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2023/12/19火曜・己の性癖を思い知る有給

9時50分に起きる。9時に起きようとしたのに二度寝してしまった。

今日は有給を取った。12/17(日)に即売会にサークル参加していたので本来は月曜に取りたかったのだが仕事のスケジュール上難しかったので一日置いて今日取った。久しぶりにゆっくりと寝て良い気持ち。それにしても寒い。くしゃみをしながらベッドより這い出る。

顔を洗ったら皮膚科の予約をして朝食。お豆腐を器に移し、レンチンしてからお茶漬けの素とお湯をかける。豆腐茶漬けは胃に優しくて好き。その後紅茶と頂いたクッキーを食べながら皮膚科の順番を待つ。11時くらいに家を出て近所の皮膚科へ。今日も先生は美しかった。

11時半頃終わり、図書館へ。今日の予定は皮膚科→図書館→カフェ→サイクリング→買い物。ひたすらのんびりする日。

前にも書いたが我が街の図書館はとても綺麗で広く、漫画の品ぞろえがかなり良い。下手な満喫より揃っている。今日も平日昼間から沢山の人が漫画を黙々と読んでいた。

読んだのは近藤ようこ先生の「身毒丸の物語」と萩尾望都先生の「11人いる!」。

まずは「身毒丸の物語」から。寺山修司の舞台版を見たことはないが、話のあらすじは知っている。けどそれはあくまで舞台版なので、説話の「しんとく丸」は殆ど知らない。
近藤ようこ先生の漫画はやはりとても良い。結構大胆に白い(背景的な意味で)のだけれども、手抜きというより"余白"である。そして光と闇の描写にメリハリがある。柔らかくどこかエロティックで、そう思っていると急にハッと胸を突くページの使い方をする。

このwikiとは結構話が違っていて、説話らしい教えのようなものはあまりなかったように思う。近藤先生ナイズされた話なのだろう。あとがきには「理論と情感が相反してムチャクチャになる」的なことが書いてあった。

鏡によるアイデンティティ不在の証明⇔どうしてよ!!!

うーん、確かに。姫の恋……恋?の話とも言えるし、あの時代の人間は役割によって生きていて、よほどの豪傑でないかぎり「個」なんてなくて世界は御仏の掌の上……って話とも言える。高丘親王航海記の春丸と秋丸のように我が半身の他人にアイデンティティを投影しているのかな?なんとも説明が難しいが、私はとても好きだった。最後の1Pで寺山修司版のあの有名なセリフを思い出す人は多そう。お母さん、もう一度僕を妊娠してください。…………。

次に萩尾望都先生の「11人いる!」。実は萩尾先生の作品を読むのは初めて。代表作の一つであるこのお話はずっと気になっていたので読めてよかった。三浦しをん先生がエッセイでフロルベリチェリ・フロルは理想のヒロイン第三位!ヌーがフロルを抱き上げるとこが好きだ!と書いていて、それがずっと頭に残っていた。

結果、フロルは超かわいい!でもなんか、個人的には「ええ~そっち行っちゃうの~~~?」と感じたかなあ。続編、番外編とどんどん女の子になっていっちゃってちょっと残念。あ、ヌーも良かったです。鱗のある美僧侶という刺さる人は刺さりまくるキャラで、私の主観だと作中トップレベルで顔が整っている──と思うのですがどうでしょう。フロルに対し動揺しまくっちゃうアマゾンも可愛かったです。釣り眉垂れ目最高!

