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最近読んで良かった漫画4選(2022年9月編)

2022年も残り3ヶ月程度となってきた。
今年も多くの漫画を読んできたが、そんな僕が「これは面白い!」と唸った4作品についてご紹介しようと思う。
どの作品も比較的新しく、今からでも追いつきやすいものなので、興味が湧いたらぜひ買って読んでみてほしい。

『日本三國』(既刊2巻)

今のところ、今年いちばん衝撃を受けた作品が、この『日本三國』だ。

舞台は近未来の日本なのだが、文明が明治時代の水準まで下がってしまい、三つの国に分かれ、内戦状態にあるという舞台設定。
刀や銃を武器にして、各国の兵士たちが日本再統一を目指していく様が見ていて熱い。

画力も高く、絵が繊細で、どんどん世界に引き込まれる魅力がある。
まだ、話が動き出した段階で、これからどう転んでいくのか全く予想できない面白さがある。ライバルキャラも魅力的な漫画なので、本当に隙がない。

早く続きが刊行されてほしいと毎日願っている。そんなレベルでハマった作品だ。

『ダーウィン事変』(既刊4巻)

チンパンジーとヒトのハーフ、「ヒューマンジー」のチャーリーが主人公の漫画。
チャーリーの人間社会での生活や、ビーガンのテロ組織の暗躍など、人権や動物の権利にも着目した物語が展開される。
チャーリーを通して、人とは何か、動物とは何か考えさせられ、テーマ性が高い。

僕は普段何気なく「肉」を食べているが、その裏で行われている命のやりとりに目を向けさせられるし、チャーリーを通して守られるべき人権とは何かについても考えさせられる。
色々なテーマが含まれている、大人が読んでこそ面白い漫画。

『三拍子の娘』(既刊2巻)

一緒に暮らす三人姉妹の日常を描いた作品。
長女のすみ、次女のとら、三女のふじがそれぞれ少し抜けたところがある愛嬌溢れるキャラクターをしていて、読んでいて気持ちが和む。
絵のタッチも優しく柔らかなので引っ掛かりなく読むことができるのも良いポイント。

1話1話が短く、コンパクトにまとまっているので、気軽に読むことができて良い。
また、毎回誰かしらトラブルを起こし、誰かしらフォローに回っているので、読んでいてついつい応援したくなってしまう面白さがある。
刊行スピードがゆっくりなので、気長に待ちながら楽しみたい作品。

『ひらやすみ』(既刊3巻)

フリーターの主人公が仲良くしていた独り身のおばあちゃんが亡くなり、住んでいた平家を引き継ぎ、そこで美大生の従姉妹と平和に暮らすという日常もの。

長いモラトリアムを眺めるように読むことができ、主人公たちの日常にほっこりさせられる。
ゆったりとした時間の流れが、画面からも感じられるような暖かいタッチの絵で、読んでいて癒される。

しかし、どんどん大人になっていく周囲にハッとさせられたりと、モラトリアムをただのんびり過ごすだけではないのがこの漫画の面白いところ。
まったりとしつつも、気付かされることもたくさんある学びの多い漫画です。

2022年後半もまだまだ読んでいく…!

2022年も残り3ヶ月。
まだまだ気になる漫画、続きが読めていない漫画が何作品もあるので、お金と時間が許す限り読んでみたいと思う。

おすすめ作品があれば、コメントやTwitterで教えてください。
買ってしまうかもしれません。

Profile
Yuki Shibuya │ 423(シブサン)
97年生まれ/新卒入社を10ヶ月でリタイア→転職/双極性障害クリエイター/ALLY/Webメディア編集・ライター・イラストレーター/漫画、生きづらさ、学びについて書いてます/カントリーマアムが主食


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