炒飯を

かき込む傍に 蝉の声


 今朝は涼しくて起きるのが遅くなりましたが、部屋のリモコンを手に取って見ると、30℃でした。もう八月も終わるというのに、真夏の温度です。昨日タッパーに入れた筑前煮を小分けにしてレンジで温めます。チンとなって小皿の温度を服の裾にくるで食卓に置きます。花瓶は透明な筒状でかっこいいのですが、まだ挿せていません。夏の間は花が育たないのです。ベランダのハイビスカスがようやく一輪咲きました。鉄骨にぶら下げた朝顔もようやく何輪かつけるようになりました。小鉢のひまわりだけ咲いてくれません。

 仕事から戻ると、もう夜でした。筑前煮は多めに作っていたから、明後日くらいまで保ちます。それだけだと寂しいので、帰り際にスーパーに立ち寄ってアジの南蛮漬けを買ってきました。トレイを捨てて、茶碗をシンクに置き、大きめのジョウロに水を注ぎます。叢雲と、湿度で、今日は月が大きく見えます。夜の水やりで、ベランダが涼しくなってきました。窓を閉めると、蜻蛉が一匹入り込んでいました。真っ赤な姿が、平たい照明に激しく打ちつけて回っております。秋はもう近いかもしれません。

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