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ノーナリーブスと「邦ロック」に括られるということ①

僕が最初にNONA REEVESを知ったのは、スペースシャワーTVで2007年頃に放送していた『音知連』という音楽クイズ番組(この番組の画期的だったところは問題に関する雑学を披露すれば別ポイントがもらえる方式で、当時このシステムをパクった地上波クイズ番組をよく見かけたな~)で、クイズの回答者として出演していたボーカル・西寺郷太さんのクイズの強さがすごく印象的でした。で、放送の合間に回答者のミュージシャンのMVが流れていて、ノーナは「DAYDREAM PARK」だったんですよね。それを聴いて「バンアパみたいだな」と思ったんです。おそらくギターのカッティングの印象でそう思っただけなんですが、こういう第一印象って全然消えないのが不思議ですね。今はまったくリンクしないのに。

その後、近所のブックオフを巡っていたら、アルバム『NONA REEVES』を500円で手に入れたり、これまた近所のTSUTAYAで『SWEET REACTION』のレンタル落ちを手に入れたり、ブックオフのシングルコーナーで『CHANGIN’ (feat. YOU THE ROCK★)』が100円で並んでいるのをよく見かけたり。「今まで全然知らなかったのに、ノーナってこんなに手軽に買えたんだ」という気持ちでした。主に2000年代前半に発売されたものが中古で多かったかな。ギターポップやロック、ソウルやファンク、AOR等の音楽性の幅に惹かれてどんどん好きになっていき、現在も変わらず愛聴しています。

で、僕の周りの音楽好きの同級生は誰もノーナのことを知らなかったんですよね。1990年生まれの僕にとって2000年代は丸々10代。思春期~青春期を過ごした時期でした。そのときの実感でいうと、2000年代の音楽シーンはまさに邦ロック全盛時代。ロックフェスがブームとなり始め、僕がよく見ていたスペースシャワーTVやViewsic(2004年5月から現在のMUSIC ON! TVに名称を変更)にはBUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATION、レミオロメン、ACIDMAN、ストレイテナー、10-FEET、BEAT CRUSADERS、GOING UNDER GROUND、サンボマスター、フジファブリック、Base Ball Bear、チャットモンチー…、と名前を出せばきりがないほど邦ロックバンドが出演し、それをチェックして近所のGEOへCDをレンタルしに行っていた自分がいました。

(②へ続く)

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