でもまあ、私はずっと「王さま(バセスカ)……♡」と14歳少女の初恋のように胸をときめかせておりました。バセスカはある惑星の王様。輝かしいブロンドの前髪ぱっつん姫カットで柱に寄り掛かるポーズもバレエダンサーぽくて愉快。リーダーシップがありカリスマ性もあり、けど少し短気というか融通が利かんタイプ。続編では更にメイン人物として描かれるし、続編の方がイケメン。

ずっと脳内少女が柱の陰からラブレター片手に見つめる昭和的な片思い感情と共に罠にはめられたり命を狙われたり辛い目にあっているバセスカ様を応援。しかし「多分この子とくっつくな……」の予想通りラストで盟友の妹と婚約しちゃいました。お幸せに……。

年季の入った夢女とは言え、いい歳の女を少女に戻してしまう萩尾先生の手腕、さすがである。脳内でマッキーがもう恋なんてしないを歌いまくっている。いいもん、あーしには緑先輩がいるから。

そう。実はこのnoteで一番書きたかったのは緑先輩について。

緑先輩とは続編の「東の地平 西の永遠」に出てくる宇宙大学5年生の男性。主人公タダとフロルの先輩にあたる人でギャグ担当のチョイ役なんだけど、この人の初登場ページで高笑いしそうになったね。センター分けのワンレンの黒髪ロン毛の眼鏡のセーター着用の女好き(でも多分モテない)。正直超フェチい。なにそれ。ずるいよ。

どうしても緑先輩をご紹介したくてこの文を書きながら電子版購入しちゃったもんな。バセスカ様にどきどきしていた脳内少女はもういない。いるのは三度の飯よりロン毛が好きなオタクだけ。業である。

ではどうぞ。

萩尾望都「東の地平 西の永遠」 ※ネタバレ箇所塗りつぶしてます


(そのセーターの柄何?とかは置いといて)良い………………。

多分大多数の方には「???」て感じだろうが、当方かしゆか、仲間由紀恵さん、トム・ブラウンの布川さんあたりの髪の毛をうっとりと何時間でも眺めていられる筋金入りのロン毛フェチなのである。上で語った近藤ようこ先生が好きな理由の一つに平安時代のお話をよく描かれるので、素敵な黒髪ベタ無しロン毛が心ゆくまで見られるから、というのもあるし。バセスカ様も素敵だけどやっぱりロン毛は黒髪が至高。

性癖に嘘はつけない。なぜここまでロン毛が好きなのかお話しすることもできるが、「風に揺れる柳の葉」「川の水に晒された布」「垂れ下がる藤花」「異様にでかい窓を覆うカーテン」「緞帳」等のワードが目白押しなので異様な雰囲気を醸し出すことになる。ともあれ、また二人ほど良質ロン毛男性を心のデータベースに登録できた。感謝。

大満足で図書館を後にし、2時半ごろに近くのカフェでモンブランタルトとコーヒーを頼む。うまい。

その後は川沿いを15分ほど自転車で走った。冬至が近いからか、まだ15時過ぎなのに夕暮れの気配がうっすら漂っている。ずっと日陰を走ることになりやや寒かった。川には鴨、コサギ、アオサギなどがいた。川沿いを自転車で行くのは楽しい。そのまま普段通らない道を使って隣町のショッピングセンターまで行ってフラフラした。本当にフラフラしていたので何を見たのかいまいち覚えていない。ヘアオイルを買ったことだけは覚えている。

17時過ぎに帰って来て軽く掃除してからお風呂。お風呂から上がると17日に会場から送った荷物が届いた。昨日受け取りにしても良かったのだけど、のんびり過ごした休日に受け取るのも楽しみが増えて良い。沢山の差し入れと買った本たち。有難すぎるお手紙たちも宝物である。本当にありがとうございます。大量のお菓子のおかげでこの冬の蓄えは十分。きっとすぐ食べつくすが、景気が良いので無罪。

夕飯にゴマ投入キムチ鍋を食し、久々にnoteに日記を書いた。読み返して一番リキが入っているのがロン毛どうこうのあたりなので客観的に見てもキショいなと思うが、恥じはしない。

明日は退屈な打ち合わせが入っているので少し憂鬱だが、あと少し頑張れば年末休みに入るのでなんとか駆け抜けたい。皆様も仕事納めまで自分に甘く生き抜きましょう。


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