じ蠍座の新月。 ただただ感謝です。

          2年前の11月、新月の日にnoteを始めました。 新月には願い事をすると良いと知って心の中に在る“夢”みたいなものを書き出しました。それが全て叶っていると気がついたのは最近。 これは夢だなぁ...と思いつつ書いたものが。 今日、11/13が同じ蠍座の新月。 ただただ感謝です。

          「二つの脳、二つの心」を生きる

          金曜日にドイツ語のインテンシブコースが終わって一抹の寂しさを感じている。 たった3週間だったけど深く学べた時間だった。 今までもオンラインでドイツ語学習をやってはいた。でもそれは会話中心で、文法を深く学んだのは9年ぶりだった。 ゲーテはドイツ語学校として本当に優れた学校だけど、受講料がとても高いことでも有名だ。 ゲーテの先生が優秀というのは以前も受講して知っていたけれど、今回更に分かった事があった。 「良い先生」というのはモチベーションを引き出してくれるということ。 今回

          「二つの脳、二つの心」を生きる

          “あの日々”が語りかけてくるもの。

          手術室で働いていた頃が夢に出てくることがある。 それは一年に1回か2回だけど、夢を見た朝には軽い驚きを感じる。 もう四半世紀も前のことなのに...と。 以前はもっと頻繁に見ていたけど、ここ10年くらいはほんの時たましか見なくなった。 それでも完全に消えることはない。 よほど深くあの日々は私の中に根付いているのだろう。 私が東京の総合病院で働き出したのは1997年だった。だから今でも“1997”という数字を見ると特別な気持ちになる。 新人ナースとして手術室に配属されるとい

          “あの日々”が語りかけてくるもの。

          呟きのようなことを書きたくて...

          先日、元夫Dとハグをした。 それはこの4年間で終ぞなかった長さのハグになった。 最近9年ぶりにドイツ語のインテンシブコースに通っていて、疲れてお昼寝(夕寝)をしてたら家の用事で彼が来ていた。 頭がしっかり起きているいつもの自分だったら、私の意識はそんな風にすることを許さなかったはずだ。起き抜けで意識が鮮明でなかったから、ボーっとした頭は理性のネジが少し緩んでいて、ときにはそのくらいが良いみたいになる瞬間もあるのかもしれない。 突然のことで驚いた様だったが嬉しさが伝わって

          呟きのようなことを書きたくて...