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Z世代の働き口について。〜転職者が地元企業のHPを見て感じたこと〜

新年度になった。

新しい職場やクラスになる人も多いことだろう。
まずは新天地での活躍、心から祈ります。

かくいう自分も2月から一足先に新しい職場に入った。

今の職場の年齢層はというと、自分が入るまでは一番若くても40代。
そこから50代、60代、そして嘱託再雇用の70代も健在というベテラン層が占めている。

パートさんも複数いるが、各々子育てをそろそろ終えるか、すでに終えて悠々自適に旦那さんと旅行に行ったりしている年代だ。

30代の自分が入ったことで会社は若返りを図ろうとしている。
もともと上の世代と接するのに苦ではなかったし、まだ入ったばかりの身分で大変恐縮だが幾分関わり方も分かってきた。

なぜこのような環境に飛び込んだかと言う理由の一つに、今の20代、いわゆるZ世代との関わりを持ち、そういった若い人がいない職場でも働き口を徐々に増やしていきたいと考えたからだ。

前職ではネット通販の会社に4年ほど在籍して、WEB制作や営業、受注管理など主に20代、30代の人々と一緒に仕事をしてきた。

自分が入社したときは20代後半だったが、それでも配属されたチームで一番年上という立ち位置。それくらい若い職場だった。

なんといってもやはり彼らの強みはSNSやインターネットが物心ついたときから身近であり、スマホやタブレット機器も普通に右腕として使いこなせること。

サイトSNS担当の女性は副業でインフルエンサーをしており、コスメブランドの広告収入を多少なりとも得ていたという。(一応前職では副業NGだが、会社の売上にちゃんと貢献していたし趣味のくくりで暗黙の了解を得ていたような扱いだった。)

自分が会社を去るときの送別会でその女性が言っていたのを思い出す。
「今は会社のお給料もまだまだ少ないし、趣味のコスメでなんとかバズらせて生活の足しにしてますけど、これが続くとは全然思っていないですし、30になったら働き口があるのか不安です〜」という。

なるほど、ハッとした。
地方から上京して、大学を卒業後に数年働いてからまた地元に戻りたいと予てから言っていたが、戻ったときに自分がやっていたことを活かせる職場が果たしてあるのかと思っているそうだ。

超高齢化社会を迎える日本が、Z世代やその次の世代を受け入れる職場があるのか。

自分の今の会社のHPを見ると、一昔前のHTMLと無料素材で取得したであろうJPEGの貼付け画像が現役でトップを飾っている。

聞くと、一応求人ページを設けているが、やはりHPから人材募集してもアクセスすら無いとのことで、大手転職サイトの登録料を払って仲介してもらっているという。

ターゲットは幅広くとは謳っているが、次の若い世代。
ましてや地域密着型の専門職の募集となるので余計限られてくる。

正直、これでは集まらない。
いや、集めているのだろうが、求職者が気付かない。

また、求職者側が気づいてもこの会社で続けていけるのだろうかという一抹の不安が残る。

このようなHP環境の中小企業はまだまだたくさんあるのではないだろうか。

自分ができることを考えると、まずはこうしたサイトのリニューアルを行うこと。そして、ちゃんと利益も出ていて機能している会社だということをアピールして、若い人にも注目してもらえるようにすること。

日々の業務をしっかりこなすとともに、下の世代にも身近な働き口を整える環境づくりにも配慮していきたいと思う今日この頃。

大企業にいて飛躍したいと強く願う人は別として、今の実生活を顧みて、地に足を付けて働きたい人は、特に地元の企業でもいい会社があるから少し探して見つけてみて、とお伝えして終わります。


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