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効果的な学びを考える!<まとめ>

♦現状認識

①学校で学ぶ内容量は増えてきている。ただし、学ぶ時間は限られている。

②必要とされる力は知識を習得していく力ではなく、変化に対応して学びを活用し新たなものを生み出していく力である。

③授業の重点を学びの習得から、学びの活用に移行する必要がある。

④そのため学校で学ぶ内容を見直し、必要な学びに内容を変えなければならない。何から何まで全部できる必要も無い。比べることに意味もない。

⑤時間は有限。必要な学びの内容を効果的・効率的に行い、変化に対応できる活用の力の育成に時間をかけなければならない。

⑥学びを効果的、効率的に行うためには、子どもに面白い・楽しいなど、進んで学びたいと感じさせる工夫が重要である。

♦問題点・対応策

ここで個人差の問題が。

同じ時間で全員が同じ学びを得ることはできない。「早くできる子もいれば、時間のかかる子もいる。得意なこともあれば、苦手なこともある。」など…

黒板、チョークに代わるこの問題に対応できるツールを先人たちは、生み出してくれました。ICTなどの先端技術です。

学校にPC教室なるものが10年以上前から存在していましたが、授業の中心は黒板、チョーク、そしてノートをとることでした。ノートの提出が未だに成績に反映されている現実もあります。

学校がコロナより休校になり対面授業ができなくなり、ICTの長所や活用の利点に気づきました。

❶授業を記録して何時でも、何回でも見ることができる。複数で同時に授業に参加することができる。

❷世界中の様々な人と繫がり、過去から現代までの知識や考えを知ることが、何時でも容易にできる。

❸利用することで様々な事情により読み書きなどが苦手な子どもも学びに参加できる。

今後、ICTの活用が必要であるが、活用することへ異論も多い。努力して学ぶことに意味があるという考えである。「自分で知識を調べて、ノートを取るなどし、覚えることに意味がある」という意見など

しかし、学びに費やす時間には限りがある、必要な知識がどんどん増加している現実を無視。結果、

1⃣学びに費やす時間が増え、理工系学部では最先端のことを学ぶために大学院に進学することが当然となる。大学の授業程度の学びでは社会では即戦力として役立たない。

2⃣学びを放棄する子ども、参加できない子どもが増加し、社会的な損失の増大している。

3⃣一人一人に対応した学びを成立させようとする教師の仕事量は限界となり、職業としての価値が下がり、公教育としての機能を失うことになる。

♦結論

ICTを活用した学びを推進することで、今より効果的で効率的な学びが期待できる。スタート段階で様々な問題が表出してくることは、予想される。しかし、準備されたタブレットなどを寝かして置くゆとりはない。子どもが主体的に進んで学ぶことのできる場を創ることが必要である。

その場所は学校や教室での授業である必要もない。教科・科目というカテゴリーも重要ではない。もしかすると教師という存在も必要でないかもしれない。

最も重要なことは学校や教師でもなく

子どもが自己の特性を生かし、学びを活用し、変化に応じて多様な課題を解決し、さらに新しいものを生み出す力を育んでいく環境の整備である。




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