見出し画像

論語の名言「己の欲せざる所は、人に施す勿れ」から学ぶ子育て:思いやりの心を育む

この記事を選んでいただき ありがとうございます。


30年ほど小学校の教員として勤務してきた経験から

「論語の名言から学ぶ 子育ての極意」をご紹介します。


子育ては、親にとって人生最大の挑戦であり、喜びでもあります。

しかし、日々試行錯誤の連続で、行き詰まってしまうことも少なくありません。

そんな時、指針となるのが、古来から受け継がれてきた先人の知恵です。


今回のシリーズ記事では、孔子の教えである論語の中から、子育てに役立つ名言を紹介します。

それぞれの言葉に込められた深い意味と、現代の子育てに活かせるヒントを探っていきましょう。




はじめに

子育てにおいて、子どもに「思いやりの心」を育むことは、社会で円滑な人間関係を築くために必要不可欠です。

しかし、子どもに直接「思いやりを持って」と言っても、なかなか理解できないこともあります。

そこで今回は、論語の「己の欲せざる所は、人に施す勿れ」という名言を取り上げ、子どもに自然と「思いやり」を育むためのヒントを探っていきたいと思います。


論語の名言


己の欲せざる所は、人に施す勿れ


名言の日本語読み


おのれの欲せざる所は、ひとにほどこすことなかれ


名言の意味

この名言は、「自分がされたくないことは、他人にもしてはいけない」という意味です。

つまり、相手の立場に立って考え、相手の気持ちを理解することが、「思いやり」の心を持つということになります。


子育てへの活用方法と具体例


1. 日常生活の中で「思いやり」の言葉を意識する

子どもは、親の言葉遣いを真似して学びます。

日常会話の中で、「ありがとう」「ごめんなさい」「お先に」「どうぞ」などの言葉を使うことで、子どもは自然と「思いやり」の言葉を身につけることができます。

具体的には、以下のような方法が有効です。

  • 子どもに対して常に丁寧な言葉を使う

  • 感謝の気持ちを伝える

  • 困っている人を助けようとする

例えば、道を譲ってもらったら、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることで、子どもは感謝の大切さを学ぶことができます。


2. 相手の立場に立って考えることを促す

「思いやり」は、相手の立場に立って考えることから生まれます。

子どもに、相手の気持ちや考えを想像させるような質問を投げかけ、考える習慣をつけさせましょう。

具体的には、以下のような方法が有効です。

  • 「もし自分が同じことをされたらどう思う?」と質問する

  • 絵本や物語を通して、登場人物の気持ちについて話し合う

  • ロールプレイングを通して、相手の立場を体験させる

ロールプレイングとは、役割を演じる行為やそのような形式を持つゲームを指す言葉である。参加者は特定のキャラクターや役割を担い、設定されたシナリオやルールに基づき行動を行う。
ロールプレイングは、教育や研修の場でも用いられ、実際の状況を模擬的に体験することで、理解を深める効果がある。

実用日本語表現辞典

例えば、友達と喧嘩をした場合は、「友達はどんな気持ちだったと思う?」と質問することで、子どもは相手の気持ちを理解し、謝罪するきっかけになります。


3. 多様な価値観を受け入れる

現代社会は、多様な価値観が尊重される時代です。

子どもには、自分とは異なる考えや意見を持つ人にも寛容で、「思いやり」を持って接することが大切です。

具体的には、以下のような方法が有効です。

  • さまざまな人との交流機会を設ける

  • 異なる価値観を受け入れる大切さを伝える

  • 偏見や差別をなくす

例えば、ボランティア活動に参加したり、国際交流イベントに親子で参加したりすることで、子どもは多様な価値観に触れ、受け入れることができるようになります。


さいごに

「己の欲せざる所は、人に施す勿れ」は、子どもに「思いやり」の心を育むためのヒントが詰まった名言です。

親が日常生活の中で「思いやり」の言葉を意識し、相手の立場に立って考えることを促し、多様な価値観を受け入れることで、子どもは社会で円滑な人間関係を築き、幸せに生きていくことができるのです。




最後まで読んでくれたあなたへ
ありがとうございます。
もし、気に入ってくださった時には
”スキ” ”フォロー”をいただけると
飛び上がって喜びます。
コメントなんていただけると踊り出します。
今後もよかったら、のぞいてみてください。


この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?