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地球を守ろう、みんなで。

このnoteは2020年8月23日に開催した”SDGsリレー生配信”のレポート記事です!10時間の配信中に行われた 10個の企画。
ライターの方々が感想を交えながら1つ1つ振り返ってくださいます!

何を学び、何を感じたのか。

みなさんもぜひ、あなたにとってのSDGsを思い浮かべながらご覧ください!
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私たちの暮らしは地球が何個必要だろう?

考えてみてください。

「地球は1個しかないんだから1個でしょう!」
「いや、色々な環境問題とか聞くし、2個分くらい使ってしまっているんじゃない?」

と、さまざまな予想があるでしょう。正解は…、日本だけで2.8個分

そんな驚きの数値から始まったSDGsリレー生配信14時の回。一般社団法人グリーンピースジャパンの儀同千弥さんが「気候変動がもたらすものと私たちにできること」をテーマにお話をしてくださりました。

今回の貴重なお話を、SDGs初心者の大学1年生ずみが書かせていただきます!!

このような記事を書かせていただくのは初めてで緊張しております…が!今回学ばせていただいた全てのことを読者の皆様に届けられるよう全身全霊で書いておりますので!最後まで読んでいただけると嬉しいです!

自己紹介はさておき。

SDGs初心者の私が日本だけで地球2.8個分の地球資源を使っていると聞いた時の率直な感想は…「地球、パンクしてしまうじゃん。」でした。

アメリカは5個分、中国は2.2個分と、他の国もかなりの地球資源を使っています。

この数値には「そんなに?」「日本だけで?」と参加者から驚きの声が上がりました。

このままでは地球が危ない!と不安を感じた方が多いのではないでしょうか。すでに気候変動は世界中で起こっており、この先も起こる問題です。

一方で、持続可能な未来を作っていくための変化も起きています。私たちを含め、より多くの人々の参加が気候変動を解決する第一歩になるのです!

今回は

1.世界で起きている異常気象
2.気候変動と異常気象の関係
3.私たちにできること

以上の4つのトピックを通して「持続可能な未来のための変化を私たちで作っていこう」というグリーンピースジャパンさんからのメッセージを届けていきたいと思います!

1. 世界で起きている異常現象

突然ですが皆さん。最近暑くないですか?外に出ただけで汗が出る。そんな毎日です。

しかし、8月の千葉の気温を20年単位で遡って見ていくと昔はここまで暑くありませんでした。

2020年の最高気温を見てみると、30度越えは当たり前。33度を超える日も頻発していますしかし、2000年の最高気温は33度を超える日はほとんどなく、1980年に至っては30度を超える日もほぼありません。

30度を超える日がほとんどないなんてどれだけ快適だったのか...

この数値からわかるように、地球上の気温はどんどん上がってきています。

また、異常気象も頻発しています。

・豪雨や土砂災害

記憶に新しいのが、今年7月に起きた熊本豪雨災害。近頃、このようなニュースを毎年見かけるようになってしまいました。

・オーストラリアでの山火事

オーストラリアでは広範囲の山火事がありました。これは地球温暖化気候変動などさまざまなことが重なり起きてしまいました。

・アフリカでのバッタ大量発生

アフリカでは異常気象によるバッタの大量発生もありましたね。これによって農業を続けることが難しくなり、食糧危機に繋がってしまいます。

このような異常気象や、それによって起こっている問題が年々増えているというのが現状です。

2.気候変動と異常気象の関係

(1)異常気象が増えているのはなぜ?

ここまでは異常気象の具体例を学んできましたね。それでは、世界各地で異常気象が増えているのはなぜなのでしょうか?

