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どうしても『君は放課後インソムニア』について語りたい。

皆さんにどうしてもおすすめしたい漫画がある。
それが、『君は放課後インソムニア』という作品だ。
この漫画が好きで好きでたまらないので、今回のnoteでは語らせていただきます。

あらすじ

不眠症の男子高校生の中見と、同じく不眠症の女子高生の曲は互いに隙間を見つけては学校で眠っていた。

そんな中、良い昼寝スポットを見つけるために、中見が誰も使われていない天文室に行くと、そこで曲が昼寝しており、出会うことになる。

中見と曲は天文室を2人の共通の昼寝スポットにしようと約束し、共同利用していく─。

徐々に深まる2人の関係

堂々と天文室を使えるようにするために、中見と曲は「天文部」を立ち上げて活動するようになる。

それからは、2人で星空を撮影しに行くことが増え、中身が曲の写真を撮るなど、2人の距離が段々と近づいていく。

この絶妙な距離の縮まり方が、うぶな高校生の青春といった感じで甘酸っぱい。
巻数を重ねるごとに本当に少しずつ距離が近づいていくので、読んでいるこちら

絵もシンプルで可愛い

この作品の魅力は甘酸っぱいストーリーだけではない。
それを支える絵もまた読者を惹きつける。

『君は放課後インソムニア』第6巻 表紙

例えば、これは6巻の表紙だが、中見と曲の関係が縮まっている様子がひと目で分かるイラストだ。

少ない線で描かれ、そこに質感のある塗りが加えられている。
デフォルメされているのに、現実味もあるような不思議な感覚になるカラーイラストだ。

重大なシーンで恥じらう曲

他にもこのような、恥じらいを見せる曲を軽めの線で描き、変に重々しくていないのが特徴だ。
恥じらい方も、表情を丁寧に描き分けて、頬を赤らめることで表現している。

背景がリアルな分、すっきりした線で描かれる人物が浮き上がっているのかもしれない。

学校へと向かう曲

これは学校へと向かうため、家を出る瞬間の曲。
まさに“瞬間”と言うのがふさわしいほど、今にも動き出しそうな絵だと思う。

この絵も背景がそれなりにリアルに描かれ、曲も少ない線で描かれているが、制服や靴などの小物は緻密だ。

そして、この「一歩踏み出そうとしている」感じが、絵に躍動感を出している。

総じて言うと、「自分もこんな絵が描きたいな」と思わせるような、自然で温かみのある絵だ。

既刊9巻、アニメ化・実写映画化も決定

2022年7月時点で、『君は放課後インソムニア』は9巻出ている。
原作に追いつくのには、まだ間に合うレベルだ。

2023年にはアニメが放送されることも決まっており、注目作であることは間違いない。

実写映画も、まだ詳細は不明だが、この爽やかさを存分に再現して欲しい…。

まだ読んでいない方は、ぜひ中見と曲の関係の変化を楽しんでほしい。

Profile
Yuki Shibuya │ 423(シブサン)97年生まれ/新卒入社を10ヶ月でリタイア→転職/双極性障害クリエイター/ALLY/Webメディア編集・ライター・イラストレーター/漫画、生きづらさ、学びについて書いてます/カントリーマアムが主食

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