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自己否定が悪いと言われる理由とその対応策

自己否定ってやつは、わりと無意識にやっちまうのですよな_(:3」∠)_

もともと、やりたくてやるもんでもないですし。
そんなもん出来るならやりたくないに決まっとると思うのですけども。

でも、ついうっかりやってしまったりするのわけでして。
そのメカニズムと、悪影響あたりを話していこうかなと。


■自己否定は怖いんすよ

自己正当化や自己否定の何が怖いって。

自分が自分についた嘘に、自分が騙されて。
それが正しいと信じ込もうとする
んですよな。

もちろん、無意識ではそんなの嘘ってわかってるわけでして。

そのギャップが辛くて、どんどんストレスを自動的に溜める仕組みです。
変に飾らない方がいいって言われるのはそういうことなので。


自分のことを、底辺とか、ダメとか、本気出せば出来るとか、こんなの本当の自分じゃないとか。
そう思わないほうがいいとか言われるのは、このためです。

だってほら。
自分のことをダメとか思うのなんて、誰だって嫌に決まってるじゃないすか。
「自分がクソザコだから、こんな失敗するのは仕方ない」なんて誰だって思いたくないと思うんですよ。

同様に。
「自分は本来こんなやつじゃない、もっとしかるべき場所でしかるべき活躍ができるはず」っていうのも、全く同じ意味でして。
コレも現状を拒否した、自己否定の一種です。

ダメージ方式が、炎の魔法なのか氷の魔法なのかみたいな程度で、どっちにしろ、自分にダメージをずんどこ入れまくります。

まあ、当然の話なんですけども。
「こんなクソなのは自分じゃない」とか思うたび、思考のプロセスとして
・自分は失敗した
・こんな自分はダメでクソだ
・いやいや、自分がこんなクズであると受け入れたくない
っていう手順を踏みます

つまり、必ず一度は「自分をクズだと規定する」わけでして。

当然、そういうのって、自己によるストレスになるんですよな。
つらい。

本来、ここは「失敗した、あーあ」で良くてですね。
自分がクソだったりダメだったりとかは成否に直接関係ないのにもかかわらず、余計な思考をしてしまうのですな。


■自己否定のしくみ

そうは思いたくないのにそうなっちゃうんで、辛いのもわかるんですけどもな。

もともと、防御姿勢で直接的な外的ダメージを減らそうとするための行動なんすよ。
自己的な理由に一括自動変換する、もしくは自分から切り離すほうが、まだマシに思えるんですな。

でも、いつしかそれ、継続ダメージに変化しちゃうんですよ_(´ཀ`」 ∠)_
自分は24時間、生きてる間はずっと、自分に対して攻撃したりするので。

だから、どっかで自分を責め続ける自分と仲直りするの大事でして。

そこで仲直りできるだけでめちゃめちゃ気が楽になるのだけど、殴り続けてきた自分がなくなると、慣れ過ぎちゃって逆に怖くなるんですよな。

まあとりあえず自己否定の基本ルーチンを理解した上で、対処できるトコからやってこうってのがおすすめではあります。
いきなり変わったりはしないのですが、知ってるだけでも対処できることはあるので。

【自己否定のルーチン】
1)失敗や叱責など、外からのダメージがつらい
2)出来ない自分は嘘 or 元々ダメ、と思いこむ
3)自分がその状態なら失敗は当然、として回避しようとする
4)でも無意識では、そんな自分は嫌だと考える
5)なぜ、どうして、どうせ……と、ループする
6)何らかの方法でストレス発散
→1に戻る

たぶん一番自覚するのは、5のループ状態にあるときじゃないかなあ。
もちろん、自分で作った仮想の原因とのギャップに悩むだけなので、答えもなければ、メンタルの強い弱いとか一切関係ないです。

【自分がダメだからダメ←→なぜダメなんだろう】
【こんな自分は嘘←→他人に自分を肯定してほしい】

の自問自答を繰り返すだけなんで。

要するに、最初から問題も答えも間違ってるので、答えも出ないし出す意味もないんです。

だって
【自分がクソザコナメクジでダメ人間なことをどうやったら納得できるか】
ってのを繰り返すだけなんですわ。

そんなの、納得できるわけないじゃないすか_(´ཀ`」 ∠)_

そういうときは単に、できることもやれることもあるのにわからなくなっとるだけなので。


■何がマズイの?