これは、地球温暖化で地球の平均気温が上昇していることが関係しています。温暖化により、地球の平均気温は産業革命前からすでに1度上昇しています。

皆さんはこの“1度”という数字をどうとらえますか?「1度なら少しだけじゃないか。」私も初めはそう思ってしまいました。しかし、自分の身体で考えてみましょう。

平熱の36度5分から1度上がり37度5分になったとします。微熱ではありますが、少し身体がだるくなりますよね。平熱から2度上がるとなると、かなりきつくなってきます。

地球は今、微熱の状態です。これが+2度、3度と上がっていったら…?はい。かなり危険ですよね。

平均的には、気温が1度上がるごとに水蒸気量が約7%増えると考えられています。ということは、単純に考えると雨量も7%増えるということになります。

わぁお。かなり大きな数字。

異常気象はもともとランダムな現象で、その年にその場所で起きるのは偶然です。が!地球全体を見ると豪雨や猛暑の発生が増えているのも事実です。

気象庁気象研究所による研究結果では、2018年の日本の猛暑はもし人間活動によって温暖化していない場合起こる確率が極めて低いような現象だと結論づけています。

温暖化をしていなかったら並みの異常気象で済んでいたかもしれないものが、温暖化によって底上げされ記録的な異常気象になってしまいました。

それでは、温暖化を止めるためにはどうしたらいいのでしょうか?

気候変動には、自然的要因(太陽活動の変化や火山噴火など)と人為的要因(温室効果ガスの増加や森林破壊など)の2種類があります。

ここ数十年で状況は大きく変化しました。これは、温室効果ガスの増加が大きく影響していると考えられています。

実際に、「温暖化は人間によって引き起こされているのか?」という質問に答えた気象科学の専門家の97%YESと答えています。つまり、人為的要因である主な温室効果ガスの二酸化炭素(以下CO2)の削減が、温暖化を止めるのに効果的であると言えます。

とはいってもどれくらいCO2を減らせばいいのでしょうか。

(2)CO2削減目標

研究の結果では、2030年までに2010年と比べて45%以上のCO2 を削減、2050年までにはCO2を0にする必要があると言われています。

それではここで、各国の削減目標を見てみましょう。

中国:2030年までに60-65%削減
EU:2030年までに40%削減
インド:2030年までに33-35%削減
日本:2030年までに26%削減
ロシア:2030年までに70-75%削減
アメリカ:2025年までに26-28%削減

あれ?日本…少なくない?

そうなんです。国際的な要求にもかかわらず、日本の目標数値は26%となっています。また、日本だけでなく他の国々も削減目標よりは少ない数値となっているのが現状です。

このままでCO2の削減目標を達成できるの?

できません!このままではかなり危ない状況になってしまいます!

パリ協定では、地球の平均気温を+1.5度に抑えることを目標としています。しかし、現在の各国の目標だと1.5度に抑えられません。

仮に、宣言した目標を達成した場合でも+2.8度、現状の政策を続けた場合では+3度になってしまうと言われています。

地球の平均気温が1.5度を超えると、その気温に対応できない地球上の生物が出てきます。つまり、多くの生物が絶滅する可能性があるということです。実際、すでに多くの生物が絶滅しています。

気候変動と聞くと、「自分たちに影響はない」「まだ平気だろう」と他人事に感じてしまう方もいるかもしれません。

しかし、気候変動によって起こりうる影響は私たちのすぐそこまで近づいてきています。気候変動は他人事ではないのです。

2.私たちができること

「温暖化がなかったら…」とたらればを言っていても仕方がありません。私たちが今やるべきことは、温暖化を止めるためにどうすればいいかを知ることなのです!

(1)エネルギーを変える

現在、日本は電源構成(発電をするためのエネルギー資源の構成)の約78%で石炭や天然ガス、石油などの化石燃料を使っています。

化石燃料を燃やすと、CO2が多く排出されます。先ほども学んだ通り、CO2が増えると平均気温も上がり、温暖化につながってしまいます。よって、再生可能エネルギーに移行していくというのが、今後重要になっていきます。

未だ石炭火力発電に依存している日本。一方で、世界では取り組みをしている国があります。

スペインです。今年の7月、なんとスペインは2025年までに石炭火力発電所を完全に封鎖することを発表しました!

