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ジャンル不明のおもしろ漫画『ダンダダン』

『ダンダダン』という漫画をご存知だろうか?
少年ジャンプ+というアプリで配信されている漫画だ。

2022年4月時点で既刊4巻なので、知っている人も少ないかもしれないが、
去年から漫画界では話題になっている。それくらい面白い。

この漫画が、まぁ〜衝撃度が高く、毎巻買う度に、いや毎話読む度に雷に打たれたような感覚になるので紹介したい。

ジャンルがよくわからない。

決してdisっている訳ではなく、『ダンダダン』の魅力のひとつとして、「ジャンル不明」が挙げられる。

4巻読んできた今でも、ひと言で説明できない「ジャンルの渋滞」が起こっているのがこの作品だと思う。それくらい色々な要素が盛り込まれたものになっている。

少なくとも、オカルト・SF・ラブコメ・学園・バトルの5つは盛り込まれているのではないだろうか…いや、もしかしたらまだあるかも…?

ただし、ただの「渋滞」に終わっているのではなく、ちゃんと「交通整理」されていて読みやすい構成になっているのには脱帽する。こんな漫画読んだことない。

圧倒的な画力に感動する。

『ダンダダン』第1話

何と言っても『ダンダダン』の魅力の一つは、その圧倒的な画力。
電子で読んでも紙で読んでも、思わずページをめくる手が止まるほど、息を呑むような画面が現れる。

キャラクターデザインもしっかりしていて、表情も豊かなので各キャラクターに愛着が湧く。

デフォルメされていたり、現実にはいない妖怪やUMAが描かれていたりするのに、どこかリアルな質量感があり、つい見入ってしまう不思議な力がある。

『ダンダダン』第1話

「漫画力が高い」ってこういうことを言うんだろうな、と純粋に思った。

同じような感動を『ハイキュー!!』でも味わったことがある。

単純だけど予想ができないストーリー

盛りだくさんな要素に反して、ストーリーラインはかなり明快。
主人公たちの目的も、その度ごとにはっきりしており、その目的に向かって一直線に進んでいく様は読んでいて心地良い。

ただ、単純に戦うのではなく、一連の流れの中でドタバタするのが『ダンダダン』の特徴。

そのドタバタが毎回突拍子もないので、毎話どうなってしまうのか気になって仕方がない。

それに、ここまでのドタバタを描けるのも、根幹のストーリーラインが単純明快だからだと思う。ストーリーラインが複雑だと、物語に“遊び”がなくなってしまうと思うからだ。

そういった意味でも『ダンダダン』はとても作り込まれた作品だな、と感じる。

キャラクターたちが動き回る様子を眺めるのが楽しく、思わず何度も読み返してしまう作品。

まだ4巻。追いつくなら今。

「このマンガがすごい 2022」のオトコ編第4位にも選ばれているこの作品。
しかし、2022年4月時点では、まだ4巻までしか発売されていないので、追いつくなら今。

もちろん、少年ジャンプ+のアプリなら初回全話無料で読めるので、気軽に試してみるのもアリ。

とにかく、1人でも多くの人に『ダンダダン』の魅力が広まり、一緒に完結まで見届けられれば、と思う。

Profile
Yuki Shibuya │ 423(シブサン)
97年生まれ/新卒入社を10ヶ月でリタイア→転職/双極症クリエイター/ALLY/Webメディア編集・ライター・イラストレーター/漫画、生きづらさ、学びについて書いてます/カントリーマアムが主食

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自分の生み出したもので生きていきたい。幼い頃からそう想って今も生きています。これからも創ることが喜びでいられるように、いただいたお金を使おうと思います。