マズイ点は2つ。

まず、マトモな自己評価ができなくなること。

要するにですね。
自分の状態を「仮想の悪いor良い」に固定する事によって「自分の状態に嘘をつく」というスタイルの防御手段なんです。

そのため、自分のいいところを挙げてみてくださいと言われたとき。
「まったくない」か「教科書的な理想論」しかでてこなくなるんですな。

だって自分の状態なんか把握してないので_(:3」∠)_

とにかく理由なんかどうでもいいので、自分はうまくいかなくても許される存在なんだと仮定することで(自責ではないor仕方がないということにして)安心しようと、自己の状況を全否定するんで。

そこで自分に価値を認めてしまうと「自己責任で失敗するってのが辛い」ので、そうやって置き換えるのですわ。

そんな感じで、とにかく自己の状況を把握しなくなりやすいです。

そしてもう一つは、これはかなりやばくて。
経験を「悪いから悪い」に置き換え処理するので、経験値がたまりにくいことです。

どんな失敗も「自分が悪いから悪い」という理由にしてしまうせいで、原因分析も何もありません。
「ダメだからダメ/本気でないことにして向き合いたくない」と、原因不明にして一切の理由を無くし、自分は悪くないと変換します。

そうすることによって、黒歴史として抹消し、失敗をなかったコトにするんですな。

正確には「黒歴史フォルダに突っ込んだまま、二度と思い返さないように封印保管」します。
なので、結構、何をどう失敗したか忘れるんですよな。
(どれもこれも同じ理由なので、区別しづらい上に思い出したくない)

そもそも、自分の行動になにか責任があって失敗してるわけではなく、「失敗の原因は自責でない仮想の必然に変換し、原因や理由は無視する」という認識の変換がなされている事が多いです。

なので、同じ失敗を繰り返しやすくなります。

また、成功しても「これくらい出来ないと申し訳ない」「この程度、価値がない」「みんなもできて当然」とか考えてしまい、成功の価値が理解できなくなりやすいです。

こんなの本当の自分じゃない、という理想の自分に固定するパターンも、やはり「この程度出来て当然」「頑張るのは正しいから正しい」とか考えてしまい、とにかく自己確認をしません。

仮想の自分を作り出し、そこに全責任をおっかぶせるスタイル。
自己の確認を他者からの承認に頼り切りです。

でも、本来望ましいのは
失敗だろうと成功だろうと、結果を自己確認し、必要な対応をすること
です。

ですが、過程どころか結果まで捻じ曲げて変換してしまうので、自己確認が取れず、代わりにその確認を、周囲の他人という外注にアウトソーシングします。

もちろん、他人はそんなものに付き合ってくれるわけではなく、他人の論理で行動しますので、詳しく対応してくれません。
そのため、えらい苦労しやすいです。


■じゃあどうすればいいのか

対処法としては、色々方法はあると思うし、各人の状況や状態にもよるので、一概にまとめていいものではないと思うんですが。

ただ、確実に一個言えるのは
【自己のステータスを確認できるようにすると、楽になる】
ってことです。

ゲームで言うところの、キャラのパラメーターやステータスの確認ですな。
自己の状況をを確認して、まあそうだねって思うだけです。

コレが「強メンタルって言われる人がやってること」です。

そもそも、メンタルなんて総量が変わるわけでもないので、強いも弱いもなかったりしてですね。
ただ、知ってるから対処できるっていう、それだけの話です。

知らないから怖いし、不安だし、気になるんで。

でも「まあそんなもんだよな」って受け入れられれば、変えたいなら行動するべきだし、そこまでしたくなければ無理にしなくていいだけです。

そこは好みとコストでいい訳でして。
「個人がやりたい分だけやって、やりたくない分はやらなくていい、その責任は自分で負う」という切り分けです。

自分で決めてることに責任を持って、後悔しないだけの話なので。

ああすればよかったこうすればよかったと言っても、もう出来ないことに納得するだけ、というのが責任でして。
タラレバなんて存在しません。そこに納得するのが責任です。

なんかしたいなら、それは次回以降にまたやるしかないし、そのためにどうするかも自己責任なだけです。

そういう自分自身の責任と仲良くなれるかなってだけの話でして。

要は自分の現状に「まあそうだよな」って受け入れるかどうかだけです。

自分に強く言い聞かせなくてもいいし、心に決めなくてもいいし、許すも許さないもないです。
何か強い信念や義務、責務をしないといけないわけでもないです。

単に、自分の現状に納得できるかどうかなので。

受け入れられるようになれば、大体のことは「まあ、自分がそうしなかったんだもんな」or「自分でやったんだからいいんじゃね?」で済みますんで。

それをこう、ひとことで言うなら「覚悟」っていうんですけども。

自分が自分でいることに納得できたなら、だいたい楽になると思うんで。
困ったら自分と対話して許してあげてくだされ。

別に自分はすげえ人物でもないかもだけど。だからってそこそこ出来るし、そこそこダメっぽいし、いい加減で怠惰で感情に流されるけども。
まあ、人間そんなものなので、それで自キャラをどう成長させるか。

みたいなものなので。

こうやって状況に対して知って、理解を深めることも、自分を知るには大事だよねって感じです。

それを責めても否定しても始まらんのですな。

じゃあ、そんな自分とどう付き合っていくか、じっくり長い目で見てやりましょうぜー。
自分と向き合うってより、どんだけ仲直りするか的なものだと思うと、少し楽になるかもしれんです。

ああこんな自分使えねーって思ってみても、別に自分が変わったり成長しないので。

丁寧に見てあげてくだされ。


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