これには参加者からも感嘆の声が上がりました。

日本でも、石炭火力発電から再生可能エネルギーに移行するために、グリーンピースなどの環境NGOが働きかけを行っています。こちらの画像をご覧ください。

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みずほ銀行前でのアピール(C)Masaya Noda / Greenpeace
出典: https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20200624-00184804/ 

MUFG、みずほ、SMBCと銀行の名前が並び、その下には「ストップ!石油投融資」と書いてあります。

なぜ、銀行に対してこのような働きかけを行っているのでしょうか?
考えてみましょう。

まず、石炭火力発電を稼働するには多くの資金が必要となってきます。それでは、その資金を融資するのはどこでしょう?そうです。銀行です。

資金源である銀行側からアプローチをすることで、石炭火力発電を減らしていこうという革新的な取り組みです。

(2)1人1人ができること

エネルギーを変えるとなると、スケールが広いと感じた方も多いのではないでしょうか。そこで!ひとりひとりができる取り組みをご紹介します。

⚫︎知る、学ぶ

まずは、今起こっている問題や行われている取り組みを知ることから始めましょう。とはいっても、日常生活の中で気候変動などの環境問題に触れる機会は少ないですよね。

そこでお勧めしたいのが、いつも使っているSNS環境問題に関する情報を発信しているメディアをフォローすること!日常生活の中で環境問題を目にする機会を増やし、気になったものは調べるという習慣を作ってみましょう!

⚫︎広める

「学ぶ」ことができたら、次は広めるステップです!気候変動などの環境問題は、たくさんの人が知ることが鍵になっていきます。

友人と話してみることやSNSで発信してみること。気候変動に関する投稿をリポストするだけでもいいのです。小さな一歩が、新たな理解に繋がります。

⚫︎日常生活を変えてみる

日常生活のほんの一部を変えることも、地球を守ることに繋がります。塵も積もれば山となる!

自動車を使わない

自家用車は、輸送量当たりのCO2排出量が他の貨物と比べかなり大きい数値となっています。1人1人の公共交通機関・電気自動車の使用が、CO2の排出を抑えます。

ごみを減らす

ごみは、焼却をする際にCO2を排出します。なるべくごみを出さない暮らしをすることも、環境のためになるのです。

消費行動の見直し

私たちがどこにお金を流しているかで社会は動いています。環境に配慮をしている企業にお金を使う。個人の選択が環境に配慮した社会を作っていきます。

このように、日常生活をちょこっと変えてみる!から始めてみるのも、地球を守るための大きな一歩です。

⚫︎パワーシフト

2016年から、電力自由化により電力会社を選べるようになりました。そこで、再生可能エネルギーを使っている電力会社に切り替えるというのも私たちができる取り組みの一つです。

契約をする前に、ぜひ電源構成(発電をするためのエネルギー資源の構成)を確認してみましょう!

⚫︎投票

みなさんは、投票をする際どのような基準で政治家を選んでいるのでしょうか。”環境に配慮をしている政治家か”この基準で考えたことはありますか?

より多くの人が環境に配慮をした政治家に投票をすることで、その政治家の影響が大きくなります。新しいシステムを作っていく上で政治家の影響力は大きいです。

投票する際は、環境に配慮をしているかという基準も含めて選択してみてください。

⚫︎環境問題に関する活動している団体に参加してみる

日本には、グリーンピースジャパンを含め、気候変動に関する活動をしている団体は多数あります。それらの活動に参加することも貢献に繋がります。

署名で参加する
寄付で応援する
ボランティアとして参加する
メンバーとして活動する

このように、参加する選択肢は数多くあります。

【今すぐ参加できる!2つの団体紹介】

▶︎グリーンピースジャパン

儀同さんが働いていらっしゃるグリーンピースジャパンは、「今ある地球の恵みを次の世代に手渡し続ける暮らしを1人1人が実践する社会」を目指し、現在55か国以上の国と地域で環境保護の活動をしている国際環境NGO団体です。

政府や企業からの資金援助を受けず、環境保護と平和を願う300万人以上の世界各国の寄付者に支えられています。

現在、グリーンピースジャパンでは環境に関する情報の発信だけでなく、ボランティアやイベント参加者の募集を行っています。気になった方は下記のURLをクリック!

