会社は生活を保護してくれる「城塞都市」
会社に守られ、会社のおかげで安定した生活を送ることができていたんだな、と会社を辞めて痛感した。
辞めた時は「やっと地獄から解放された…」「これから自由に生きることができる」と息巻いていた。
そんなことを昨年9月末に思ってから半年、僕は無職だったり少しだけ業務委託をしたりと不安定な生活を送っている。
会社を辞めた理由は、僕の持病である双極性障害(躁鬱病)が原因で、体調が上下してしまい、パワハラなどのトラブルもあって我慢できなくなり、逃げ出すように辞めてしまった。
しかし、辞めてからというもの、付き纏うのはお金の心配ばかり。
定職にもなかなか就けず、焦っているのが近況である。
そこでつくづく「僕は会社という存在に守られて、生かされてきたんだな」とい実感した。
「会社」というものは、「雇われる身」としてはひとつの「城塞都市」に入り込むようなもので、そこの中に入ってしまえば、外敵からは身を守ってもらえるし、中でコツコツ仕事をしていれば、それなりの報酬を受けることができる。
まさに「至れり尽くせり」な環境こそ、サラリーマンにとっての「会社」である。
おまけに、特に新卒や若手からすればスキルを学びながら成長させてもらえる場なので、良いところを挙げたらキリがない。
一方で、「城塞都市」内部でトラブルが発生した際には逃げ道が少ないのも確かだ。
そんな時は別の「城塞都市」へ移るほかない。
そんな問題に直面することがなければ、よく言われる「石の上にも三年」という言葉どおり、3年以上のキャリアを積んで次のステージを考えるのが良いだろう。
僕は先述した通り、双極性障害を患っているので、「城塞都市」が守る範疇を超えてしまい、去ることにした。
「会社員」は圧倒的に「マジョリティ」向けに作られた労働システムである。
もしあなたが「マジョリティ」的な健康でバイタリティあふれる人間ならば、積極的に「会社」を活用して成長してしまおう。
その時は、オーバーワークしないように注意すること。
そして職場の人間関係を良好に保つことが不可欠だ。
ぜひ「城塞都市」のあらゆる成長機会・福利厚生の恩恵を受けてステップアップしてほしい。
僕もまた、自分に合った「城塞都市」に足を踏み入れようと思っている。
自分の生み出したもので生きていきたい。幼い頃からそう想って今も生きています。これからも創ることが喜びでいられるように、いただいたお金を使おうと思います。