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所感 #1 音楽活動と金銭の話

音楽をやる上で切っても切れないお金の問題。
これからバンドやソロ活動などなど…音楽活動を始める方や既に始めてる方に一つの参考にしていただければと思います。

※あくまでも個人的な考えなので、結局どう考えるかはその人次第です。
俺/私はもう腹括ってるんだよ!って方はブラウザバックしてください。
社会人になってからも音楽をやりたいと考えている悩める学生向けのコンテンツです。


音楽のどこにお金が溶かされるのか。


音楽っていうのはお金がかかります。
もちろん活動規模にもよりますが、続けていくにはそれなりにお金はかかります。
自宅などで趣味程度に音楽を楽しみたいというところでしたら心配は無用。
最低限楽器代くらいで済みます。
この記事で指すのはバンドやソロ活動などで音源をリリースするなどして、それなりに音楽をやりたい人達です。

大雑把なところ、かかる項目は以下のものでしょう。

・機材代 (¥50,000〜¥200,000)
・スタジオ代 (バンドなら¥1,000〜¥2,000、個人なら¥1,000くらい)
・制作に必要なパソコン・周辺機器 (¥250,000〜¥500,000)
・レコーディング代 (¥50,000、宅録の場合はかからない)
・音源を世に出す際のミックス・マスタリング代 (¥20,000〜¥50,000)
・ストリーミングへの配信 (アルバムの場合1年で¥5,000、無料配信もあり)
・CDやグッズ制作費など (物にもよるが¥10,000〜¥25,000)
 ※金額は大体の値段

軽く出しただけでもこの項目数と金額。破産させる気か。
これがバンドであれば所々は人数分で割れるので負担は少ないですが、一人だと全部が自分負担という地獄。
私は現在ソロでやっている人間なので、悲しくも後者でございます。
最近パソコンを購入して¥460,000-前後くらいぶっ飛びました。

これを踏まえた上で次のお話。

「バイトしながら音楽」か「正社員しながら音楽か」問題。


この手の話になってくると議論されるのがこの話題だと思います。
結論から言うと、私は「正社員しながら音楽」がいいのではないのかなぁと考えます。
もちろんどちらにもメリット・デメリットは存在するわけですが、こちらの方が賢いと考えています。
そういう私は大学生の頃、「バイトしながら音楽」の考え方でしたが冷静に考えると博打みたいなことをしなくても音楽はできるわけです。

将来性という話


正社員とバイトでの給与面の差は大きいものです。
「控除額が少ないからバイトの方が稼げる」とか言ってる方がいらっしゃいますが、賞与という存在を知らないのかと思ってしまいます。
加えて給与額の増額。バイトはせいぜい上がる額が限られています。
今は社会人1年目より手取りが多くてもどこかでストップします。
(上記2つはもちろん業種によって有無や額のバラツキはありますが)

最低限の生活で別にいいという方ならそれまでですが、先述したように音楽にはお金がかかります。
活動を維持しつつ、他の趣味や生活にお金を投じるのであれば正社員の方が余裕を持てるということです。

あとは、転んだ時の保険と考えましょう。
何らかしらの理由で音楽を辞めざるを得ない時、残された進路が限られます。
「未経験者歓迎の職場探せばええやん」とおっしゃる方もいるとは思いますが、残酷なことに大体の確率でヤバい企業しか残っていないことが多いです。これは新卒6ヶ月目で転職した私の経験談ですが…

上手く立ち回るということ。


とはいえ、正社員はバイトに比べて制作に当てられる時間の制約があります。正直これは本人のモチベーション次第だとは思いますが、上手く立ち回っていきましょう。
例えば、働きやすい環境を見つける。
業界的に残業が少なめな企業、通勤に時間を取られない立地、音楽で一定以上の収益を考えているなら副業OKの企業、間接的に音楽に関わる仕事。

正社員で普通に働いても休日や寝る前の少しの時間など、意外に時間はあったりします。
あとは、短いスパンで成功しようとか考えないことも大事かもしれません。
焦って変な近道を選ぶと計画性がない故にそれぞれの都合で金銭面や人間関係が悪化したりしてコケます。
長い目で見た方が自分のやってきたことを振り返ることもできるので、確実に自分の作品もアップデートできるし余裕も持てます。

環境


そうして余裕を持ちながら音楽を進めていくにはそれを行える環境も大切。
例えば、奨学金の返済が将来的にあるのがわかっている状態でバイト生活を始めてしまうとかは避けた方が良いということです。
お金が全てとは言いませんが、私は経済的な余裕は心の余裕と考えています。
これがバンドだと変な自信だけで「何年後には売れる」とか言って死に急ぐように活動を行い、その余裕の無さから人間関係も悪くなります。
最近、身内でもその例を見たばかりです。
(まあ、これはそもそも人間性の問題かもしれませんが。)
当たり前のことですが、経済的に余裕がないからとそれっぽい理由を付けて人のお金で音楽をやり始めたらもう終わりです。

まとめ


と言うことで、冒頭で示したとおり「正社員をやりながら音楽」が賢い選択肢と私は考えています。
今の時代は正社員じゃなくても稼げるとか言う方がいますが、それは努力している限られた人の話かマルチ商法で弱者を釣り上げるための話であって真面目に活動を継続したいのならきちんと働きながら活動しましょう。
私が言えることではないですが、社会を知るというのも大事なことです。

それでは皆さま、良い音楽活動を。


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