▶︎Fridays For Future 

現在、世界と日本には地球の未来のために立ち上がっている若者たちがいます。

Fridays For Future は、当時15歳の1人の学生が当時の気候変動への取り組みに疑問を持ち、スウェーデンの国会前で対策を訴えたことが始まりでした。そこから、彼女に共感した世界中の若者たちが気候変動に関するマーチやストライキを始めました。

2019年2月から数十人規模で始まった日本での活動。同年9月にはなんと、全国で約5000人がマーチに参加しました。

現在、Fridays For Future では署名活動やコロナ禍でもできるプロジェクトを行っています。ぜひ、1度ウェブサイトを訪れてみてはいかがでしょうか!

ここまで、ひとりひとりができる取り組みを紹介してきました。1人1人の選択が社会を変えていきます。まずは簡単なものから!ぜひ実践してみてください。

4.最後に

私たちは気候変動を止められる最後の世代

生配信の終盤に儀同さんが引用された言葉です。

現在、地球は危ない状況です。

このままでは、自然災害の増加・海面上昇などで“気候難民”が生まれる可能性が大いにあります。一方で、世界・日本共に気候変動に立ち向かう若者たちが取り組みを始めています。日本でも声を上げられる機会が増えてきました。

気候変動への取り組みが身近になってきた今だからこそ、動きましょう。

5.配信を視聴して

SDGs初心者の私にとって、今回のお話は新しく学ばせていただくことばかりでした。今まで、小中高を通して地球温暖化や異常気象などを学ぶ機会はありました。それなのに、危機感はまるでありませんでした。

地球が危ない。

はたして、これを本当に理解できている人はどれくらいいるのでしょうか。多くの人が環境問題を身近に感じるきっかけがないまま毎日を過ごしているのだと思います。私もその1人でした。

知らないことは怖い。現状を知らないままこれから暮らしていき、地球が瀕死の状態のときに後悔をしたくない。このままだと、当たり前の日常がどんどん変わってしまう。今からできることをやっていきたい。

これが、生配信を視聴した後の私の想いです。

私たちが今やるべきことは、1人でも多くの人に現状を伝えることなのではないでしょうか。幸い、私たちにはインターネットやSNSなど、友人に、日本中に、世界中に、情報を伝える手段があります。

当たり前の暮らしがなくなるその前に、1人1人ができることを始めていきましょう。伝えていきましょう。

SDGs初心者が何を偉そうにと思っている方もいるでしょう。その通りです!!ごめんなさい!!けれど、今回のお話を聞いて焦っているのです。

より多くの人に今の地球を知ってほしい。みんなで地球を守りたい。

私も、今後は環境問題やSDGsに関することを学びながら、SNS上で発信をしていきたいと思います。今回、気候変動について学ぶきっかけを頂けたことを本当に感謝しています。

今回の記事で、みなさんにも新たな気づきや学びがあれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

以上、ずみでした〜!

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こちらは配信の時の写真✨

みなさんいかがだったでしょうか?
この記事を読んで、SDGsを考える時間がほんのちょっとでも増えたり、何かみなさんのアクションに繋がれば嬉しいです(^^)

グリンピースさんって普段どんな活動してるんだろ〜?
もっと知りたい!活動に参加したい!
という方は ぜひぜひ こちらのHPをチェックしてみてください!

今回この記事を書いてくださったのは......
立命館アジア太平洋大学 1年生の ペンネームずみさんでした!
本当にありがとうございました!

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ぜひご覧ください!
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