見出し画像

SDGsリレー生配信“住み続けられるまちづくり”について学生が考えてみた!

このnoteは2020年8月23日に開催した”SDGsリレー生配信”のレポート記事です!10時間の配信中に行われた 10個の企画。
ライターの方々が感想を交えながら1つ1つ振り返ってくださいます!

何を学び、何を感じたのか。

みなさんもぜひ、あなたにとってのSDGsを思い浮かべながらご覧ください!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


住み続けられる街づくりとは、どんな街づくりなのでしょうか?

そのために、私達がすべきこととはなんでしょうか?

この記事は8/23(日)に10時間にわたって開催されたSDGsリレー生配信の企画の一つ、岸川詩野さんと正生雄大さんによる「住み続けられる街づくりについて学生が考えてみた」のレポート記事です。この企画ではSDGsの目標の一つである「自然災害等にあってもいち早く元の状態に回復できる持続可能な都市づくり」と、  そのために必要な「いち早く復興できるまちづくり」について考えました。時系列順に企画を振り返ります!それでは行ってみましょう!

1.岸川さんから防災と街づくりに関する提言

最初に、岸川さんから基調講演を頂き、「いち早く復興できるまちづくり」のために必要なことが3つの条件について教えていただきました!

1つ目は「災害時に確実な情報を得られること」です。
災害時には地元のラジオを活用した情報収集を行うことを推奨されていました。
「え?スマホで良くない?」そう思う方もいるかもしれませんが、災害時にインターネットを使えるとは限りません。
また、SNSなどで情報を得るよりも確実であり、住んでいる地域の情報をピンポイントで得ることができます。特に、車社会の地域住民にとっては、車の中でも気軽に情報が得られるので便利です。

画像2

出典:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51785590V01C19A1AC1000/

2つ目は「誰もが安心して非常時に備えられること」です。
そのために行われている取り組みとして、FMひがしくるめ(東京都東久留米市のラジオ)では非常時には英語での情報提供が行われています。
しかしこの「誰もが」という点にはまだまだ課題があり、災害時には日本語を母語にしない人、ハンディキャップを持っている人にも平等に情報を供給する仕組みが必要とされています。
そのような課題解決のため、FMわぃわぃ(兵庫県長田区のラジオ)では「だれも取り残さない」をモットーに日常的にマイノリティに向けて情報提供を行っています。例えば自然災害に関するワードも番組を通して教え、日本語のみのメディアに触れた際にわかるようにしています。


3つ目は「災害後に教訓を後世に残して今後に備えられること」です。
東日本大震災での例では、市民から写真、証言映像などを、報道メディアからは当時のデータをもらい、統計と合わせることで後世に伝える資料が作られています。このような災害の記録を保存し、未来に伝えることを「災害アーカイブ」といいます。この災害アーカイブは、教訓を残すことで災害の被害を減らす意味があるのですが、集めた資料をうまく活用しきれていない現状があります。活用例として、生涯学習を促す災害メモリアル施設の設立や県外、国外の人に伝え、防災意識を高めてもらうことを目的としたスタディツアーなどが挙げられます。

画像3

出典:https://www.udmh.or.jp/learning/

これらを踏まえて、岸川さんから
「地域の住民向けに発信されている情報に触れてみる。」
「未来の都市づくりに繋がる「記録」と「記憶」と伝える活動に興味を持つ。」 という2つのことを、
私達が市民としてしていくことが大切だと提言を頂きました。



2.ディスカッション

岸川さんの講演の後は、正生さんをファシリテーターにディスカッションをしました。その中で特に印象が残ったものを紹介していきます!

【みんなの持つ東日本大震災のアーカイブを話そう】
私たちが当事者としてどう語るか、どう自分たちがアーカイブとして残していくかを考えるためにそれぞれの東日本大震災での体験を共有しました。

「茨城では揺れた後停電して、一週間ほど電気も水もない状況だった。川の近くに住んでいる友達の車流された。ラジオしか見れなかったので5日経って初めてテレビを見て東北の状況を知った」
「東京で働いていた時に大きくビルが揺れていたが、周りはどうじておらず精神安定的には大丈夫だった。商店街では、ほとんどのお店が営業していないにも関わらず、なぜか中国系の方が営んでいる店では大量にお弁当を売っていた。物流ルートが日本人と違うから、ということでコミュニティが多いと生存率が高いということを実感した」

このように様々な体験を共有しました。そのなかで防災バックなどの有事に向けての備えが足りていないことを実感しました。

【「当事者の語り」を聞く経験について】
次は「語る側」としてではなく、「語りを聞いた側」としての経験を共有しました。その中でファシリテーターの正生さんが以下のように結論をまとめられていました。

「体験として生の声を聞くことは大切さを感じたと共に、当事者の体験を語り継いでゆく責任を感じた。語り継ぐとは言っても、アーカイブに関しては時が重なるにつれ、様々な蓄積が増えてゆく。学校の先生とかはその場で何を取り上げるのかを選ばなければいけない。数ある中で何を残してゆくか、全部を残すとして何を強調していくかを考えたいなと思いました。」

3.イベントに参加してみて

私は
「当事者の声を語り継ぎ、教訓として活かすこと」
「当事者として語ること」

の2つの役割を果たしていく責任をこの企画を通じて感じました。
前者は災害アーカイブをどう活用し、先人の思いとともに教訓を生かしていくかということです。
後者は、私達が経験してきた東日本大震災などの記憶や記録を後世に「生の声」として語り継ぎ、災害への意識を高めていく役割を果たそうという思いです。また、日本は地震大国ですので、防災意識の低い海外でそういった知見を提供していくことも必要なのではと感じました。

言うまでもなく私達は今、コロナという一種の世界規模の災害を目の前にしながら生活をしています。その中でも先人が残してきた教訓を活かしきれていないと思ってしまう場面が多々あります。例えばオイルショックの際に起きたトイレットペーパの買い占め。まさに同じことがコロナ禍で起きてしまいました。このコロナ禍で様々な教訓を生かしていくべく、先人の声にも耳を傾けていく必要があります。
また、まだ収束とは程遠い現状ではありますが、私達はこの未曾有の災害の教訓を語り継いでいく主体となっていく必要があると思います。


あなたなら、どんな教訓を後世へと伝えたいですか?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

学生セッション


こちらは配信の時のお写真✨

みなさんいかがだったでしょうか?
この記事を読んで、SDGsを考える時間がほんのちょっとでも増えたり、何かみなさんのアクションに繋がれば嬉しいです(^^)

今回、貴重なお話をしてくださったのは、
岸田詩野さん&正生雄大さんでした〜!
ありがとうございました!

今回この記事を書いてくださったのは......
成田国際高校の金杉龍吾さんでした!
本当にありがとうございました!

このイベントのすべてのレビューは よんはち noteからご覧いただけます。
ぜひご覧ください!
「オンラインスペースよんはち」について詳しく知りたい方はこちら!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?